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2009-10-20 私立桜が丘高校軽音楽部日記

[][]情報量をとるか、デザインをとるか〜漫画雑誌の表紙の作り比較〜

先日友人と雑誌の表紙の話をしていました。

端的に言うと、自分はどうも「月刊マガジン」と「別冊マガジン」を間違えちゃうよ、という話。

月刊 少年マガジン 2009年 11月号 [雑誌] 別冊少年マガジン 2009年 11月号 [雑誌]

左が月マガ。右が別マガ。

まあ普段買っている人なら、作品が表紙に来ているので分かるとは思いますが、うん、これは初見ではちと分かりづらい。

つーか最初から知ってないとまず分からない。

 

表紙は、本の顔です。

割と思い浮かべやすいのは、ジャンプ・サンデー・マガジン・チャンピオン少年誌の表紙。あれはそれぞれのカラーがありながらも、とにかくごちゃごちゃしています。

それは雑誌の表紙にどれだけ情報量を載せられるかの勝負だからだと思います。あとグラビアアイドルを載せると売れるとかそういうの。

ところが、最近は「情報量」で勝負しない雑誌も増えています。雑誌のカラーが独自な場合が多いので、おそらくデザイナーさんの考え方・出版社の考え方次第なんでしょう思います。

「デザイン」重視か、情報量重視か、インパクト重視か。

ちょっと簡単に見比べてみようと思います。

今回は児童誌からエロ漫画まで載せていますが、BL誌と実話系はわからない+多いので今回はカット。

 

●情報量重視型●

月刊 Comic REX (コミックレックス) 2009年 11月号 [雑誌] 電撃大王 2009年 11月号 [雑誌] ドラゴンエイジ 2009年 11月号 [雑誌] コンプエース 2009年 11月号 [雑誌]

月刊 comic alive (コミックアライブ) 2009年 11月号 [雑誌] チャンピオン RED (レッド) 2009年 12月号 [雑誌] ヤングエース 2009年 11月号 [雑誌] 電撃黒マ王 (デンゲキブラックマオウ) 2009年 11月号 [雑誌]

少年エースA 2009年 11月号 [雑誌] 月刊 COMIC RUSH (コミック ラッシュ) 2009年 11月号 [雑誌] COMIC FLAPPER (コミックフラッパー) 2009年 11月号 [雑誌] 月刊 COMIC BLADE (コミックブレイド) 2009年 11月号 [雑誌]

メインターゲット層が恐らく中学生〜30代の男性だと思われる系統の雑誌。びっくりするほど数が多いです。

昔ながらの、マンガ雑誌らしい表紙ですね。実にストロングスタイル。

また表紙絵に独自の物語性がないのが特徴。この女の子達をグラビアアイドルに差し替えても遜色ないんですよね。

特に上記にあがっているのは「ヒロイン重視型」なので、いかに女の子をでかく載せるかが命題になっています。

あとは「こんな付録あるよ!」というのも今の売りになっています。付録で売り上げ変わるって本当なんでしょうねえ。最近はフィギュアどころかぱんつや抱き枕まで付録な時代です。すごいや。

欠点は「どれがどれか分からず埋もれてしまいがち」なこと。ついつい間違って手に取ってしまうことも多々。

月刊ヤングジャンプ 2009年 10/20号 [雑誌] 月刊 少年マガジン 2009年 11月号 [雑誌] 

少年ガンガン 2009年 11月号 月刊 少年チャンピオン 2009年 11月号 [雑誌] 月刊 少年ライバル 2009年 11月号 [雑誌]

少年誌はやはり漢推し。ライバルはちょっとだけ異質ですが。ライバル面白いヨ、霊媒先生かわいいよ。

月刊チャンピオンの漢臭さが異常ですが、チャンピオンだからしかたない。

週刊誌もみんな似たようなノリですね。文字でいかにボリュームを持たせるかが課題になっているようです。ヤングキングなどの青年誌も、その延長線上にあります。とはいっても、ヤンキーノリを煮染めた方向ですが。

欠点は見ての通り。遠くから見ると何かいてるのか読めません。なので上記のヒロイン中心系の雑誌よりも雑誌名を際立たせるバランス感も必要になってきます。

 

にしても、題名の隠れっぷりも加速気味。

実は少女漫画や子供向け雑誌はさらにカオス

ちゃお 2009年 11月号 [雑誌] なかよし 2009年 11月号 [雑誌] りぼん 2009年 11月号 [雑誌]

色の使い方の片寄りっぷりが半端ないです。ドピンクのドパステルカラーですね。

付録のプッシュはもちろん、とにかく文字文字文字のラッシュ。それぞれのマンガのキャラのコマきりだしも尋常な量ではなく、表紙絵の女の子の顔隠れまくりです。お花畑に埋もれているようにも見えるし、牢獄に閉じ込められているようにも見える。

おもちゃ箱をひっくり返した、と言う語がぴったり合う密度が子供向け少女漫画雑誌の大きな特徴。

月刊 コロコロコミック 2009年 11月号 [雑誌] ケロケロA (エース) 2009年 11月号 [雑誌]

さらに見づらい男児向け。もう何が何だか。赤青黄色と、三原色を原色で使いまくるのも特徴の一つです。

「小学●年生」とかの子供向け雑誌もこんなノリで、とにかく載せろや載せろという強烈なパワーを感じます。

大人の目には正直これはきびしい!!

いっぱい詰まっているのは駄菓子みたいなものなんでしょうね。

 

別冊 花とゆめ 2009年 10月号 [雑誌] LaLa (ララ) 2009年 11月号 [雑誌] 月刊 プリンセス 2009年 11月号 [雑誌]

ザ・マーガレット 2009年 11月号 [雑誌] Asuka (アスカ) 2009年 11月号 [雑誌] Wings (ウィングス) 2006年 11月号 [雑誌]

ガラスの仮面目立つ・・・恐ろしい子・・・!

高い年齢層がターゲットになってくると、やはり落ち着きが出てきます。が、文字多めのストーリー性なし、という意味では一番上の男子青年向けとベクトルが違うだけで似たような流れだと思います。

やはり見せ方としては「文字>絵」です。

comic SYLPH (コミックシルフ) 2009年 11月号 [雑誌] ネムキ 2009年 11月号 [雑誌] デザート 2009年 11月号 [雑誌] Kiss PLUS (キスプラス) 2009年 11月号 [雑誌]

Melody (メロディ) 2009年 10月号 [雑誌] YOU (ユー) 2009年 10/15号 [雑誌] コーラス 2009年 11月号 [雑誌] Cookie (クッキー) 2009年 11月号 [雑誌]

ぐっと絵のパワー強めになる、ハイティーンから大人向け。かなり見た目もすっきりしはじめます。

このへんは作家で漫画を読む人が多いと思うので、作家名が大きめになっていきます。

ネムキってこんなデザインでしたっけ、ちょっと久しぶりに見たのでびっくり。

 

恋愛天国 2009年 11月号 [雑誌] 恋愛チェリーピンク 2009年 11月号 [雑誌]

逆に一転して、またごちゃごちゃしたデザインに戻ってしまうティーンズラブ系。ドピンク再び。

ある意味少女漫画雑誌の延長線上にあるような錯覚を起こさせるのが特徴ではあると思いますが、どちらかというと「おしゃれとか後回しでいいから」的なストレートなキャッチコピーが目を引きます。一晩中は大変だね。

男性向けエロ漫画と微妙に方向性が違う(文字メイン)なのは興味深いところ。構図も男が奪う(キス等)デザインだったり、抱き合ってたりが基本。レディコミは文字はもう少し減りますが、抱き合っている構図なのは同じです。いかに明確な関係性を打ち出して安心させるか、でしょうか。

 

コミック百合姫 2009年 12月号 [雑誌] コミック百合姫S (エス) 2009年 11月号 [雑誌]

最近やたらと見づらさ全開気味の百合姫。絵とキャッチコピーと作者と題名…でビチビチです。

特にこの手の雑誌は作家が載っているかどうかで買うことが多いため(不定期・短編が多い)、作家名をいかに推すかを考えているのかも知れません、が、ちょっとぎゅうぎゅう詰め気味。

 

月刊 まんがライフ 2008年 03月号 [雑誌] 

ファミリー向け4コマ誌は、ほとんどの場合大きな絵がどんと真ん中にあって、周りに小さい他のマンガがうじゃうじゃある感じです。「本当にあった〜」系の本も同様です。

まあ、4コマ雑誌は「どれがどれか分からない」という強烈なハードルがあるので(まんがタイムまんがタイムオリジナルまんがタイムファミリー…)表紙以前の問題な気もします。作品もあっちこっちに載ってますし。

実際のところ、このへんのごちゃごちゃクロスオーバーはわざとなのかな?と思ったりしますが、どうなのかなー。

まんがタイムきらら Carat (キャラット) 2008年 07月号 [雑誌]

萌え系、と呼ばれる雑誌は逆にメインになる絵が一枚どんとあることが多め。

ファミリー向けよりさっぱりしています。

きららはここしらばく「けいおん!」推しなんですが、こちらはけいおん!の女の子文字をちりばめて統一したデザイン性であふれていますね。

 

近代麻雀 2009年 2/15号 [雑誌]  

ぎりりと急激に渋くなる、近代麻雀。マンガゴラクとか漫画サンデーなんかも渋めながらも混沌とした表紙ですね。

漢臭がものすごいのと同時に、こちらの雑多感は香港の九龍城的です。

フォントの使い方や配置の問題もありますが、色使いが黒っぽかったり赤かったりするせいでしょうか。

 

コミックハイ! 2009年 10/25号 [雑誌] チャンピオン RED (レッド) いちご 2009年 11月号 [雑誌] ヤングアニマル あいらんど 2009年 10/10号 [雑誌]

エロ漫画と間違っても遜色ないレベルの表紙。

というか表紙のデザインの方向が、わざと定番エロ漫画表紙やグラビア雑誌の文法を応用しています。

 

●グラビア型●

ヤングチャンピオン 烈 Vol.22 2009年 10/25号 [雑誌] ヤングアニマル 嵐 2008年 06月号 [雑誌] ヤングジャンプ 2009年 10/29号 [雑誌]

あんまりアマゾンで取り扱ってないタイプの、ヤングアニマルヤングチャンピオンヤンマガヤンジャンなど「ヤングなんとか系」は表紙がグラビアアイドルなことがめちゃくちゃ多いです。

もうこれは買う層の需要と供給の問題ですよね。コンビニ売りが重要な収入源でもありますし。

遙か昔に、アイドルを表紙にしたらがつんと売れた、という話がありましたが…その法則が今も適用されています。

同時に、週刊誌のアイドルのグラビアは写真集に収録されない、まさに一期一会なアイテムのため、アイドルファンの間では高値で取引されることになります。

その週刊誌のグラビア写真…捨てる前に調べておくのもありかもしれないのぜ!

 

●バランス型●

基本的には文字と絵で構成されている雑誌ですが、絵に物語性を持たせたりすることで、TOP絵になることが雑誌の看板作品になるタイプの作りの雑誌です。

月刊 アフタヌーン 2009年 11月号 [雑誌] モーニング2(モーニングツー) 2009年 11/2号 [雑誌]

アフタヌーンモーニングの表紙は目立ちますね。漫画の世界観をガツンと打ち出すタイプの表紙なので、どの作品をプッシュしているのかの構図も明確になります。

あわせて、漫画の題名もどかんとでかめ。その作品のファンにはニヤニヤです。好きな作品が表紙だとついついその号とっておいちゃいますよね。

凛花(りんか) 2009年 10月号 [雑誌]

これまた目立つなあ…。大人向け女性誌は一気にセンスが洗練されていく感じがします。

「児童誌→少女誌→女性誌」の年齢に合わせた成長っぷりが、表紙だけで分かるのが面白い。

増刊 Cheese ! (チーズ) 2009年 11月号 [雑誌] Petit comic (プチコミック) 2009年 11月号 [雑誌]

買う層が表紙でふるい分けられそうな匂いがしますね。

ただ真ん中に載せるのではない、女の子の配置がかなり計算されており、おしゃれ感が強めです。

ヒロインの女の子目線で作っているのも面白いところ。

加えてエロも含まれるタイプの本なので、「買いづらくない」というのがこの手の本の読者層を考えると気を遣うべきポイントでしょうか。

 

ゲッサン 2009年 08月号 [雑誌] ゲッサン 2009年 09月号 [雑誌] ジャンプ SQ. (スクエア) 2009年 11月号 [雑誌] ウルトラジャンプ 2009年 11月号 [雑誌]

ゲッサンやスクエアなど、出たばかりの最近の雑誌の「表紙」がとても捨てづらい!

文字はかなり多めなんですが、「ゲッサン」や「SQ」の文字がかっこよく浮かんでいること、絵をいかに見せるかを考えた文字配置がされているだけあって、非常にスタイリッシュな上に、表紙が記憶に残りやすいです。

アフタヌーンなどもそうでしたが、やはり表紙にストーリーがあるのは「そのマンガを知っている人」には魅力的なんですよねえ。

ウルトラジャンプは今月号だけちょっと特殊(村田蓮爾先生!)ですが、普段は看板漫画+文字です。

 

月刊 サンデー GX (ジェネックス) 2009年 11月号 [雑誌] YOUNGKING OURS (ヤングキングアワーズ) 2009年 09月号 [雑誌]

鉄砲多めのサンデーGXとヤングキングアワーズ

かなーりストーリー臭が強くなっています。

加えて、上記の他の雑誌もそうですがキャッチコピーを重視するかどうかがこのへんの雑誌のポイントになっています。

月刊 COMIC (コミック) リュウ 2009年 10月号 [雑誌]  月刊 COMIC (コミック) リュウ 2007年 05月号 [雑誌]

問答無用の徳間馬力を誇るコミックリュウ。ターゲットの30代・40代狙いうちすぎです。

文字は何気に多めなんですが、とにかく絵のパワーでがつんと押すタイプ。表紙がいかんせん「この絵の作者さん知ってる?よし、知ってるなら読め!」というノリなのが潔いです。

 

ホラー M (ミステリー) 2009年 06月号 [雑誌] ホラー M (ミステリー) 2009年 08月号 [雑誌]

こちらも最近がらっと表紙がかわったホラーM。キャッチコピーと絵柄ですっきりとまとまり、大人っぽい雰囲気になりました。

去年のがこっち。

ホラー M (ミステリー) 2008年 12月号 [雑誌]

ずいぶん変わりましたね。「ホラー=気持ち悪い絵と字」だけではない時代になった、というのもあるのかなと思います。押切蓮介先生や高橋葉介先生が全面に押し出されているのも、読者層の変化を感じさせて面白いです。

 

●インパクト重視型●

月刊 少年シリウス 2009年 11月号 [雑誌] 月刊 少年シリウス 2009年 09月号 [雑誌]

最近名前の隠れっぷりが半端ないのがシリウス

頭で隠れるのはまあわかるのですが、意図的に文字重ねているのでやたら目立ちます。「夜桜」の題名死ぬほどでかすぎるのが気になって仕方ないんですが、そう思って気になった時点で思惑通り。表紙はなんといっても、気になることが大事だもの。

この雑誌が「シリウス」かどうかは分かりづらくなりますが、自己主張が強い表紙なのも確か。

 

good (グッド) ! アフタヌーン 第6号 2009年 10月号 [雑誌] good (グッド) ! アフタヌーン 2009年 04月号 [雑誌]

特にこの号のデザインが強烈だった、good!アフタヌーン

なんせ作家さんが個性派ぞろいですが、それを生かした独自な匂いを放つ表紙になっていると思います。

もっともこれも、作家さんを知っているかどうかが、この表紙に惚れるかどうかの分水嶺ですね。

 

月刊 IKKI (イッキ) 2009年 11月号 [雑誌] 月刊 IKKI (イッキ) 2006年 10月号 [雑誌]

文字の配置の仕方が斜め上なIKKI

絵と文字が半々のバランス、というのは他の雑誌と同じはずなのに、どこか遠いところに行ってしまったような独走感がたまりません。

竹熊先生のスク水表紙は書店の店頭で異彩放ちすぎでした。

 

COMIC MEGA STORE (コミック メガストア) 2009年 11月号 [雑誌]

エロ漫画ですが、表紙に毎回ストーリーがついているのが「コミックメガストア」。西E田先生の美麗な絵もステキなんですが、背景まで考えて描かれているので表紙コレクションする価値アリだと思います。

 

●とにかくバインボイン型●

エロ漫画はとにかく「いかに女の子をエロくみせるか」の一点突破。

阿吽 (あうん) 2009年 11月号 [雑誌] 桃姫 2009年 11月号 [雑誌] MUJIN (ムジン) 2009年 11月号 [雑誌]

分かりやすいもの勝ちだ!

厳密にはそれぞれのエロ漫画雑誌で個性がかなり分かれるのですが、それはまた別の機会に。

コンビニ雑誌だと今は「ばんがいち」が異彩を放っています。毎回フェティッシュな物語つきなんですよね。鳴子ハナハル先生の「快楽天」はピンナップガールがマンガになっているのでそこも見所。

あと、クリスマスハロウィンなど季節ネタが一番多いのは実はエロ漫画表紙だったりします。

ANGEL (エンジェル) 倶楽部 2009年 11月号 [雑誌]

これいつも思うんですが、ANGEL倶楽部の題名の隠し方が半端なさ過ぎです。

Aしか見えないよ!隠すことに力入れすぎだよ!面白いけど。

COMIC RIN (コミック・リン) 2009年 11月号 [雑誌]

配置はほとんどかわりませんが、エロ度控えめ萌え度多め、文字は小さめですっきりまとまっているのがRIN。LOほどじゃないですが、エロ漫画棚では浮いています。KIMちー先生の絵のおかげで、初めてエロ漫画を買う人でも手に取りやすいデザインに。「肌色が多いのが当たり前」というエロ漫画の表紙の中では異彩を放っています。

 

●デザイン重視型●

「作家名の作品名を羅列する」という漫画雑誌の表紙の基本を一旦捨てて、本の表紙としての全体のデザインを重視しているタイプです。

利点は「雑誌の方向性が明確に目立つ」こと。欠点は「分からない人には何の雑誌か分からない」こと。

Comic GUM (コミック ガム) 2009年 11月号 [雑誌] Comic Gum (コミック ガム) 2009年 05月号 [雑誌] Comic Gum (コミック ガム) 2009年 08月号 [雑誌]

つい最近までは文字羅列型だったのですが、突如すっぱり切り捨てて、ものすごくすっきりしたのがコミックガム。何が起きたの!?ってくらいの整理整頓っぷりです。

デザインを手がけているのは「LO」の表紙デザインをやっている宮村和生さんとのこと。なるほどーどおりで。

Comic Gum (コミック ガム) 2008年 11月号 [雑誌]

これが去年の。思いっきりかわりましたね。

しかしなにげにこの背景一色+キャラ絵は、ものすごく書店で目立ちますので、一度他の雑誌と比較してみると面白いかも。

とはいえ、黒が画面の半分近くを覆ってるのはなかなか冒険だと思います。かっこいいですねこれ。

 

 

老舗中の老舗なデザインながらも、この路線を走る雑誌は他に無い、ビッグコミック系列。

長年これでやっているので定着しているという強みもありますが、何気に文字のまとめ方はかなりきれいにまとまっており、かつしっかりコンビニでも目を引きます。お見事の一言。

実は文字縦書きって、この他は女性誌にちょっとあるくらいで、他はあんまりないです。

 

コメントにあったのでモーニングを追加。絵のパワーを生かすため、極めて文字数が少ないです。

それよりなにより、何故か上の煽り文がさかさまなんですよね。これなんでだろう?

追記・コンビニで平積みにしたときに、見やすいようにするためのテクニックだそうです。なるほど・・・!

 

コミックビーム 2009年 10月号 [雑誌] コミックビーム 2009年 05月号 [雑誌]

本誌自体が別の世界にあるコミックビームは毎回表紙のインパクト絶大。ビームでしかありえない、というのがびんびん伝わってきます。

おしゃれ臭も漂いますが、同時にすごくしっとり落ち着いた感じや、斜めにかっとんだサブカル臭をわざと強めにしているのも特徴的。

 

ガンガン JOKER (ジョーカー) 2009年 10月号 [雑誌] ガンガンJOKER(ジョーカー) 2009年 06月号

ガンガンJOKERもかなり凝ったデザインにしようとする意気込みを感じます。ロゴがかっこいいんですが、それを生かそうとしています。

夏のあらし!は作品の表紙自体の強烈な青をそのまま生かしていて、かなり印象に残る表紙になりました。

 

ここから異世界。

LO (エルオー) 2009年 12月号 [雑誌] LO (エルオー) 2009年 01月号 [雑誌] LO (エルオー) 2009年 03月号 [雑誌]

おなじみLO。やっぱりこれを抜かすわけにはいかない。

エロ漫画とは思えないたかみち先生のイラスト、作家名すらもデザインの一部にかえてしまう技術、印象的なキャッチコピー。絵もすてきですが、表紙になってはじめて完成することを「LO画集」で証明してくれました。

加えて、LO、Rin、TEMA、XO、華陵学園、メガストアなどは、もう表紙絵師さんが決まっているのも重要な点だと思います。方向性があるため、外観的に雑誌の揺らぎがないんですよね。

 

Fellows! 2009-OCTOBER volume 7 (BEAM COMIX) Fellows! 2009-AUGUST volume 6 (BEAM COMIX) Fellows! 2008 DECEMBER volume 2 (BEAM COMIX)

もう雑誌にすら見えない。Fellows!

これに帯までついているんだもの、最初何か分からなかったです。

が、この書店での印象はものすごい強烈。「マンガ好き」狙いでスナイプしています。

逆にこれ、マンガ好き以外が見ても何の雑誌かほんとぜんぜん分からないんですよね。まさに読む人をふるいにかける雑誌です。ここまでくると、雑誌そのものを捨てられないレベル。

 

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何がいい悪いではないです。問題なのは「売れるかどうか」「読者層にあっているかどうか」です。

ずらっと見てきた特徴のポイントとしては…。

・作家名と作品名を全面に出すか

・表紙に物語性があるか

・文字と絵の比率

・ごちゃごちゃ感を出すか、シンプル感を出すか

・キャッチコピーの有無

・雑誌名が見えているかいないか。

低年齢向けであるほど、絵がごちゃごちゃします。びっちり詰まったおもちゃ箱感覚です。

「マンガ好き」狙いであるほど、作家名と絵が強化されていきます。逆に一見さん狙いであるほど、エロっぽくなったり実写のアイドルになったりします。

そして雑誌そのものにポリシーがあると、どんどん表紙が個性的なものに変化していきます。「このマンガがこの雑誌に載っている」じゃなくて「このマンガが載るにはこの雑誌しかない」という、そんな雑誌ほど表紙は独自の路線を追うようになります。

 

予想ですが、今後ガムやJOKERのように、ざっくりデザインを変えて凝る雑誌も増えてくるんじゃないかと思います。

というのも、どれがどの雑誌か分からない現象が強くなってしまって、正直情報量が多すぎることで逆に買いづらくなってきているからです。みんながみんな、表紙の文字を読んでいるわけじゃあない。

加えて作家名で買う層と、そんなの知らないで買う層、付録を求める層、どこを狙うのかを考えていかないといけません。「取りあえず読みたい」という層に向けて作家名羅列しても全く意味がないです。逆に不定期な作家さんが多い雑誌なのに何も書いてなければ買っていいのか二の足を踏んでしまいます。

同時に、定番の少年誌・少女誌はあのぎゅうぎゅう詰め感が「お得感」にもつながっているので、多分変わらないか、さらに詰まった感じになるでしょう。詰め込みすぎ+厚すぎな感じはしますが、どう進化していくのやら。

ぎゅうぎゅう詰め表紙と、すっきりデザイン的な表紙。そんな二極化が書店で見られるようになるんじゃないかなー。

 

読者の希望としては。

・買う時に分かりやすくして欲しい!

・表紙を保存しておきたいと思わせて欲しい!

の2点を要望としてここに書いておきます。

それを踏まえた上でこの表紙はうちにしかないという誇りをもった雑誌の表紙を出して欲しいです。書店ですぐに手に取れるような、ファンが誇りを持ってその雑誌を人にすすめたくなるような、魅力的な表紙を心から欲しています。

そんな自分勝手な思いを書き記して、締めと致します。