日本人の死に時−そんなに長生きしたいですか
- 作者: 久坂部羊
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2007/01/01
- メディア: 新書
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「時間というものは、有効に使おうと思えば思うほど、足りなくなる」
「時間は、無駄にしてもいいと思った瞬間、ゆったりと流れ出す」
平均寿命が延びたのは、医療のおかげであるのはまちがいないでしょう。しかし、医療は健康寿命は延ばしません。健康な人は病院へは行かないのですから。病院へ行って、無理に命を延ばすから、平均寿命が延びる。だから健康寿命との差が広がり、介護の需要が高まる。そうやって延ばされた命は、決してよいものではありません。
そこで私は、ある年齢以上の人には病院へ行かないという選択肢を、提案しようと思います。
現代は「今」が苦しいので、老いてから楽しむとか、あとで生き甲斐を見つけるとか、喜びを先送りする傾向があります。しかし、それは自然な時宜に反する。老いれば体力、気力ともに、若いときのようにいかないのですから。
早めに今を充実させ、早めに満足を得る。そうすることで、泰然と死に時を迎えられる。
感想
僕も昔は長生きしたいと思っていた。でも本当に大事なのは寿命ではなく、「健康寿命」だよな。辛い状態で延命しても、何の意味もない。今のうちからやりたいことをやり、程よいところで幕を引くのが理想的な生き方だな。
安楽死やらの環境が整うならば死期も調整できるんだけど。今後さらに高齢化が進むことで医療体制が崩壊すれば、そういった環境も整うようになるかなあ。今後に期待だな。