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2005-02-01

[]孝太郎ラボ 04:03 孝太郎ラボを含むブックマーク

ゲスト浦沢直樹。ご本人曰くテレビでインタービューを受けるのは5年ぶりということなので、そのレアなインタービューを謹んで文字起こしさせていただきたく。

  • 職場風景
  • インタービュー風景

なおできるだけ口語をそのまま文字にするように努めましたが、相槌やうなずきの類がちょっとうるさいかなと判断した部分は勝手に削除してあります。またどうしてもただ起こしただけでは伝わらない部分は()で説明を入れました。あと強調も僕です。

小泉
「あの、今日、浦沢さんに会えるということだけで僕ドキドキしてたんですけど、まさかお話を聞く場所仕事場だとは思わなかったですよ」
浦沢
「思わないよ。こんな仕事してるところで話すもんじゃないよね」
小泉
「(笑)。え? いいのかなって」
浦沢
「ねえ」
小泉
テレビで浦沢さんのファンの方、うらやましがるんじゃないですか? 」
浦沢
「そうなの?」
小泉
「いや、絶対見たいですよ」
浦沢
「いや、でもいつもこんな静かじゃないですよ」
小泉
「あ、そうですか? 普通に喋りながらやってるんですか? 」
浦沢
「あのー、誰が一番面白いかっていうような、ことをね? 」
小泉
「(笑)」
浦沢
「一番つまらないやつは誰か、みたいなね。うん、そういう雰囲気を」
小泉
「でもここ(仕事場)に入れる人は、限られた人ですからね」
浦沢
「いや案外入れるのよ(笑)。うち、画で取らないから」
小泉
「え? そうなんですか? 画じゃないんですか? 画で見て……」
浦沢
「人柄だから。画はね、練習すれば描けるようになるから。人柄はなかなか練習してもね(笑)」
小泉
「じゃあ最初面接ですか? 」
浦沢
「そうそう、面接でね、あのー料理作るの好き? とかね。そういうような話でね」
小泉
「あーじゃあ漫画とは関係ない質問とかもするわけですね」
浦沢
漫画と関係ないことに興味があるっていうことの方が大事なんじゃないかなって思って。それで、全然こう、関係ない話で盛り上がる人のほうが長続きするかな? とかね」
小泉
漫画論を熱く、浦沢さんに語って、どうしてもって弟子にしてくださいって方はもちろんいらっしゃいますよね? 」
浦沢
漫画論を熱く語ったら落ちるね! (笑)」
小泉
「(笑)。漫画論ダメですか」
浦沢
「うん、漫画論ダメだね」
小泉
漫画はこうあるべきだとか、僕の漫画世界観はこうだとか」
浦沢
「んー……落ちたやついたよね(笑)。いきなりかましてね」
小泉
「あ、そうですか」

浦沢
「どんな漫画見て育ってたんですか? 」
小泉
「あ、僕は小学校入って一番最初にハマった漫画ドラゴンボールですね」
浦沢
ドラゴンボールが最初かー。アラレちゃん飛び越しちゃってんだ? 」
小泉
「……アラレちゃんも見てましたけど一番ハマったのはもう、少年ジャンプを」
浦沢
「えっと失礼ですけどいくつでしたっけ? 」
小泉
「26です」
浦沢
「26か! 26か……。(アシスタントを指差して)一緒か! 」
小泉
「(アシスタントに)あ、ドラゴンボールですかやっぱり? ドラゴンボールドラゴンクエストの世代ですよね。そうですよね……。だからあの感覚に、浦沢さんの『MONSTER』を読んだ時に戻りましたね。毎週ジャンプを楽しみにしてた頃の」
浦沢
「あー」
小泉
「そういうのってすごい、ワクワクするじゃないですか。何でも漫画だけに限らず」
浦沢
「あのー漫画は続き物じゃないですか。だからーその、最近多いんですよ。単行本全部完結するまで買わないという人とかね」
小泉
「(ひざを打って)僕そうなちゃってました」
浦沢
「そう、あれね、待ったほうがいい、ね? 漫画ってそのように描いてるから
小泉
「あ、そうですか」
浦沢
「だからあの、三谷幸喜さんとこないだ話したときにね、あの『大脱走』をフジテレビが2回に分けて放送したわけですよ大脱走 [DVD]
小泉
「はい」
浦沢
「でー、一週間待たされたんですよ。その間に、ずーっとあの後どうなるんだろう? あのキャラクターどうなるんだろうとかずーっと考えたりするのが、こう、どれだけ人の中でこう、色んなものが育つかっていうね」
小泉
「はい」
浦沢
「そういうことって大事なんじゃないかなって思うんですよ」
小泉
「んー」
浦沢
「だから漫画も、こう読んで、(手元の漫画を手にとって)こう17巻読んで、(ここまで)きたと。で、その続きを自分の中で想像するっていう、それが楽しいじゃないですか」
小泉
「(うなずく)」
浦沢
「今あの、「読み倒す」「見倒す」って感じあるじゃない。あのー『24』一気に観たーみたいなね? そういうのでこう、一気に見倒すっていう作業はどうなのかな? って思うんですけどね24 -TWENTY FOUR- シーズン3 DVDコレクターズ・ボックス
小泉
「うーん」
浦沢
「あのー自分の想像の膨らむ時間がないじゃない? 」
小泉
「はい、ないですね」
浦沢
「その、与えられるばっかりで。まあもちろん単行本買ってもらう方が僕らはね、あの、収入になるんですど(笑)。週刊誌でこう読んで、これ週刊誌の編集長とか喜ぶと思うんだけどね、週刊誌でちゃんと読んで、18ページ読んで、一週間待つっていうように書いてるんですよ
小泉
「あー。はい」
浦沢
「で、ちょうどその一週間空けてまた読んでっていうその感じが、あのーなんつーの? 一週間楽しいじゃない」
小泉
「はい」
浦沢
「生活が楽しくなるじゃない? 」
小泉
「浦沢さんにとってもすごい楽しいですか? その一週間」
浦沢
「そう。だからこのページでこうやって切ってっていう風にすることで、あのー読者が、うわーって言ってなって「次見たい! 」ってなったりするのを、ニヤニヤしながら。みんなどういう風に考えるだろうな、とか。どんな顔するだろうな、とかいうのを想像しながら描いてるんですよね」
小泉
「最高の快感ですかね? そのときが」
浦沢
「いやそれが見えないのよ、漫画は。あのーいわゆるコンサートとかね? こう、お客さんの顔が見えるじゃないですか。」
小泉
「はい」
浦沢
「で、それがね、こう漫画やってると、みんなどんな顔で見てんだかわかんないでしょ? だから、それが結構切ないですよね
小泉
「見たいときもあります? そういう」
浦沢
「たまに電車乗ってると、(乗客が)読んでるんだよね。そうするとね、ずーっと様子をうかがってね」
小泉
「今『20世紀少年』のページだ、とか? 20世紀少年―本格科学冒険漫画 (1) (ビッグコミックス)
浦沢
「そう、で、思ったところでページをこんな風にしてみたりとか(めくったり戻ったりを繰り返す仕草)。そうすると、 OK OK OK なんて」
小泉
「すっごい嬉しいでしょうねそれ、その瞬間が」
浦沢
「で、最後のコマでしばらく止まってこんな風にやってたりすると(固まってる仕草)よしよしよしよし、ですね」
小泉
「(笑)。かかってくれた! みたいな」
浦沢
「そうそう」

小泉
「浦沢さんが、一番少年時代にハマった漫画ってなんなんですか? 」
浦沢
「んーっとねえ、あんまり読んでないんですよ漫画って。ホント数えるほどで」
小泉
「意外ですね。この漫画読んだから俺は漫画家になるぞっていうのもないですか? 」
浦沢
「あのね、一番大きい影響があったのは『火の鳥』なんですよ。あのー『火の鳥』っていうのを見たときに、こんな、こんなものを描く人がこの世にいたのかっていうぐらいの、あのーその、壮大なスケールとかね。あとー面白く言って聞かせる物語とね。なんて面白い語り口を考える人なんだろうって火の鳥 1 黎明編 (角川文庫)
小泉
「浦沢さんにとっての一番の影響された漫画が『火の鳥』だったんですね」
浦沢
「他はねえあとやっぱり、週刊誌であのー少年マガジンをね? 親父が読んでて、で、 親父が読み終わると来るんですよ。逆でしょ? 普通(笑)」
小泉
「(笑)そうですね、逆ですね」
浦沢
「「マガジン買ってこーい! 」って買いに行かされるのね。だから親父に渡しちゃうと取られちゃうんで、道々読むわけ。それでハイって渡して、後のやつは親父が終わった後に」
小泉
「あー」
浦沢
「後々「俺は英才教育をしていた」とか言ってね」
小泉
「言ってたんですか? 」
浦沢
「言ってましたね。自分が読みたいだけだったんですけどね」
小泉
「じゃあお父様もまさか、漫画家になるとは思ってもなかったんですか? 」
浦沢
「だって僕小学生の時から描いてて」
小泉
「え? コンテみたいに」
浦沢
「違う違う、ちゃんと漫画描いてたんですよ、小学校の時。そしたら、(父親が)「お前ダメだ! 」って言うんですよ。「背景が全然描けてないじゃないか」とか(笑)。「プロの漫画家見ろ! 」って。「ちゃんとこういうとこ描いてるんだ! 」って。「お前ダメだ! 」って。小学生にそんな風に言うか? 」
小泉
「言わないですよね。うまいね、とか、こういう画描いたんだーとか」
浦沢
「全然それがね、教育系のアレじゃないの。あのーホントに無邪気に比べてるの(笑)」
小泉
「売ってる漫画と、自分の子供が描いてる漫画を(笑)」
浦沢
「そう、「お前はダメだ! 」って言うわけ。ホントに」
小泉
「それ落ち込みますよね? 」
浦沢
「落ち込みますよね」
小泉
「もうその時点で画をあきらめてもおかしくないですよね」
浦沢
「うん。あのーダメなんだなって思ってましたもん」
小泉
「画の才能ないんだな俺って思ってたんですか? 」
浦沢
「うん、で、こんなコツコツ描くような、その、忍耐力もないしなって思ってて」
小泉
「(笑)。その頃の画、ちゃんと自分でストーリーとか考えてたんですよね? 」
浦沢
「うん、考えてましたよ。今結構、まだノート取ってありますけどね」
小泉
「あー。でもあきらめなかったってのがスゴイですよね? 」
浦沢
いや、あきらめないっていうか、漫画家になろうと思ってないんだもん
小泉
「あー」
浦沢
「なんかそういう子供っぽい、あのー、夢みたいなのって信じてなかったから」
小泉
「何になりたかったんですか? 」
浦沢
「うーん、まあ普通に就職して、普通にね、やっていくんだろうなあと思ってたわけ。で、それが現実だと思ってて。ものっすごい現実的だったんですよ」
小泉
「んー」
浦沢
「で、漫画家になりたいなんていうのを、あのー例えば卒業文集みたいなのに書く……。とりあえず、みんな「プロ野球選手」とか書いてるから、で、「浦沢は漫画家だろ? 」って言うから、まあまあねって言って「漫画家」って書くじゃない」
小泉
「はい」
浦沢
「でも頭の中じゃ、んなもんなれるわけねーじゃんって思ってるわけよ」
小泉
「(うなずく)。絶対なってやる! ってわけじゃないんですね、その時は」
浦沢
「うん、だから、あのー就職活動の一環で、出版社原稿をたまたまーその、描き溜めたのがあったんで、その編集者にいい機会なんで、あのー見てもらおうかなっていうのは、見てもらおうとしただけなのね。漫画家になろうとしているわけじゃないのよ」
小泉
「評価されたかったんですか? 」
浦沢
「評価じゃない。何て言うだろう? って思ったの。自分の描いた漫画を」
小泉
「ほー」
浦沢
「で、最終的には、あのーある編集長がその、「お前これ新人賞出してみろよ」と、いうことになって、それで出したら入選取っちゃったんで。で、そこではじめて現実的に」
小泉
「はー。目の前に漫画家! っていう」
浦沢
「やってみようかな? っていう感じですよね」
小泉
「んー。意外でしたね。そういう人生を歩んできてると思ってなかったんで」
浦沢
「んーだから全然漫画一筋じゃないですもん。あのー陸上部で走り回ったりとか、軽音部でバンドばっかりやったりとか、そっちの方が「主」で、その合間合間で漫画やってたの」
小泉
「……」
浦沢
「あのだからね、ご飯食べるでしょ? 」
小泉
「はい」
浦沢
「あんな感じ。漫画。「俺はご飯食べるために生きてる」って思わないでしょ? 」
小泉
「思わないです」
浦沢
「ね。腹減ったら食うって感じでしょ。でーだからそれくらいの感じでしたよね、漫画はね」
小泉
「んー。今もう全然、変わっちゃいました? 意識は。やっぱりもう、24時間、一年通して漫画漬けですよね」
浦沢
「ですよね」
小泉
「だから、ちょっと、その「ご飯食べようか」って感覚ではないですよね」
浦沢
「ご飯食べるためにやってんの(笑)」

小泉
漫画がこう、一コマ一コマあるじゃないですか? 映画とかドラマみたいにカット割りでポンポンポンって出てくるんですかね、頭ん中で」
浦沢
「うん、そうですね。あのーそれがね、どうやって出てくるのかがちょっと自分でもよくわからないんですけど。これあの、(近くのネームを手にとって)こういのがネームって言うんですけど、これを18ページ描くのに、(腕組みして)うーんってやっているのがこう、何時間とかね。3時間4時間とかね。どうすっかなーみたいになってて」
小泉
「うん」
浦沢
「ただ描く時は描き出したらうわーって早いんですよ」
小泉
「あー」
浦沢
「で、いわゆる「読むようなスピード」で描くんですよ」
小泉
「へー。じゃあここは(原稿用紙の)どんくらいの枠からとか、そういうレベルじゃないですね」
浦沢
「いやもうこれ、早いですよ。(サラサラ描くマネをしながら)こんなですよ」
小泉
「んー」
浦沢
「これをやる作業の時はですね、あのね、やり終わった後にね、変なアレだけどね、なんかね、子供のときに大泣きした後の感じってあるじゃない? 」
小泉
「はい」
浦沢
「あの感じに近い、全部18枚とかバーっと描き終わった後に、なんか(顔面にちびまる子ちゃんのどんよりした下線を描くように)このへんのさめざめ感が大泣きした後の感じなのね。で、それが強いときはうまくいった作品っていう感じがする
小泉
「へー……。画が先に浮かぶこともあれば文章が先に浮かぶこともありますか? 」
浦沢
「あのー僕のやり方としては、その、編集者との打ち合わせってのが重要でね。そのー骨組みを、ドラマの骨組みを作るってのがあるんですけど、あのーその時に、映画の予告編みたいなものが頭の中でバッバッバッバッってできるとだいたい OK かなっていう感じなんですよね。これで作れそうかなっていう。あのー編集者にこういう感じですって一番最初に提出したりすんのも、あのー映画の予告編みたいにして、全然意味わかんないんだけど、こんなシーンがありますって言っていうのを、断片的にちゃんと台詞もなんか言ってるの」
小泉
「はい」
浦沢
「それでーそこに、あのー色々入れるわけ。キャプションを。煽り文句みたいなのを。「戦慄の何とかのドラマ」みたいのを」
小泉
「(笑)」
浦沢
「そういうのをわーっと入れたりして。で、そういう予告編を作って、そのイメージでだんだん高めていくみたいなのはありますよね」
小泉
「ほー。僕が漫画家の方にうらやましいのは画がうまいことです」
浦沢
「はは」
小泉
「まず、全くその才能がないんで……。画がうまくて、そのー脚本も書けて? ひとつにまとめる。画と活字を。そのミックスさす能力っていうのは、ものすごくうらやましいですよね」
浦沢
「いやでもね、あのー仕事としてはキツすぎるね。うん」
小泉
「ちょっと休みたいですか? そろそろ」
浦沢
「もういっつも休みたいって言ってるんだけどね。休みくんないんだよね(笑)」
小泉
「でも休みたいと思ってるときに「次はこういう作品だ」とかいうのもあるんじゃないですか」
浦沢
「それもあるし、次はこういうのやりたいっていっぱいあるんですよ。いっぱいあるし、休みたいんだけどって編集部に言って「どうぞ」って言われる作家じゃあどうかなって気もするのね(笑)」
小泉
「(笑)」
『孝太郎ラボ』2005年1月31日放送分

[]アメトーク調べ 00:47 アメトーク調べを含むブックマーク

ダンディ坂野ヒロシが、それぞれテレビの前で何回「ゲッツ」ないし「ヒロシです」を言ったか? という調査。ホンイキで洗いざらいやったのだとしたら、どんだけ労力かかってるのかしら。まあそこを疑ってもつまらないのできっちり真に受けてデータを整理してみました。結果はかなりゾッとするものに。2004年上半期を境に明暗分かれすぎ。テレビってわかりやすい。

元データ

ゲッツ!!ヒロシです……。
2003年上半期144回0回*1
2003年下半期903回12回
2004年上半期74回43回
2004年下半期17回733回

グラフ

結果*2

*1:まだ普通に三鷹ホストやってる時代

*2:クリックで拡大します。

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