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たまごまごごはん このページをアンテナに追加 RSSフィード


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2008-12-09 大黒黒客日記

[][]自分のための最高のエロ漫画を描く作家、それが廣田眞胤先生だ!

えー、私、エロ漫画家の廣田眞胤(ひろたまさたね)先生という人が大好きです。

廣田眞胤先生の漫画が好きなんだろう?と言われたらまったくもってその通りなんですが、それ以上に廣田眞胤氏本人が好きです。

今日はエロ漫画の根幹にもあたる魂の部分を大切にだきしめている、この作家さんのお話。

 

 

●「大輔」●

なぜ自分がこの作家さんを好きか説明するには、待望の新単行本「エッチで自分勝手でカワイイ娘」から引用する必要があるでしょう。

ではいきます。

 

 

はい!

 

わかりますでしょうか。

ヒロインが全部別ですね。

しかし全員が男性のことを「大輔」と呼んでいます。

よく見るとわかるように、別にハーレムギャルゲー的な流れではなく、全部男性も違うのですが、名前がすべて大輔なのです。

 

名前が全部同じといえば、A・浪漫・我慢先生の「満子」などが思い出されますが、廣田先生のはひと味違います。

後書きを見てみましょう。

 

エロ漫画家廣田眞胤の一番のファンは、私、廣田大輔であります。

いかに自分好みに合った漫画を書くか、これに尽きる3年間でした。

そうです。

廣田先生は自分の名前を全てのエロ漫画の男性キャラにつけて、自分が好きなシチュエーションを極めんとしたのです。

しびれました。心の底から。

 

●究極の自分のためのかたち●

漫画を描くのは何のためかと言われたら、そりゃもちろん「読者に喜んでもらいたい」という人が多いでしょう。と同時に「自分がこういうのを描きたい」というのも大きな原動力の一つ。どちらかに偏りすぎるとなかなかバランスを取れず、ひっくり返ってしまいます。とても難しいと思うんです。

しかし、エロ漫画というジャンルは少し特殊です。もちろんある程度は「こういう需要があるから描いて欲しい」というのに合わせて作者がチョイスしていくのですが、何よりも「自分がこういう方向性を見たい」「自分の性癖を満足させるものを描きたい」というパワーが非常に重要になります。

それ「だけ」を描くのは不可能です。商業ですし。しかし売れるものばかり模索すると本当に自分が描きたかったものを見失うのも事実です。

難しい。本当に難しい。

 

一読者の視点としては、できるだけ作家さんが自由に好きな物を描いて欲しい、というのが心情ではあります。しかしそれが必ずしもこちらの性癖を満たすとは限りません。

難しい。本当に難しい。

 

その中であえて、自分の名前を男キャラに当てはめて、自分の好みを追求するかの道を選んだという、この潔さ。かっこよすぎですよ。

もちろんこれは独りよがりになってしまう恐れがある危険な橋ですが、それを見ていてハッピーな気持ちにさせてくれるのは、それだけテンポよく読ませるテクニックを持っているから。

技術を持って、自分の妄想をとことんまで突き詰める。その姿勢に自分は大いに敬意を払いたいのです。なかなかできるもんじゃありません。

 

エロ漫画というジャンルで「万人に受ける作品」なんて当然ないわけです。

なので「求められる平均値」を出すか「極端に自分好み」にするか選択を迫られる場合が多いかもしれません。それは作る側も、買う側もですね。

その間のバランスをうまーく廣田先生は縫っている感じ。題名のとおり「エッチで」「自分勝手で」「カワイイ娘」が本当に好きなんだな!というのを注ぎ込んで、楽しんで描いているのがすごく伝わってきます。

にしてもやはり、しつこいようですが「大輔」の名前に尽きます。その堂々たる心意気に、惚れました。

 

D.T.力●

エロ漫画の面白さの一つは、強烈に煮詰めたD.T.力です。童貞イズムです。

作者や読者が童貞かどうかではないです。童貞的…というか中学生的なモンモンとした妄想をいかに煮詰めるか。煮詰めまくってあらぬ方向にいっちゃうくらいが面白い。

「それに対して女性キャラがリードする」というのは大きなポイントになってきます。

童貞を奪ってくれるお姉さん(または同級生)。それは永遠の憧れ。

しかし自分の名前を呼びかけながら「童貞?」って聞いてくる女の子キャラって…ぬぬぬ、ぞ、ゾクゾクしますな。

読者も一旦、「廣田先生=大輔さん」になりきって、エッチで自分勝手な女の子達に振り回される気分を覚悟して本を開くと、数十倍楽しいんじゃないでしょうか。

それこそが、D.T.力が持つ妄想の、無限の翼。

 


今回が初単行本。9話入っていて9話とも主人公が大輔で、かつ女の子が全員自分勝手でエッチという、なんとも夢の塊のような作品集。

漫画自体ものすごくテンポがよくて面白いのですが、改めて言います。ぼくは自分の名前を使って自分のために描いた*1、廣田先生の心意気に大いに惚れています。

また余談ですが、カーネルサンダースと画材屋は、作者が訪れた実在の場所をモチーフにしているそうな。ますますすごいですよ。

これからもぜひ、「自分好み」と「エンタテイメント」のバランスバーを持ったまま、このテンションで突っ切ってください。

 

〜関連リンク〜

有齒女陰

サイト名が未だに読めません。

ヘドバンしながらエロ漫画!  廣田眞胤『エッチで自分勝手でカワイイ娘』

メタルにくわしいへどばんさんらしいレビュー。そっか、これメタルの題名なのかー。

以前もちらっと書いたのですが、エロ漫画家さんって音楽好き多いですよね。東山翔先生や鬼束直先生をはじめ、完顔阿骨打先生とか。ってLOばっかりだ。

*1:もちろん読者を考慮した上でね