たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

大黒黒客日記

急に北海道は暑くなりました。たまごまごです。
もうひたすらに体力奪われまくります。とはいっても本州よかはるかにぬるいんでしょうなあ。
しかしへたれました。弱い!
ので縮小気味です。
WEB拍手で声かけていただいたみなさま、ありがとうございます!近々レスさせていただきます。

「クリエイターのためのおんなのこデータベース」の「心構え」が意外と面白い。


クリエイターのためのおんなのこデータベース 2008 ファッション編


えー、大して資料を見て絵を描くような人間ではないのに、この手の本が好きなのと「たかみち」「ぎん太」「森井しづき」「加茂」というラインナップで買いました。おんなのこカラー画集としてとりあえず満足しました。
 
というだけだと正しい読み方ではないのですが。
この手の資料集本が単純に好きなんです。見ていて面白いですよね。
ページの中身の大半はこんな感じです。

もうとにかくありとあらゆる 「女の子の記号」の詰め合わせ。ファッション、髪型、化粧品と、「おんなのこ」の外観を形作るデータ集になっています。絶対使わないような女の子記号も載ってます。
もちろん実際に絵で描く方にしてみれば写真の方が実践的だと思いますが、楽しんでみる分には気楽で見ていてほんわか萌えられます。「萌え○○本」の延長+イラスト集として見るのもありだと思います。加えて、服装の基礎知識として読むなら結構なボリュームでした。イサミちゃんや芹沢茜がはいているようなのはスパッツが正式名じゃないとかというのも「ほほう」な知識でした。
 
はて、この本が面白いコンセプトだなあと思ったのは、それに付加して載っている「本気でプロを目指す人」向けの業界事情特集。
20ページ程度の短い内容です。最初は「業界ネタ裏話はなあー。つかおんなのこ関係なくない?」とか思ったのですが、これが意外と面白いんですよ。
というのも、書いてあるのが「業界はこうです」ではなくて、「プロになりたい人に対しての心がけ」がメインだからです。
 
何か物を作るというのはやはりそれだけでものすごくパワーを消費するもの。
そんな中でふと忘れかけてしまう「当たり前の心構え」がきちんと文字になって、改めて見ることができるのは結構面白い上にパワーと勇気がわいてきます。
実際にプロになるつもりじゃなくても、何かを作ろうとする時に二の足を踏んでしまって「結局完成しないじゃん」というのは本当にあらゆる場面であること。これに遭遇すると、へこみまくるものです。「完成させる」って至難。
そんな気持ちに喝、というか「がんばれ」をささやくような内容の文章でした。
 
「カラーイラスト」+「おんなのこ資料」+「プロの心構え」+「スイーツ(笑)情報」という、組み合わせ的にはなんだかカオスな感じなんですが、ちょっと刺激がほしい時にはいい本じゃないかなと思います。
実際にプロの現場の現実に即しているかどうかはわかりませんし、これがすべての答えでは決してないです。が、「きちんと作品に向き合あいたい」という人のひとつの思考としては、結構面白かったり耳が痛かったり。本当にねもうね、分かっていても目をそらしちゃうこともあるけどやっぱりだめよね。あいたたた。