たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

ロボットへの感情移入についてしらべてみた。

ちょっと古いニュースだったので、元ソースがなくなっていました残念(´・ω・`)とりあえず引用記事を参照してみました。
爆弾処理ロボットといえば、まあ壊れるのも当然なのですが、壊れたときに「こいつを直してくれ!」という思い入れよう。現象だけとらえると、洗濯機に名前つけてかわいがるようなものなのですが、なんだか妙にあったかい話じゃーないですか。
ロボット自体は鉄の塊なんですが、今の世界に生きている人だとこのような感情を持つ人は少なからず多いと思います。それこそ、全世界で愛されて感情移入されているロボットがいますね。そう、ドラえもん
人間じゃない物への感情移入、アニメマンガでは比較的メジャーな話なのですが、現実的にはどうなんだろう?早速しらべてみました。
 
まず、個人的にロボットを、人間との関係性を軸に分類してみたいと思います。
1・機能性だけを重視した、一定の形にこだわらないロボット(工業用・軍事用・宇宙開発ロボットなど)
2・機能のために人間型になったロボット
3・人間を模写するために作られたロボット
ASIMOなど)
1,2はともかく、3が特に今は感情移入しやすいロボットだろうなあ、と予想はつきます。
昨年の名古屋万博は「ロボット万博」といわれるほどロボットだらけでしたが、こちらも人間型の模写をしたロボットにスポットが当たっていましたね。楽器演奏するロボットなんかは、最たるものかもしれません。わざわざ人間型にする必要はないもんね。ところで、あのトランペット吹くロボットは、何がどういう仕組みなのか気になってしかたありません。
 
さて、少し人間型ロボットの様子をあげてみたいと思います。
「ロボカップジャパンオープン」
ロボットでサッカーをやろうというイベント。まあ、そういうイベントのコンセプトからも、研究用な感じはしますね。
「小型・中型リーグ」「4足歩行リーグ」と「ヒューマノイドリーグ」に分かれているのがポイント。ヒューマノイドこんな魅惑的な単語聞いたら胸がうずうずしますヨ!写真見ていただきたいのですが、どっち見に行きたいですか?うちは迷わず全速ダッシュでヒューマノイドのほう見に行きますヨ。インサイドキックする瞬間の画像とか、見ているだけでハラハラします。いけ!そこだ!
やはり、人間型をしているというだけで、動きがわかりやすくて目が行ってしまう、というのはやっぱり人間の心理じゃないでしょうか。
ロボット劇団、なんてのもあります。
シンプルファイターなんかは、ほんとシンプルなのでロボロボしてますね。しかし中段から上の方の方になるにつれて、人間型になっていきます。にしても、ロボット劇って発想は面白いですねー。ベーチックが個人的好み。めんこいわw
 
他にもテレビなんかで、人間型ロボットの格闘大会なんか放送されますね。あれが機能だけ重視のロボットになってしまったら、強いだろうけど魅力は激減です。「2足歩行」、人間的な「無駄の多い動き」、そこに思わず感情移入してしまいます。
 
では、ちょっとそのへんの人間の感情とロボットの関係性まとめてみたいと思います。
ふるまいの多様化によるロボットの感情表現能力の向上に関する研究(pdf)・・・題名なげえ!
簡単にまとめると「きちんとした動き」をするロボットと、「無駄な動きをする」ロボットの使用者の楽しみ方の比較実験です。普通なら動かなくていいところを、ランダムでムダに動かします。うーん、たとえば「歩行する」という一定の動きを、「内股」にしてみたり「ガニ股」にしてみたり、って感じでしょうか。
おもしろいことに、あえてムダな動きを増やすと、それによって使用者の反応は変化しているのがわかります。もっとも「感情」を測るなんてのは難しいことです。しかし、動きにバリエーションが増えることで、なんか愛着わくってのはわかる気がしますね。人間だって、感情的で多少おおげさに動くくらいの人の方が、安心できるじゃないですか。
機械の動きのバリエーションは、決して機能的ではないです。よけいな技術力と、よけいなモーターの動きと、よけいなプログラムをした上で、しかもあまり役に立たない。そういうところで、「ロボット」なりの感情表現ができるようになります。・・・ん?感情??
 
「人間的動き」が感情移入させる一つの条件であるなら、もう一つは「人間的外観」になります。
技術ではなく造形にこだわり
ロボットの最大のテーマは「動くこと」なんですが、最近はこのような方向性を目指す人も増えてきました。見てくださいよこのロボットのめんこい外見!足や体のラインは、まるで鉄腕アトムです。
「慣れ親しんだヒト型や動物型のロボットであれば、たとえ機械でできていても、親愛の情が生まれる。でも、機械然としたものに対しては、毎日利用するものであっても親愛の情は抱きにくい。」
機械機械したロボも好きですけどネ。でも一般のおうちではたらく事を考えると、親しみやすさ、かわいらしさは重要な要素になります。「ASIMO」とかも丸みを帯びたフォルムがあったからこそ、愛されているでしょうね。それにしても、ASIMOが電車に乗り遅れるCMは笑いました。最先端の技術で、電車に乗せないのかよ!そのドジなとこがまたポイント高いネー。
 
ロボットセラピー
なんとーもサイバーな写真が見れます。主に子供たちが病院に入院しているときに、さみしい心を癒す友人として導入されているようです。バーチャルだなあ、なんてうがった考え方ついついしちゃうんですが、本当に心閉じちゃった子供たちにしてみたら、ペットも飼えない病院の中、他の子供たちともコミュニケーション取るきっかけがないわけで、こういうのがあるだけでも会話の糸口が見つかるのは大事なことかもしれないなー。また、自分からロボットにはたらきかけないといけない、ってのもポイントかもしれません。
毛でモコモコってのはイイですネ^^使う場所は選ばれると思いますが、動きや形態によって、人間が感情移入するロボットはもう使用されているのです。
 
さて、ロボットの形態はさらに発展しつづけます。
女性型ロボット開発 すらり美脚でしなやかに歩く(痛いニュース)
歩いてる映像

どうですかこの色っぽさ。というか、このフォルムだけで「女性型」と一瞬で理解させるのは、計算しつくされたテクニックです。
男性型ロボットのたくましさは確かに力をアピールする一つですが、家庭用を考えていく際、必ずしも得策ではない場合も出てきます。たとえば老人介護、子供の相手などですネ。このような際、フォルムが女性型の柔らかな曲線を持っているというのは、親しみを持たせ感情移入しやすくなる気がします。ってーか、やっぱロボはたらかせるならめんこいほうがいいじゃんネえ。
今後は作業用のたくましい「男性型」と、家事介護用の「女性型」に二分していく気がします。やっぱり見た目と動作は大事大事。
 
さて、蛇足のようになりますが、映画や小説、アニメの中のロボットを簡単にさらってみます。
まず思いつくのは先ほどもあげた「ドラえもん」。丸いのが最大の魅力だよね!誰がなんと言おうと丸いから人気あるんですよ。今決めたんだから。他にもコロ助とか。藤子不二雄先生は天才ですヨまじで。
他に人間型といえば、スターウォーズのC3POとR2D2。こちらも機械然とした無機質なものではなく、その人間的な泥臭さが愛される要素の一つになりました。
一方、空想の中でのみ発展を遂げたのは、「美少女型」。
「メトロポリス」「未来のイヴ」あたりがきっかけでしょうか。マンガアニメで思いつくのをあげてみると、「ロボコン」のロビンちゃん、「ToHeart」のマルチ、「GS美神」のマリア、「まほろまてぃっく」のまほろさん、「ちょびっツ」のちぃなどなど。今や「萌え」の要素の一つとしてジャンルを確立していますネ。
特筆すべきはあさりよしとおの「荒野の蒸気娘」
荒野の蒸気娘 (1) (GUM COMICS)
美少女は実は一切でておらず、機械臭満載のロボットが出てくるのみです。しかし、不思議とこれが読み進むにつれてかわいく見える。空想世界では、必ずしも人間型じゃなくても、ロボットには感情移入できるんだ!と作者の主張が見えてきます。
 
『アンドロイド少女は電気羊の夢なんか見ない』
「マルチ」から始まる美少女ロボット論は、もう何度となく繰り返されていますが、ちょっと引用してみます。
「幼女=絶対的な処女性、ロボット=無機質の美、メイド=成熟した女としての意志が介在しない従順な存在、という要素群が、これほど見事に合致した例もないだろう」
消費され続ける空想メディアでは、ややこしい人間性を含めるより、動く人形ともいえる「ロボット」にしたほうが使いやすい、というのは事実です。もちろんそれは、空想の世界だからこそ許される、特殊環境ですね。
これを「オタクの妄想」とまとめるのは簡単ですが、ほんとにそうでしょうか。
 
たまごっち、ポストペットにも感情移入する日本人
「日本人のロボットの原形は,茶運び人形や山車からくりである」「欧米哲学には,機械・ロボットが高度化・精密化すれば,動物・人間と変わらなくなり,いずれは人間と競合するようになるという思想が根強い」
日本人にとってのロボットのイメージは、やっぱりドラえもんあるいはガンダムでしょうネ。AIが熱心に研究されてることを考えると、究極的には鉄腕アトムでしょう。
手塚治虫先生は「アトムの脚は、女性なんだ」と言っていたことがあります。そういう細やかなこだわりが、愛される、そして人間の側で同じレベルに立つロボット感を人間に生んだんじゃないカナー?西洋は「ターミネーター」のように、人間をおびやかす存在になる、って思ってるのもまた面白いですネ。アシモフやチャペックのロボットも確かに愛を分け合う存在ではないナア。
ありとあらゆるものに「神様」を感じる日本の風土。ロボットや無機物を愛するようになるのは、案外「当たり前」のことかもしれません。
そう考えると、「萌え」美少女型ロボットが生まれたのも、日本ならではの土壌だと思うのです。こと、ロボットへの感情移入は世界一でしょう。間違いない。
 
日本はこれからもどんどん、「人間型フォルム」の「感情表現」できるロボットを作っていってもらいたいものです。なんて思いながら、自分がほしいのは渋いおじいさんの執事型ロボットです。家帰ってきたらそそくさと迎えてくれるんだゼ!ほしくないですか?
 
オマケ
生協の白石さんに「美少女ロボットがほしい」と頼んだ
白石さんの言うとおりですw
ロボやおい
「ロボプレイ」は対人間ですが、こっちはロボット同士。なーんだこれwあー、でもアイアンリーガーなんかはもう人間みたいなもんだからなあ。妄想世界のことですし、こういう性的な方向にいくほど、日本人の「人間とロボット較差」はないんだナ。