たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

自分を笑えるオタクになれるか。

いわれなき「ロリコンという偏見」の時代が甦る(川俣晶の縁側)
以前書いたナオコサンのレビューを見てくださった人の記事なんですが、これが非常に面白くて、視点の面でも是非一度読んでいただきたいので紹介。

なぜなら、当時のオタクにとって、自分たちがおかしいことは自覚されており、それは常に笑いのネタとして使われたからです。オタク文化が変な場所に迷い込まない健全性を持ち得たのは、その「自分自身を客観視して笑える精神の健全性」ゆえのことかもしれません。
しかし、この健全性は現在では希薄化していると感じます。世界に通用するオタク文化という誇張されたフィクションを信じ込み、自分たちはおかしくないと思い込んでしまった人達は珍しくないと感じます。

自分はずっと「オタクは楽しみ方を知っている人たちだ」と思っているのですが、自分を客観的に笑える、というのは言われてみたらそうですネ。といっても、このへんオタクじゃない人に勘違いされやすそうなので、オタクの自分を見る姿について、簡単に、自分なりにまとめてみます。

  • オタクが自分を語るスタイル

1、自分がマイノリティな趣味であることを知っていて、笑いのネタにできる。
2、自分の趣味に後ろめたさを感じ、自虐的になる。
3、人に遅れをとっている感覚に襲われ、自嘲する。
4、自分がすぐれている、と趣味を肯定化する。
5、好きなものは好きだからと干渉せずマイペース。

どれがいいとか悪いとかではないですが、今のオタクの「自分を見る態度」はこんな感じかなーと思って書いてみました。最近では5のタイプが多いかもしれませんネ。意外とこの境地までいくのは、困難なことが多かったりします。だから隠れオタクは多いんですヨ。
 
さて、1のタイプはネット上には非常に多いと思います。自分をピエロにしてエンターティナーになりきることって、結構難しいんですよね。プライドもあるし、自分の趣味が劣っているなんて誰にも言いたくないし。だけどいったん「自分の趣味は自分の物だけど、はたから見てやっぱりマイノリティ」と認めてそれすらも笑い飛ばせるようになると「ああ、私もそうなんだよなあ!」と一緒に笑ってくれる人が現れるのは事実。自分は、頑として主張をする人も好きですが、さらっと笑いながら趣味を語れるオタクの方が「共感」しやすいです。
もちろん、なんでもかんでも人の言うことを聞くわけではないです。やっぱり一定の主張は①でもあるわけです。が、そこは大人の余裕、華麗にかわしてアハハ自分オタクですもん、と笑える。あー、かっこいいじゃないか。
 
タイミングを間違えて2、3のように「自嘲」「自虐」オタになる人も多いと思います。ほんのちょっとの差に見えて、実は根っこが違うのでやっぱり聞こえは明らかに違う。1は自分を指差して笑っていながら、ものすごくポジティブなんですよね。「そんな難しいことより、オレおっぱいすき!」と笑える人と「ごめん、オレはブラなんだ。ブラ派なんてキモいよね…」と無言になるのでは、相手の受け取り方は違うんじゃないかなと思うのです。あー、例が最悪ですね。自分はスパッツ派です。
とはいえ、ネットのような一方通行媒体では2、3が才能になることもあるので、一概に否定はできません。ただ、4はあんまりがんばりすぎちゃうと他の人は聞きずらくて避けてしまうかもですね。

  • 内向きコレクター、外向きコレクター

オタクの定義化(続ドクバリニッキ)

それは2006年は「オタク=萌えコレクター」という定義が世間的にも一般化した定義として確立した年だなぁということ。

色々感じるところはあるけれど、オタクが「萌え」に執着しているのは事実かなー、とは思いました。そしてそれを補完するように買いあさってコレクションしはじめる。
もっとも、自分も「萌え」ってなんだかよくわからないんですけどネ。あまりにも人によって見方が異なるので。とりあえず使っておける、便利な言葉だとは思います。
オタクは自分を表現するときに「コレクション」が一つの手段になるのかなとは思います。あくまでも一部ね。自分なんかはわりとそっちのケはあります。よくないよ、そういう買い方はほんと。でもほしくなるから物欲はこわーい。
そのコレクションも、自分のために密閉した空間で、自分のためにのみきっちり並べる場合もあれば、「こんなん買ったよー」と人に見せたりすすめたり、はたまた友人との輪の中で盛り上がるためのアイテムである場合もあるかもしれません。それがいいかどうかは個々の判断にまかせるとします。リンク先にあるように「ごった煮のパワー」が消えつつあるという部分は個々に考えるところあるでしょうしネ。
ただ、外向きのオタクは、ある意味萌えの箱の中にいたとしても、どっかでぴょこんと飛び越えるパワーを持っている気はするんです。特に「私を見て」じゃなくて「一緒に楽しもうか」というタイプ。…つまり最初に書いた1のタイプ。

  • 鏡にうつる姿を笑ってみる。

痛々しい自虐にならないように、かつそれでいて自己肯定ばかりをするわけでもなく自分を笑える、なかなか高度なことだと思います。考えてどうこうなるものでもないと思います。
鏡をじっとだまって見られるか、そして鏡にうつる姿をとりあえず全部受け入れちゃえるか、ここの差でオタク生活はとても楽しいものになるだろうし、あんまり面倒くさいウダウダを考えずに「好きなものは好き」と言えるようになるかな、と思いました。
一回笑えればあとはらくチン。
そうやって笑いながら、自分のことを好きなオタクになりたいな、と思ったのでここにメモってみました。あー、来年の目標にしよう!
つか買い物しすぎだから控えろよって話ですね。いやもうまったくなんだけどさ。うん、ガマンする、したほうがい…ん?なんかメール来たよ?
 

今回発送する商品は以下のとおりです。
1 こどものじかん 九重りん

 
…うはい!(ガッツポーズ)
 
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