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2009-07-06 私立桜が丘高校軽音楽部日記

[]あの娘、エヴァンゲリオンの頃にインターネットがあったらどんな顔するだろう。

これから書く記事は新ヱヴァの話はほとんど書きません、十数年前のエヴァンゲリオンの話になります。

多少内容がおっさんの感傷くさいですが、そんなもんだと思ってください。

 

十数年前の僕らは胸を痛めてEOEなんて観てた。 - bぉg@はてな

若干ネタバレあり。トラックバックいただいた記事がものすごい面白かった上に共感できたので紹介。

絶賛の声が多い新劇場版ヱヴァシリーズ。自分も多分に漏れず大喜びしているのですが、賛否の否の声がないわけもなく。どちらが正しいではなく、どう受け取ったかの問題なので、両方上がるのが正しい状態だろうなあとしみじみ思います。

 

実際、色々自分の中でも処理しきれない思いが山ほどあるわけですよ!

それは、十数年前に若い頃の自分が「エヴァンゲリオン」の直撃を喰らい、半ばドラッグのようにそれを請い欲して心のスキマを埋めていたからです。

「いやあもう、大人になったよね。エヴァンゲリオン卒業だよねw」なんて言っていたのに、ほとんど変わってなかったよ!くそう、アスカ好きすぎる。あの混沌とした行き場のない空間に浸っていたくて仕方ない。

とはいえ、やはり人間ある程度成長もしちゃうもので、冷静に分析して楽しんだりもしています。

これが当時だったら…まずあり得ないわー。

あり得ない原因の一つは、当時1995年に「それを共有する手段」がほとんどなかったことにもあります。

 

●95年の頃●

95年。

インターネットはまだ全然普及していませんでした。というか「インターネット」という言葉が出始めたばかりだと思います。

一部の人や大学生がちょっとやりはじめてはいたものの、回線が電話回線なので一般家庭で利用している人はあまりいませんでした。

OSwindowsが今のように普及しきっていません。MS-DOS環境の人もまだいたのではないかと。自分はFM-TOWNSでした。がんばってwindows3.1動かしてましたが、TOWNS-OSがメインでした。あと、Mac派の人はかなり多かったと思います。

 

そこにやってきた「エヴァンゲリオン」。

あれって、いかにもな言葉と謎だらけじゃあないですか。

あんなもの見せられたら誰かに話さずにいられないですよ。なのに恐ろしいことに…ネット環境なんて存在しない。オタク友達だって簡単にはできません。中高生なら、学校の友達で見ている人がいたら幸せな程度です。

自分は隠れオタだったのでまさに直撃ど真ん中。被弾したはいいものの「どうしろと!?」と大混乱でした。

本も買いあさりました。謎解き系の。アンソロジーも買いあさりました。

でもわからん。一人でわかるわけがない。

 

必死に手を伸ばした先にあったのが、パソコン通信niftyサーブとかです。

あとは草の根BBS。電話回線を使って、直にサーバーをやっている人の家につないでいたものです。

チャットとかもできますが、いかんせん電話代が莫大にかかります。なので、基本的にテレホーダイタイム(夜の11時からの、定額固定番号サービス)につないでいたのですが、テレホタイムはみんなつなぐもんだから重いのなんの!ましてや市外局番ではテレホが使えないので、自腹を切って接続。東京京都のBBSにつなぐと電話代で泣けます。死にます。チャットとか怖くて。

インターネットも一応ありましたが、今のように気軽に交流する場所が存在しませんでした。詳しい人はニュースグループで交流したりしていたようです。掲示板の仕組みもまだそんなになかったからなおのこと。メッセンジャーとかは当然ありません。

 

ですが、それを押してでも情報が欲しかったのですよ。

そもそも自分の周りにエヴァを知っている人があまりいないから、そこで話すしかなかったんです。しかも日本には詳しい人が山ほどいる。いろいろな論説があるであろうことも知っている。その片鱗を少しでも…!

もう血眼でした。エヴァはなにを描こうとしていたのか?エヴァとはなんだったのか?エヴァは一体自分の中の何を持ち去っていったのか?!

誰か教えて!誰か助けて!!!!

 

本当に必死でした。

自分はまさにそれなんですが、情報量の少なさが逆に「もっと!もっと!」と餓鬼のようにおなかを空かせる効果抜群だったのです。

 

●今すぐ話したい●

インターネットは便利です。

今「アニメの話がしたい!」と思ったら、ものの1分も頑張ればそういう話が出来る場所は見つかると思います。

ブログに書くのもいいでしょう。交流掲示板を探すのもいいでしょう。mixiコミュニティなんかも楽しいと思います。

趣味の知人を捜すのが死ぬほど簡単になりました。いやはやすばらしい。今日かかえたアニメの鬱憤を明日に持ち越さなくて済んでしまうのですもの。しかもあったこともない世界の誰かとその思いを共有するなんて。

もちろん諸手をあげてこれはすばらしいことなんですが、逆に言うと「一つの作品への強烈な固執」をしなくて済むようになったとも言えます。

なんせ、情報が山ほどある物ですから、そこまで固執しなくても次へ飛び移るのが簡単。いい具合に溜まったイライラをその日のうちに誰かと話せるので、頭かかえて布団の中で「あれはなんなんだ!なんなんだ!」と一人ぽっちで悩む必要がないです。

その分、火が燃え上がるとその火力が強烈なのもあるんですよね。ハルヒみたいに深夜でやっていたアニメが小中学生でも分かるようになったのは間違いなくネットがあったせいです。

 

エヴァの時期はそういう意味ではいい具合に、イライラを増幅させてくれました。

もう、ほんの欠片でもいいから情報がほしい、でもない、そんな波を心の中に沸き立たせるに十分でした。それは作品そのものが持っている熱量が高いからに他ならないんですが、情報不足な環境もまた後押しする要因だったように、今だからこそ思います。

まあ、きっと15年前の自分にそんなことを言っても「何を言ってるんだ、エヴァはすごいアニメだからだぞ!お前にアスカの何が分かる!」とか言うと思います。

そんなもんです。

 

●あの頃ネットがあったら。●

実際、95年のエヴァが再放送されたとき、インターネットが広まり始めていたために、そこを媒介にして「なんかすげえもんがあるぞ」と一気に話題になった感じがします。タイミング絶妙過ぎにもほどがあります。

でも「交流」まではいきませんでした。そこまでユーザーも多くなかったですし、交流の場がそもそも完備されてはいませんでした。

では今のように掲示板やチャットが完備している状態だったら、エヴァはどうなっていたんだろう?

 

IFの話をしても仕方ないのですが、やはり微妙に状況は変わっていたように思います。

そもそも当時のエヴァが恐ろしいほど心をかきむしった要因の一つが情報共有不足だとしたら、それが満たされることで多少クッションが出来る気がします。直撃しても、受け止めてくれるんですよね。一人で耐えなくていい。

また、感動や恐怖を言葉にして簡単にアップできます。そのシーンの絵がすごかったら、イラストに書いてさくっとアップできます。

自分と同じように感じた人と、話すこともできます。詳しい人に解説だってきけます。一人で調べなくてよくなりました。

そもそも「死海文書」とか「ヤマアラシのジレンマ」とか言われても「?」となって図書館に行かなくていいわけですよ。グーグル開いて一発ぽんです。ネットそのものが巨大図書館ですもん。それだけで難しい用語の魔力は半減しそうです。

 

まるで「毒抜き」みたいな書き方していますが、「情報不足だからこそ生きてくるトリック」ってのがあると思うのです。

それをエヴァは生かしていたので、単純に「情報過多な場所」にポンと持ち込んでも、同じ結果は出ないでしょう。

じゃあ人気はでなかったのか?と言われると答えはNO。作品そのものが面白いのは変わりないですし、むしろ話題性は広まりやすいので、もっと多くの人が知ることになっていたのではないかと思います。

思いますが、じわじわと燃え広がるのではなく爆発して収縮するような燃え方だった可能性はあります。トラウマになった時逃げる場所があるかないかの差は大きい気がします。

 

●でもね。●

でもね。

今見てもやっぱりエヴァンゲリオン面白いのですよ。

いまだにかよ!まだ抜けてないのかよ!とか思いつつ、くそう面白い…感じちゃうビクビクです。

以前知人とも話し合っていたのですが、技術とかでは語り尽くせないような、異常な熱量をもったアニメ・マンガ・小説・音楽etc…ってあると思います。画面や紙やスピーカーの向こうから鬼気迫る作品です。人間の感情はそれを受け取るレーダーを持っています。

無論それらも、必ず受け取るわけではなく、受け取る人も受け取らない人もいます。Aと感じる人もいれば、Bと感じる人もいます。ただ一つ言えるのは、「感情になんらかの影響を及ぼされた人が多い」作品はそれだけの熱量を持っているということ。

改めて、直撃世代の人と後からエヴァを見た人、当時大人だった人と当時子供だった人、これからエヴァを見る人と昔から全部見ていた人の間の、感情の温度差を、情報量で見直してみると、いろいろな切り口が見えてきそうです。

 

このへんの話は今までに何度もされてはいると思うんですが、改めて。

まだインターネット普及しはじめて15年しかたってないのか…と。

無料通話が一日中出来るのが当たり前に感じられる今からだと、ネットがない中でエヴァ見るなんて考えられなくてならないですわ。

こわいこわい。そりゃトラウマにもなるっつーの!(これは言い訳

 

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超人計画」はエヴァ直撃世代なら是非とも読んで欲しい滝本氏の熱意溢れるエッセイ。アンソロジーに書いていたコラムも最高でした。

しかし情報過多なのに「もっと!もっと!」となるのが人情というかオタクの性というか。「これで満足」とはならない貪欲さが楽しみの一つだったりするのですが、それこそ餓鬼状態です。業が深い。

さて。なんでぼくは十数年たった今も、pixivでアスカのイラストを探して血眼なのかしら?