誰からも「気がきく」と言われる45の習慣
- 作者: 能町光香
- 出版社/メーカー: クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
- 発売日: 2010/11/15
- メディア: 単行本
- 購入: 14人 クリック: 161回
- この商品を含むブログ (24件) を見る
人のちょっとした変化に目がいくようになるのも、その人のことを尊敬できるようになるのも、根本にはその人への興味、その人のことを知りたいというスタンスがあります。人に興味があって、その人となりがわかるからこそ、その人の求める適切な対応ができるようになるのです。本当の意味で気がきくようになるには、人に興味を持たないことには始まりません。
本音で接する
恋人、友人、誰にでも自分の考えや意見を伝えるべきだと思います。なぜならば、人間は「よくわからないもの」「得体の知れないもの」に対して不安になってしまうからです。言っていることとやっていることが違うとか、意思表示がハッキリしていないとか、そんなことではコミュニケーションが円滑に行えません。「今何を考えていて、どういう価値観を持っているのか」ということを、言葉にしろ行動にしろ、形にしてきちんと示さないといけません。
会話がうまくいかないというのは、話し手が本当に伝えたいことを聞き手側が聞こうとしていないからかもしれません。相手としっかりと向き合い、伝えたいことは何だろうかと考えてみること。そうすれば、無理に頭をひねらなくても自然とこちらから聞きたいことが出てくるはずです。まずは、相手の秘めている気持ちに共感し、相手の本音に耳を傾ける。そんなふうに意識してみてください。
感想
これに関しては本当、苦手なんだよなあ。人と接する際に先んじて動くことができず、いつも後悔する。内心、忸怩たるものがあるんだけど。そう思っていても、やっぱり繰り返してしまう。そんなわけで、少しでも改善できないものかということで、この本を読んでみることにした。
45の習慣ということで様々な項目が扱われているんだけど、今の僕でも既に出来ているものも多い。実際、波風立てないよう、敵を作らないよう接していくのには慣れているんだよな。人にマイナスの評価を与えないように振る舞うことは出来ている。それを超えて、プラスの評価を勝ち取る方法を学びたい。今は、集団の中に埋もれちゃってるからなあ。生き易いと言えばそうなんだけど。
「相手の考えや気持ちをくみ取る」ことについて。こういうことは普段考えてないなあ。あえて考えないというか、「してもしなくてもいいことなら、しない」って姿勢が身に付いちゃってる。たとえ喜ばれるだろうことでも、積極的に相手のリアクションを引き出したくない、というか。行動するのにめちゃくちゃ勇気が必要なんだよな。完全に守りの姿勢。なんか、自分自身を振り返ってみると、原因は明らかな気がしてきた。
「人に興味を持つ」。これなんだよなあ。全てはこの一言に尽きる気がする。本当の意味で興味がない、本気で改善しようとしてない、ってことなのかなあ。
「本音で接する」ことについて。なるほどねえ。確かにおっしゃる通り。僕は、自分の立ち位置をはっきり定めることって、普段ほとんどない。だから相手としても、こちらとの議論の成り立たせようがないんだな。だから会話にならない。相手もやりにくいだろうってのは、よく分かる。
でも、僕にとってどうでもいいことが多すぎるんだよなあ。今までそこに意識を向けてこなかったから、その時点で自分の中に確固たる意見がない。だから立場を取れない。僕は「いいんじゃない?」ってのが口癖になっているらしい。相手は、(どっちでも・どうでも)っていう言葉をその中に読み取っちゃってるんだろうな。本音で接したらそうなっちゃう。
でも、あらゆることに意見を持っていることなんて不可能だから、普通の人はその場で即断で立ち位置を作るんだろう。でも僕は、臨機応変に会話を進めていくのが苦手なんだよなあ。既に自分の中に固まっている考えであれば上手く取り出せるんだけど。備えが出来るものには強いけど、アドリブには弱い。ここが、今後強化していくべきポイントなんだろう。
考えてみたら、アドリブに弱いって、「気がきく」人になるには致命的だな。
本を読んでいくなかで、色々と自己分析を進めていくことができたように思う。まあ、こういうのは頭で考えるだけじゃなく、実践で鍛えていかなくちゃいけないだろう。その機会をどんどん捉えていきたい。