たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

何が正しいのか分からなくなりそうだけれども。

まあ一応: 螢日記海野屋
 
エロ漫画家の海野螢先生の、児童ポルノに関するすごく率直な意見。
今一番、針のむしろの上にある当事者の人の意見ですので、何はともあれ読んでみて欲しいです。
 
なんつーか、冤罪とか法律の目が云々とかもうわけわからなくなっちゃうんですが、なんかそういうのってとりあえず置いておいて、ここの部分がキモだと思ったんですよ。

なワケで規制後のことだったら仕方ないから法に従うとして、
問題なのは規制以前に描いた原稿。
18歳未満の全裸および半裸の児童ポルノそのものですからねw
しかも生原稿だから当然無修正。
更にHDの奥底に隠してるわけではなく、既に商業誌上で
発表されている以上、自分がその生原稿を持っていることはもう
白日の下なワケですよ。もちろん今は犯罪でも何でもありませんが。
 
でも絵の単純所持が禁止になったら、こりゃもう立派な犯罪(笑)。
そしたらこの原稿も捨てるなり燃やすなりしろって?
印刷された本だったらともかく、生原稿ですよ、生。
血と汗と涙の結晶の原稿を、ある意味自分の娘である原稿を
どうして捨てられるわけないじゃないですか。

今まで普通であったもの、しかも流通に乗せる時にはちゃんと法律を守って修正までしていた物が、ある日突然「悪」と断罪されることの恐怖。
いやあ…人の話を聞いたからと言って感情論で話しても仕方ないんですが、そりゃそうだと納得せざるを得ません。
自分の書いたものが手元にある(無修正は見せていない)のを、なぜそれだけで犯罪になるのかを考えると、わけがわかりませんし、基準点になる部分が不平等なんじゃないかと思ってしまいます。
 

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政治云々というのは自分はよくわからないのですが。
とりあえず今の自分達の状況で一番気をつけないと行けないのは「自分の首を絞めない」ことなのかなーと感じました。
やれ「あれもだめになるんじゃないか!」「ああやったら冤罪になるんじゃないか」と言いたくなっちゃうわけです。言いたいですよ怖いもの。明日わけのわからない理由で捕まったらいやですもの。
だけど、下手にそればっかりに視点をおいてしまうと、自分達で自分達の趣味・嗜好・性的興味を「罪」だと天秤にかけちゃうことになりかねません。
対外的にではなく、自分自身の中の問題での話です。そもそも「内心の自由」はあくまでも自由なのが当たり前なはず。
 
問題の焦点はむしろその「内心の自由」が犯されることに当てないとこりゃまずいんだなあと。
ここまでは大丈夫、そこからはダメ、という線引きの位置や罪について気を取られていると、「だとしたら性的なことを考えるあなたの思考が罪なんですよね?」と自らの行き場を失ってしまいそうです。
人に無理強いしたり搾取したらそりゃあだめだけど、考えるだけなら罪にならないはず、なんだけれども…。
あとはさきほどの文章内にもあった、「法の不遡及」の部分。
法の不遡及 - Wikipedia

実行時に適法であった行為を事後に定めた罰則により遡って処罰すること、ないし、実行時よりも後に定められたより厳しい罰に処すことを禁止した、近代刑法における原則。

冷静に考えたらこれがあっさり破られかねないわけで。
なんか目の前のフラッシュに目をやられそうですが、本当に注目すべき問題点はいっぱいありそうです。