朝からお料理

トマト

今朝はママが出かけたから、教えてもらってボロネーゼのおさらい。前に習ったのよりは簡単バージョン。お肉300gくらいに塩少し、卵一個を手で混ぜる。オリーブオイルと小さなチポッラ(たまねぎ)一つのみじん切りを鍋に入れてしっかり炒めてから、お肉を投入次に白ワインを1/2カップくらい入れて水分を飛ばす。いい香りが漂う。そこにトマト缶を二つ、漉しながら入れる。でもこのトマト缶、1つ800gだから1.6kg。日本だと幾つ入れなきゃいけないんだか。
ここでまた少しお塩を入れてあとはとにかく弱火で煮るだけ。たまに混ぜながら、ゆっくり、ことこと。2時間かけて半分にして出来上がり。パスタはフジッリ。ねじった形のパスタ。500g入りのを2袋使って4人分。やっぱりおかしい…。ボロネーゼとあえる前にすりおろしたチーズをパスタと絡めるのがママの技。
それからサラダ用のルッコラをきれいに洗い、ポテトとナスをサイコロ形に切る。ポテトとナスはそれぞれ素揚げして、塩を振るだけ。これが付け合せ。メインは豚肉。これまた一切れがでかい。でも息子のセルジオと、この家にホームステイ中の日本人の男の子はしっかりがっつり食べる。二人とも野菜はあまり食べない。お肉とパスタだけ…なのにこの二人が痩せていて、私とままは…。ふんだっ。
食事の後はコーヒー、そしてお昼寝。一昨年の習慣はそのままの私。これが太る原因だとわかっていても…ここはサレルノ、ママの家。しっかり寛いでいいのだ…たぶん。

夜もトマトソースのパスタ

夕食はママのお兄さんの家に出かけた。昨日のことを電話で謝ったら、今日おいでと言われたのだ。食事の時間より早くきて欲しいといわれたから、早めに出かけたら、ピアニストを招待してくれていた。昨日も来て私を待ってくれていたらしい。日本人にピアノを習ったことがあって、日本の子守唄を弾いてくれた。何となく聞いたことがあるような感じがしたから、知っている顔をして聞いてしまったけど、実はあんまりわかっていない。他にもモーツァルト、ベートーベンを弾いてくれた。

お返しに日本語を教えてあげた。彼は日本語の子供向けの本を一冊持っているらしく、勉強したいという。でもその本には、ひらがな、かたかなしか登場しなかったらしく、漢字も使って文章を書くと知って驚いていた。本を読むために勉強する予定だったから、断念すると言っていた。漢字を外国の人が覚えるのにどの位時間がかかるんだろう…。
今日のディナーは、ママのお兄さんが作るパスタとモッツァレッラチーズ。ここの家、ごはんを作るのは料理好きのだんなさんなのだ。
シチリア風のパスタで、ナスとミニトマトの缶詰で作る。ナスは素揚げ。じっくりじっくり揚げたもの。隣でトマトソースを作る。オリーブオイルとにんにくたっぷりをフライパンに入れる。ニンニクはママと同じように手のひらでつぶす。ミニトマトの缶詰を二つ入れて煮る。トマトソースが出来たらナスを入れ、バジルを加え(冷凍してある)、最後にパルミッジャーノをすりおろしたものを加えて出来上がり。
ママも来てワインを開け、ディナーの始まり。まずはパスタ。やっぱりミニトマトの缶詰が美味しい。素揚げのナスも香ばしくチーズもたっぷりで香りがいい。でもランチにパスタとお肉を食べた後だから、なかなかフォークが進まない。作ってくれたお兄さんが隣で見ている。結構必死で食べて食べ終わった頃には胃が満タン。これ以上何も入らないくらいになっていた。ヤバイ。
次はモッツァレッラ。奥さんが取り分けてくれる。ママもお腹いっぱいみたいで1つしか受け取っていなかったから私も真似して少しに。作っているところから配達してもらったものらしく、とても美味しい。それからサラダ。たくさんの野菜が入っていて一つ一つ説明してくれた。ママより丁寧に料理をする人で、サラダの野菜もきれいに切ってある。たとえるとこの人の料理がローマのフェリーチェ(洗練されている)、ママの料理がローマのアウグステッロっていう感じ(家庭料理)。

最後にケーキが出て来た。もうお腹は無理だと言っている。パスクアで食べるケーキだと説明してくれたけど、二口食べるのがやっと…。ホールで買って来てくれていたから、残っていた分を少し貰って帰った。
最後にピアノをまた少し聴かせてもらってディナーは終わり。ピアノで始まり、ピアノで終わり。優雅な夜。でもお腹はパンパン…。