たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

髪の毛の醤油についてしらべてみた。

小学生が読んでいたマンガ本を見せてもらったら、どエロでびびりました。たまごまごです。いやはや「少女コミック」はおかしな方向にエロいなあ。いっそストレートにエチィーにすればいいのに、変に隠して好奇心あおるような描き方なんだもんなあ。展開もむりやりエチィーにつなぐようで、人間の欲求商売てかリビドーってものはいつもソリッドな切り込み方するもんです。
とりあえず興味わいたのでこの雑誌のほかのマンガも読んでみよっと。その後「けしからん!」というか「面白いじゃん」というかはまた別の話。
 

  • むかーしむかし、人毛で醤油を作っているという伝説がありました。

それは「マクドナルドのハンバーグはミミズの肉」とかの類の土地伝説でした。第一、ハンバーグの分のミミズ集めるほうが面倒くさいじゃないか!世紀末ってそういうグロいものを好んで話題にしてたなーと思う21世紀。
また一時期は「○の素って髪の毛集めてつくるんだぜ」伝説も起きたそうです。もともと子供には何でできてるのかすらよくわからない「味の○」。そういう噂が立つのもわかります。うちは唾液を集めて乾かすんだと思ってました。なんでそれがおいしいと思ったのかは謎。まあそのレベルの噂なわけです。
 
しかし、実際のとこはどうだったかというと、
合成醤油の作り方 中国版vs日本版(医学都市伝説)
中国で本当に人毛を使って醤油を作っているよというお話。そんなアホな、と思いきや確かに報道されています。グロじゃないけど苦手な人は見ないが吉。料理の過程は往々にしてグロテスクなものです。いや、そういうレベルじゃないか、これは。
確かに日本で「人毛集めて醤油を作る」なんてのは、大豆を集めるより面倒くさいし、コストがプラスになるとはとても思えません。しかしそこは正確な人口が黒い箱のなかにある中国、ちょっと手を回せば簡単に髪の毛は手に入りそうです。
 
しかし、そんなこと実際にできるの?
醤油に必要不可欠なのはアミノ酸アミノ酸といえば「味の素」とか、「アミノ酸飲料」とか。ダシなども全部「アミノ酸を人間の舌がおいしいと受け取る」から必須です。肉をおいしいと感じるのも、動物細胞がアミノ酸を含むため。
はて、髪の毛はもう死んでいる細胞なので、決してみずみずしい食べ物にはなりません。動物の体毛を料理した、なんていう話も聞いたことないです(世界のどっかにはあるかもないかも)。
しかし、アミノ酸として分解してしまえば話は別。毛はアミノ酸がらせん状にからまったものからできています。
そのままではからまったままなので、塩酸みたいなもので溶かします。10%くらいのがいいらしいです。こうすると「加水分解」アミノ酸がからまったタンパク質を、ほどくこと)が行われて、アミノ酸らしいアミノ酸ができます。とはいえ、このままじゃー酸で舌を焦がしてしまいます。そこで、アルカリ性のものを入れて中和します。苛性ソーダなどのようですね。これはプレッツェルなどのお菓子に普通に入っているものなので、害はないです。入れすぎると苦い。
 
この工程、ずいぶん手間かかる気もします。が、間違いなく大豆と同様にアミノ酸は抽出できています。
キッコーマンの人のお話(らしい)
可能か不可能かというと、可能のようです。しかし、「アミノ酸」といっても種類があるので、味は大豆醤油とは別物のようです。お肉や魚でつくるとおいしいんじゃないか?なんて気がします。実際、カマボコなんかを塩酸で溶かして中和し、醤油っぽくするとめちゃくちゃおいしいそうです。
たとえば、スープをとるときに「コンブダシ」や「カツオダシ」を使いますよネ。これはおいしさのうえでは必須なんですが、化学式的には「人間の靴下」でダシをとっても同じで、同じ味のものができる、というのを聞きました。確かに「ダシの抽出」という点だけをとりだせば、間違っていない気がします。なんだか「ガンパレードマーチ」のソックスハンターを思い出します。
となると、人体の一部でうまみを出すのは十分可能なのかもしれません。
 
不穏な書き方してますが、日本では動物性タンパク質で作ると醤油として販売できないそうですね。国産の大豆醤油を愛用している人は、まず安心して大丈夫だと思います。
とはいえ、日本も戦中戦後は大豆不足で、髪の毛が使われていたという話はまことしやかにささやかれています。これも証拠が今ないので、なんとも言えないなーって感じはします。最初の記事にもありましたが、カイコのサナギは使われていたそうですね。一瞬ゲーってなりますが、エビやイナゴの佃煮と同じと思えば、たいしてたいして。マユをとったあと無駄になる部分ですし、有効利用だとは思います。あ、今あっても自分は食べないヨ?(←虫ギライ
 
中国の人毛醤油報道。
結論からいうと、輸入醤油や、中国の料理屋で出る料理に人毛醤油を使っていることはまずありません。一応国の規制も入り「やめなさい」と言われているので、都会で作られているものはまずセーフだと思われます。しかし、そこが中国食品の深淵。地方の工場にはほとんど目の入れようがありません。禁止は出ているものの、現在でも各地で人毛醤油は作られているようです。なぜそのようにメディアが報道しているかというと、工場にインドからの荷物が届くため。
どうやら人毛の仕入先は、インドではないか、というのが今の見方のようです。そういえば、日本でも売っている人形用やカツラ用に使用される人毛って、ほとんどがインド産なんですよね。あれかなー、坊主にして髪の毛そるからかなー?
中国の人でも、さすがにそんな醤油、わかっていて使いたくないですヨ。発ガン性があるとかのうわさもありました。ほとんど出回らない商品ですが、コスト戦争になって生き残りに躍起なっている一部の工場が、網の目をかいくぐって今でも混ぜ混ぜしているようです。日本の方でも中国産の醤油を買う人は「ブレンド」と書いてあるのは買わない方がよいデス。ここ2,3年で改善されてはいると思いますし、まず日本で入手することはないと思いますが、100%人毛ではない、ということはなさそう。
 
「それでも、おいしければ、ありなんじゃないか?」という考えもあるかもしれません。しかし、昔から日本、いや世界中で、髪の毛と言えば神様への供物だったり、のろいの道具だったりと、特別なもの扱いされています。カニバリズム的な感覚もありますし、心理的に抵抗があるのは当然です。そんな醤油飲んだら、のろわれそうでイヤイヤえん。中国食品はおいしいものもたくさんありますし、安心して食べたいなーと思うのです。
 
オマケ
作ってみた(探偵ファイル)
探偵ファイルすげええ。においがつたわらないのが残念、って言ってますが、いやいや、伝わってるッスよ10000分の1くらい。塩素ガスはまじで死の臭いがするので、よい子は絶対マネしちゃいけません。悪い子は外でやってもいいと思うけど10分くらいで警察がくること間違いなしです。髪の毛って、燃えるだけでもくさいよね。
まあ人毛はともかく、いろいろなほかのタンパク質で醤油つくってみたいなあと思いました。醤油工場では微生物を使うのでこんなにケムリは出ないみたいですが、塩酸使ってるとこもあるみたいです。