たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

作品を愛する人の視線から、新しきを知る。

●すごいファンイラストを見ると、その作品が読みたくなる。●

はて、最近ネットの話題に流されるように「皇国の守護者」にはまってます。新城がすごすぎてなあ。紹介されたときに「難しそうだしなあ」とか考えていた過去の自分にモンゴリアンチョップ
はて、コメント欄やWEB拍手見ていると、かなり隠れ皇国好きが多いようですね。その中で興味をひいたのはこんなコメント。

ナギ 『皇国は同人誌の方を先に読んでしまって、後悔しませんでした。濃い物には濃いファンが生まれるものだなぁと。』
コメント欄より

ひょえー、皇国でもう同人誌出てるですか。あるいはジャンル的にめっちゃ深い?
ちょろっとファンイラスト探してたら、かなりたくさんファンサイトあるようですね。すごいツボにはいったのもいくつかあり、すっごいうれしくなりました。個人的に新城と、剣虎の千早の関係が「なにでもなく寄り添うように」しているイラストがたまらなく好きです。
こういうの見ると、好きな作品を、同人誌やイラストで描く力のある人が本気でうらやましいです。
(追記・リンクを貼ってましたが、いろいろ考えて外しました。もうしわけありません。3/6)
 
はて、逆にこのような良質サイトさんを見て「この絵かっこいいけどなんじゃらほい」という人も、結構おられるかもしれません。皇国読んでない方で、今のリンク先見ていただいて、そういう気分になる方もいらっしゃればいいなあ、と思って紹介したわけです。もっとも自分もまだ2までしか読んでませんが、こういうの見ると気持ちは高まる一方です。旅行中だけど明日3買うゼ。
 

●直接じゃない出会い。●

同人誌から知る愛もある?(徒然なる読書の日々出張版)

そう、現在のように気軽に同人誌が手に入る時代では同人誌から知ったという人も中にはいるはず。特にコミケで本が出ると言うことは少なからず見所のある作品(もちろん例外はあるけど)と言うこと。
そこから本編を見てみようと言うのもありかもしれませんね。

ものすごい納得したのは「気軽に手に入る」という時代になったこと。もっともイナカだとまだまだそう簡単に手には入りませんが、ネットの普及で一気にファン二次創作がやりやすくなったのは確か。通販もありますしね。そんなに苦労しなくても、同人活動が探しやすくなったのは確かだし、特に必死にその作品を探したわけではないけれど、たまたま見たものがよくて、というなんとも豪勢な時代になりました。
手を伸ばせば届く位置に、たくさんのファンイラスト。ああ、なんという酒池肉林。もっとも選ばないといけない、という贅沢な悩みも出てきますが。
 
そうしてくると、入り口が逆転する現象は、リンク先にあるように発生してくると思います。
よくあるだろうなあ、と思ったのは以下の作品。
月姫」「ひぐらしのなく頃に」「東方プロジェクト」
このへん、同人やアンソロジーからって人絶対多いですよね…ってあれ?
全部「同人の同人」ですね。そういや同人作品の同人二次創作が出る時代がくるなんて思わなかったなあ。ちょっと昔だと「任意ラジヲ」なんかでもそういうの多かったですね。
同人誌即売会やネットファンサイトが育ちやすい時代、同人から同人へ、というつながりはもしかしたらとてもスムーズになりつつあるのかもしれません。
 

ラノベやマイナーマンガは逆流現象がとても多いという仮説●

さよなら絶望先生」でポロロッカかなんかの回で、逆転現象の話出ていたことがありました。パチンコにはまって、エヴァ全部見ました!とか。あるある。
同人から原作、も確かに流れのベクトルは「逆転」。どんなジャンルでもこれってあるんでしょうね。
ただ、入り口のひとつとして大きいかな?と思ったのは「ラノベ」と「マイナーマンガ」。
どちらも、自分から探して読むにはちょっとハードルが高いじゃないですか。ラノベは読みなれている人にはハードルは低いのですが、普段読まない人にはとてもハードルが高い場所です。
それを読むきっかけが、同人だった人はもしかしたら多いのではないかと思いました。
わかりやすい例でいうと、「マリア様がみてる」や「涼宮ハルヒの憂鬱」。今数えるだけでもハンパない数の同人誌が出ている人気ジャンルです。
自分もこのへんのジャンル好きなので同人もショップで一通りチェックするチェッカーオタです。んで、見てて思ったのは、「原作のキャラ設定を踏まえた上で、さらに同人界・ネット界・自分内のキャラづけがある」こと。当たり前ですよね、二次創作とはいえ、創作ですもん、その人のオリジナリティは出ます。
特に想像の余地の広がりやすい、文字媒体+イラストの「ラノベ」。原作にないキャラづけで盛り上がるのはとても面白いことです。ただ、そのキャラ付けも、あまりにもかけ離れたものでなければ「視点の角度のひとつ」として見られるので、原作に対する多様な見方の水先案内人になるわけです。
(ただし、例にあげた作品は「同人→アニメ→原作」という中間地点をはさむ場合も多いデス)
 
先ほどのリンク先でも書かれていましたが、同人で作られるくらい、と考えるとなんらかの「魅力」って必ずあるんですよね。そういう意味では、マイナージャンルで同人誌を作りがんばっておられる方の、作品への愛はとてもダイレクトに伝わるものがあります。今は「売る」ばかりじゃなく、手軽にネットに発表できるのが、マイナージャンル同人の大きな手助けになっているかな?と思いました。
ただ、マイナージャンルで二次創作やりつづけるのはパワーいりますよネ。だからこそ、そのパワーが伝わったときの感染力は偉大。
 

●同人と口コミで伝わった魅力は、そう簡単には消えない。●

果たして「同人」とは何?
一応参考として。
同人はあくまでも、いい意味でも悪い意味でもその人による一視点にすぎないので、それだけを頼りにするのは確かに危険っちゃ危険ではあります。しかし魅力があるから作っているわけで、その魅力を感じられたときのワクワク感たるや。ネ。
それがエロだったらダメということもありません。作品愛に満ちたエロ系同人もいっぱいあります…が、このへんはマンガをへの選択眼だけでなく「同人誌への選択眼」が求められるのでちょっと高度。自分はこれできてないです。エロければ満足ってのもあるあたりヌルいです。でもそっから良い作品に出会えれば無問題。…ですよネ?
 
文字によるファン活動が持つ力も絶大ですが、それ以上に「わからない人でも感じる」ことのできるイラスト媒体マンガ媒体は、新しい発見の大きな手助けになります。
もしかしたら、あなたが描いた「マイナーだけど好きな作品」の落書きがネットにあがっているのを見て、そのすばらしい作品にどこかで誰かが出会い、人生が変わるかもしれません。いや、おおげさじゃなくてマジで。
好きなものを好き、と言える、表現できることはとてもステキなこと。新しく何かに出会えればいいなあ、と思って今日もネットをかけずりまわるのでした。
 
ただやっぱ、あれですね。ネットで見るよりも同人誌として紙媒体になって、手元にある愛着感は特別ですよネ。