写真愛〜アラーキーのこと〜

荒木 経惟 著「天才アラーキー写真ノ方法」 を読んだ。


デジタル一眼を買って2年くらい経っただろうか。
自分なりにいろいろと勉強しているのだが一向に上手くならない。
だいたい、すぐ忘れちゃう。
さらに、面倒な私はそもそも写真とは何ぞや、ということにぶち当たる。


そんな私にざっくばらんな、いや、ざっくばらんすぎる文章で写真の世界を伝えてくれるのがこの作品。
著者はアラーキーである。
作品を実際に見ているし、写真集も持っている。
地元が生んだ素晴らしい芸術家。そして近所のおっさん的な身近さも好きだ。


そんなアラーキーの写真論。テクニックはもちろん、写真を撮る意味や価値を教えてくれる。
油断するとすぐ下ネタになるがそこは愛嬌。
写真はコミュニケーションであり、生きることそのものと断言する。


格好つけることなく、自然に対象と向かい合い関係を深めていく。
そこがアラーキーアラーキーたる所以であり、写真の本来持っている力でもあるのだろう。


カメラを持つ者は一度読む価値がある。
すごく勉強になるし、なにより不思議と写真を撮ることが楽になった気がする。
それでも、やっぱりカメラは難しい。


それにしても単焦点レンズが欲しい。。。

天才アラーキー 写真ノ方法 (集英社新書)

天才アラーキー 写真ノ方法 (集英社新書)