長門の眼鏡があまりにひどいので作ってみた(脳内補完で)

コーヒーWONDAのコラボ「涼宮ハルヒの立体」。
店頭で見た感じでも微妙だなぁとは思っていたが、
数日前になんとなく買っていたのです。


サイズは1/16くらいでしょうか。

値段を見ずに、朝比奈みくる長門有希をレジに持って行くと
缶コーヒー2個で1960円。高っ!

高い割りに作りがひどい。とくに長門の眼鏡あたりがメガネというより
ゴーグルで、こんなの買うやつバ○ジャネーのレベル

・・・まあ、買ったんだけど。

※写真のピントが微妙なのは、いま手元に携帯電話しかないもんで

頭のパーツと眼鏡のパーツが繋がっている。コストかけないために、
透明の材料を型抜きして一体成形しているのね。

そして何を思ったか、この眼鏡をなんとかしようと作ることにした。

意外とうろ覚えだなぁ

まあ、知らない人のために書いておくと、これは「涼宮ハルヒの憂鬱」という
小説&アニメに出てくる長門有希というキャラで「情報統合思念体によって
造られた対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェース」という、
ようは宇宙人みたいなもんなんだが、あまり深く考えなくていいです。

途中まで眼鏡をかけているのだが、1巻目の真ん中あたりから眼鏡は
かけてないキャラになったので、作品のほとんどは眼鏡なしなんだが、
今回のコラボでは無理して眼鏡ありVer.で作ったようだ。

長門のメガネは、四角に近い、やぼったい眼鏡だったように記憶しているんだが
あまりはっきり思い出せない。

もちろんコレクターでもモデラーでもないので、1/8とかが手元にあるわけが無い。

検索してみると、マックスファクトリーの1/8のがいい感じだなぁと。
眼鏡はシルバーの上フレームのみで下は丸っぽいのか。フレームの曲線はだいぶ浅い。
もちっと角ばってた気がするんだけどなぁと、勝手に想像してとりあえず
勢いで作り始める。

型紙もつくらずにフリーハンドで曲げてますので、モデラーからすると
アフォちゃうか?」と思われるかもしれませんが、ガレキどころか
最近プラモも作らないで箱積みなので勘弁してください。

フレームの材料はこれ

基盤のジャンパー線ですね。

すでに色がついていて、手元にある材料がこれだっただけ。
真鍮線やプラ棒で作って色塗ったほうが楽だったかもと
後で思うことになるのだが、昔から塗装が苦手なもんで。

適当な長さに切って、細いプライヤーで曲げる。

こんな感じ

0.5mmなんだけど、1/16スケールだともう少し細いので作りたいとこだが、
この太さでも強度的に問題がある。なんせ、中身はただの銅線なもんで
ちょこっと触っただけで曲がってしまう。
にもかかわらず、弧を描こうとするとどうやっても左右が同じようにならない。
始めのうちプライヤーに保護用のテープとか張らなかったから傷がついて
下地が出てくる。一回曲がるときれいには戻らない。
なんだかんだで2回ほど1から作り直しした。

ブリッジがかなり出ているのは、メガネをしてます感を強めたかったのと、
加工時に力を入れられるところがここしかなかったから。

テンプルをハンダ付けする。

シアノアクリレート系の瞬間接着剤じゃ、すずめっきに接着できなかったので、
IC・LSI用のハンダを使ってハンダ付け。非塩素系フラックスが含まれているタイプだが
ATBC-PVCや使われている塗料に反応するかは調べた限りでは出てこなかった。
まあ、最悪溶けてもいいやレベルの工作なのでマネしないほうがいいかもです。

問題はレンズ

レンズは最初、薬とかの塩ビ材から切り出したらいいかと思ったんだが、
どうも透過率が悪く、傷がつきやすいし、材料的に接着しにくい。
なので、フレームより若干薄い0.4mmのプラ版でつくることにした。

3mm x 5mmくらいの板を切り出して削っていくのだが、表面を指で触ってしまうと
削りカスやホコリですぐに傷が入るため、側面を持って削るのだが、
・・・ポロって落ちて懐中電灯のお世話に。

そんなことを繰り返しつつ、そろそろいいかなぁと
フレームと合わせるのにピンセットで側面をそっとつかんでいると


ピーーーン


はい。どっか行ったー。
削っている最中に2個、接着する段階で2個ロスト、誤ってピンセットで表面に
傷を入れてしまい作り直し2個、フレームに合わせるつもりで削りすぎ1個とかで、
材料費はたいしたこと無いのに手間が半端じゃない。
フレームができてから接着完了までに結局6日くらいかかってます。

そして何とか接着

だいぶ原作と形が違うように思いますがキノセイダ。

すずめっき同士ではくっつかなかったこともあり、ここまで作って瞬間接着剤で曇った
とかいったら目も当てられないので、セメダイン スーパーX2 クリアを使った。

大体なんでも着くし、弾性はあるし、乾くまでに修正できる。
透明だから乾いても目立たない。かなり過酷な保管をしているのに
4年以上経っても問題なく使える。一家に1個あると大活躍します。

あと、ついでに買ってきたこれがなかなか優れもの。

使用後に接着剤が乾いてから簡単にはがせる。
こんなものに600円以上って思うかもしれませんが、
使うたびに楊枝削ったり、接着剤を出す容器に困ったりと
いろいろあるのですよ。

まあまあの出来

レンズは磨いてあります。

反射はこんな感じ

透過はこんな感じですね


そして一体化しているレンズを切り取ろうと思い、前髪外れないかなぁと
いろいろ頑張ってみたが、接着してあるっぽい。

しかたないので、顔を傷つけないようにデザインナイフで切り離し。

レンズ厚いなぁ

切り離したらこんな感じに

これは・・・、メガネないほうが売れたんじゃないか。

透明の材料を髪の毛のところだけ塗装してあるので切り口は透明です。
まあ、同じ色なんか作るのが大変だし、全体の残念さ加減からし
労力が報われなさそうなのでここは放置の方向で。

元のメガネとの比較

耳の直後あたりで後ろの髪のパーツとの段差があるので、
ちょうど耳に乗るくらいで収まるようにテンプルをカット。

こんな感じになりました。

やっぱりちょっと太いな

まあ、形にはなったのでよしとするか。ほら、きっちり作っちゃうと
ほかのアラが目立っちゃうでしょ?だから合わせたのだよ。

このくらいのサイズになると、左右の角度や形状がゆがんでるとよくわかります。
1/8くらいのが作りやすいかもしれない。
ほんとは作り直しなんだけど、あまりに時間がかかるので「そのまま放置」ってことに
なりそうだったため、まあいいっか。まあいいっかで来たので私の技量では
『今は、これが精一杯』

TVシリーズを見直してみると上フレームのみで下が丸っぽい。
ちっとも四角っぽくないじゃん。脳内補完あてにならないわー。
やはりマックスファクトリーのは原作に忠実につくってるのねぇ。

まあ、似せてつくるならちゃんと作る前に見るけど、
今回は勢いが大切だったのだよと言い訳して終了〜ってことで。