日曜なんで

 イベントに今夜の長門有希持って行きます
 上に表示してますがおでかけライブin札幌つどーむ33
 入場する際にパンフレット(700円)が必要になるみたいです
 イベント時間は11:00-15:00ですが、もしかしたら混雑を逃れるために30分くらい早く撤収するかも知れないのでご了承下さい


 場所はP18の『魔界都市出版』
 ドレイクゼクターと表紙絵が目印です
 基本的にブースに常駐する予定ですが、もしかしたら食事とかで出歩いてるかも
 その時は赤いTシャツ・カーゴパンツ・黒いハット・ドレイクゼクターって風貌を目印に捜すと見つかるかも知れません
 たぶんそんな微妙な人は他にいないと思うので


 左にもあるけど、一応リンク貼って置きます
キスシーン抜粋
初体験 後日談
 300円にて頒布しております


 地方発送の詳細についてはもう少しお待ち下され


 暑くてちょろっとダウンしたので今日は縮小運営

今日の長門有希SS

 放課後になると、俺はもはや疑問を抱く余地もなく部室に向かう。最初こそ無理矢理に参加させられていたが、今となっては自分の居場所として定着している。
 ドアの前に立ってノック。
「大丈夫です」
 その声を待って部室の中に入る。
 迎えたのはメイド姿の朝比奈さんと、定位置でハードカバーをめくる長門。いつも通りの光景で、それに安堵感を覚えるようになったのはいつからだろうか。
 まだ古泉が来ていないので、暇つぶしにルービックキューブを手に取る。最近コツコツと組み立てているもので、まだ2面が揃ったところだ。
 ここを、こうして……ええと、
「どうぞ」
 と、朝比奈さんがティーカップを置く。
 チラリと目をやり、カップの中に入っていたのが普通の紅茶ではなく、白い液体だったので驚いた。
「朝比奈さん、これは?」
「牛乳で煮出してみたんです」
 口元に運ぶと甘い香りがした。これは……バニラ?
 もしかしてこれは、高い葉っぱなのではなかろうか。朝比奈さんの財源はどこから出ているのかわからないが、恐らくは未来的な何かがあるのだろう。
 未来からの仕送りをやりくりして紅茶を買っている朝比奈さん……ああ、それが一番ありそうだなと勝手に納得した。
 バニラ風の香りのせいか甘いと思いこんでいたので、口を付けてから砂糖を入れ忘れていた事に気が付く。適度な甘さにすると、牛乳で煮出している事もあって不思議な感じだ。
「どうですか?」
 と、少々不安そうな朝比奈さん。
「美味しいですよ」
「よかったぁ」
 お世辞ではなく、事実としてうまい紅茶だった。牛乳で作っているので、後からミルクを入れるのとはまた違った味わいがある。
「あら、いい香りね」
 ドアを開けてすぐに気が付いたらしい。こう言うところはさすがだ。
「涼宮さんにも今から沸かしますよ」
 と、朝比奈さんは鍋を火にかける。
「お願いね」
 ハルヒはいつものように団長席に向かうと思いきや、俺をチラリと見てため息をついた。
「あんた、暗い事やってんのね」
 ほっとけ。
「仕方ないわね」
 くるりと向きを変え、ゲームの入っている箱をごそごそと漁る。
「暇そうなあんたに、団長のあたしが直々に付き合ってあげるわ。感謝しなさい」
 いや、俺ルービックキューブ組み立ててるから暇じゃないし。
「やるわよね?」
 とは言えない状況のようだ。
「そうだ、せっかくだからみくるちゃんと有希もやらない?」
 ここまでハルヒが乗り気になってしまうと、断ろうという命知らずは存在しない。
 ハルヒが引っ張り出してきたのは人生ゲームで、しばらく進めていると後からやって来た古泉が参戦になった。最初からハンディ付きの古泉は当然のように最下位を独走し、借金まみれの散々な人生だった。
 優勝は当然のようにハルヒだ。罰ゲームや優勝特典を忘れていた事をやたらと悔しがっていたものの、全員揃っていない状態で始めたのだから仕方がないだろう。
 その日はそんな感じに部活が終わり、夜はいつものように長門とスーパーで買い物だ。
 今晩の食事を作って欲しいとか言われ、張り切って食材を選ぶ。長門は別で生活用品を買うことになったので、別々に品物を選ぶ。
 レジに行くと、既に長門は会計を済ませて商品を袋に詰めていた。待っていてくれれば良かったのにな。
 そして長門の部屋に到着し、料理を作ろうと台所に向かおうとすると、なぜか座って待つように言われた。良くわからないまま数分待っていると、長門がトレイを持って戻って来た。
「飲んで」
 出てきたのはミルクティーだ。
 どうやら長門は、放課後の紅茶の件でなにやら思うところがあるらしい。
 しばらくその時の事を思い返し、一つだけ思い当たる点があった。
 一緒に昼食を食べる時には長門にお茶を入れてもらっているのだが、最近はそれがいつもの事になっていて、感謝の言葉を忘れていたかも知れない。
「うまいぞ」
 紅茶を口に運び、長門を見る。
「いつもありがとうな」
「そう」
 表情こそ変わらないものの、その声は少しだけ嬉しそうだった。
 最近、長門の好意を受けるのが当然になっているが、ほんの少しだけ見直そうと俺は思った。