どうもな…

日本人の脳に主語はいらない (講談社選書メチエ 410)

日本人の脳に主語はいらない (講談社選書メチエ 410)

脳機能局在論言語学にこじつけた産物としか思えない。日本語使いは母音を左脳で聞き、英語使いは右脳で聞くのだそうだ。それぞれの左右の聴覚野から入った信号が、左脳の言語野で処理されるまでに通過した脳の部位の機能に影響されて、その結果が言語にあらわれるというのだ。

だとすれば現代英語よりも母音が豊富だった古英語の使い手は母音を左脳で聞いていたとでも著者は言うのだろうか。

鈴虫の音色を雑音としか解さない日本人など昔だっていくらでもいただろう。