時代の証言者

 読売新聞の連載コラム「時代の証言者」の今回の著者は南こうせつ、今日は第28話になる。ブレークしたあとの昭和61年の8月に核兵器廃絶を訴える一回目の「広島ピースコンサート」を開いたとある。「岬巡り」の山本コウタローと二人で始めたが、7,000万円の赤字になって二人で負担したという。

 翌年、人気のロックバンドなどに声掛けして続けたら大成功して7,000万円の黒字が出たが、自分たちの埋め合わせをせずに広島市に寄付したという。

 こうせつは、昭和24年2月生まれ、私と1歳半しか変わらない。社会人になってすぐにギターで口ずさんだ「神田川」や「妹よ」などは、今も愛唱歌として時々弾き語っている。

 家の前に鎮座する「荒神山」や、前の川にかかる「荒神橋」など、歌のタイトルになるフレーズが限りないが、いまだ歌にできていない。芸術家には「神様が降臨する」ということを常々思い知らされる。

   荒神橋から

 砂に残したあなたの足跡
 はしゃいだ夏の影法師

 いつか会おうと約束は
 むなしい夢の物語

 荒神橋から見えるのは
 明日に届かぬ細い道

無邪気に遊ぶ孫たちを思い出して、いっちょ作詞してみた。