半端な新規格「ニンテンドーDSi」が任天堂の足枷になるのか!?
http://www.nintendo.co.jp/corporate/release/2008/081002.html
>「サプライズゼロ、DSは今年度でピークアウトする」
>任天堂株価が大暴落 新型機に市場からは厳しい声
>「カメラを使用した新しいタイプのソフトが出るかも知れない。そうなればDSはまだまだ売れる」
>(エンターブレイン社長・浜村弘一氏)との声が出ており
浜村氏はDS擁護の立場でも電波を飛ばされています。
今回の半端な新規格は、任天堂に寄る携帯電話の後追い、他の携帯機器の進歩に遅れないよう、
必死に追いすがっている姿に映りました。
個人的に一番気になるのは、本体内蔵のフラッシュメモリの容量と速度と耐久性です。
専用ソフトで充分に生かせば、対応ソフトの応答速度が大幅に上がる……と良いのですが。
(現行のDSは動きが「もっさり」しています。ダイパや聖剣CoM等、下手に作ると、ゲーム性に悪影響します。
CPUの速度を上げないのであれば、バスやメモリなど他の部分を改良するしか無い。
通信速度の改善も、そうした「応答速度向上策」の一環かもしれません)
完全な専用ソフトを作るには、18900円と馬鹿高い本体の普及が不可欠なので、
暫くの間は、DSと両対応のソフトが出てくるのかもしれません。
・GBAスロット問題
GBAのバーチャルコンソール化を見据えた戦術であることは間違い無い。
過去の例からみて、任天堂があまりに早く旧規格を切り捨てるとは考えにくいが、
岩田氏がAppleの悪い部分に感化されていれば、その危険もあり得る。
携帯電話の後追い。任天堂ならではの機能が付加されているものの、
既にカメラ付きの携帯電話は相当普及しているので、アイデアによる差別化はかなり厳しいのではないか。
また、ゲームへの応用も難しい。継続的な市場拡大に繋がらないことは既にソニーが証明済み。
「ライセンスの都合」とやらでmp3を外すことは、怠慢以外の何者でも無い。
何故なら、iPodやウォークマンを含む他社の多くのデジタル機器が対応しているからだ。
mp3への非対応は、かつてのソニーのエゴイズムと同質では無いか。
特に、若い音楽製作者の多い「初音ミク界隈」でmp3が標準的に使われていることは無視出来ない。
・バッテリー問題
初代PSPは電池継続時間 がDSより遥かに短く、それが叩き材料のひとつになった。
今回のDSiの電池継続時間 は、その初代PSPに近い。DSLから退化した。
>■電池継続時間
> DSLite DSi
> 最低輝度 15〜19時間 9〜14時間
> 低輝度 10〜15時間 8〜12時間
> 中輝度 6〜9時間
> 高輝度 7〜11時間 4〜6時間
> 最高輝度 5〜8時間 3〜4時間
・DSiは動画再生非対応
PSPの牙城を今後数年間崩せないことが確定しました。
今全力で滅ぼしておかないと、慢心していると、後で後悔するかもしれません。
・総評
岩田聡社長の傾向である「見た目重視・印象重視」の政策の欠点が露呈してきました。
せめて、本体の厚さを1mm増やしてでも、大容量バッテリーを積むことを優先すべきだった。
岩田社長の認識の甘さが出たインタビュー記事
http://www.nintendo.co.jp/jobs/work_at_nintendo/index.html
>岩田 私があれだけ「本体は薄く作って」って言ってたのに(笑)。
任天堂カンファレンス2008.秋 開催〜「ニンテンドーDSi」発表
http://d.hatena.ne.jp/wapa/20081002/p1
ジョブズ氏同様、痩せ過ぎて不健康な印象の岩田社長
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20081002/nint01.jpg
痩せ衰えた岩田社長の姿は、任天堂の近未来を暗示しているのだろうか。