新装版「ブラック・ジャック大解剖」

 12月8日(金)、新装版「ブラック・ジャック大解剖」が発売されました。
 
 発売日の前々日、あるところで新装版の編集を手掛けられた方からこの本の新しい点をうかがったばかりだったので、そんなホットなタイミングで買えて嬉しいです。

 
 
 新装版を手に入れたところで旧版と並べてみました。表紙デザインや綴じ方からして違います。
 新装版では、巻頭カラーグラビアの図版が変更され、完全再録エピソードが「ネコと庄造と」に替わり(しかもカラー原稿再現!)、さらに、「虚像」途中原稿と完成原稿比較、つのがいさんによる描きおろしマンガなどが加えられています。


 「ネコと庄造と」を大きな判型・カラー原画風味で読めるなんて嬉しいなあ、と読み始めたら、終盤で泣けて泣けて…。ラスト2ページの洋子(ネコ)のうるうるした表情がたまりません。あんな表情で見つめられちゃったらもう…。

 
 ちょっと昔の話ですが、「ネコと庄造と」を読んだのがきっかけで、この題の元になったと思われる谷崎潤一郎の小説「猫と庄造と二人のおんな」に興味を抱き、読んだ記憶があります。新潮文庫の解説に、この小説内での登場人物(動物)の価値は題のとおりの順序になっている、つまり最上位は猫である…といったことが書いてありました。