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たまごまごごはん このページをアンテナに追加 RSSフィード


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2010-08-25 私立桜が丘高校軽音楽部日記

[][]混ぜるな危険なたかみち先生×松林悟先生。「魔法少女まちっこ」

ってかさ。

誰だよ。

松林悟先生とたかみち先生のコラボ考えた人。

ほんとうもうね。

最高。

 

松林悟先生といえば、超ハイテンション型の漫画を描く方です。全コマびっちりボケとツッコミの押収でロリコンネタを押しこむ奇才です。

「間違ったラノベの作り方」は表紙違う人が絵を描いているというフリーダムさです。

表紙からして間違ってます。「間違ったラノベの作り方」

「少女記号」至上主義を「ロリコンフェニックス」から考える。

 

一方たかみち先生は、非常に透き通るような絵柄とファインダーを覗いて描くような構図で透明感あふれるイラスト・漫画を描く作家さんです。

LO画集 TAKAMICHI LOVE WORKS (FLOW COMICS)
たかみち
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たかみち先生がのぞき込んだファインダー。「LO画集」対談その1

そして少女に恋をする。「LO画集」対談その2

 

どう考えてもベクトルは正反対、あえていえば「女の子が可愛い」という接点しかないこの二人の作家さんがコラボしたのが、今回の「チャンピオンREDいちご」に掲載されていた『魔法少女まちっこ』でした。

おいおい、なんだよどういう化学反応起きるんだよ……。

おっかなびっくりしながら、ちょっと覗いてみようと思います。出来る限り真面目な解説ができますように。

 

●日本の夏、たかみちの夏。●

作画がたかみち先生なので、絵は極めて美麗です。

最初の二コマがこれ。

ほっ。

安心ですね。たかみち先生のいつもの世界です。

それにしてもたかみち先生って、面で塗る方ですよね。グラデーションじゃない。

ある意味、世界をきっちり切り取るカメラが脳内にないと出来ない技です。アニメ塗りとも違うんですよね。ほんと面の組み合わせなんです。

この2コマだけ見ると、たかみち先生の新作が始まったと言っても違和感ありません。

もうちょっと進めてみましょう。

あ、ちょっと松林悟先生っぽくなってきましたね。

松林悟先生の描く女の子は「大声で叫びながら拒絶して泣く」というのがかわいらしさの一つ。

それをたかみち先生が描くとこうなります。

たかみち先生の漫画・イラストは基本あんまり泣かないので、これは貴重ですね。

うんうん、意外とこの二人の相性いいかもしれません。

だが、まさかあんなことになるとはこの時点では思いもしなかったのだった……。

 

●だから混ぜるなって(褒め言葉●

その次のコマがひどい(褒め言葉

とにかくひどい(褒め言葉

 

 

きもちわるい

 

がー!

たかみち先生が描こうがなんだろうが、やっぱり出てくる怪人! さすが松林悟先生!!!

って、たかみち先生の画力で描くと、もう気持ち悪くて仕方ない。

しかもなんだこのナチュラルな会話。プロデューサーさん!?」じゃないですよ。どう見てもウーパールーパーだろう。

ロリコンフェニックスの時から「怪人」には定評のある松林悟先生ですが、たかみち先生が描くと化学反応で塩素やら硫化水素やら危険なものが駄々漏れな気がしてなりません。

 

見た目だけじゃない、行動もやっぱり松林悟先生イズムでした。

撮るなよ。

いや! 松林作品なら確かに撮るよ、撮ってたよ!

でもたかみち作品で盗撮するのがこんなに不自然だとは!

……LOの表紙もこうやって撮ってるのかなと思ったら、なんか慣れてきました。

慣れって怖い。

 

いや、違う、これはおかしい。

 

●ハイテンションたかみち先生●

考えてみたらLOの表紙も「ゆるゆる」も、たかみち作品ってローテンションですよね。

正確には「ハイテンションだけど受け止める土壌がある」というか。それが田舎なんですが。

松林悟作品は逆に「ハイテンションで何もかもぶち壊しにする」のが魅力。

つまりこの作品は、たかみち先生が潜在的に持っている「ハイテンション」の力を引き出して、「ちょっと一回ぶち壊してみようぜ」という試みです。

その結果がこれです。

激写! 激写ボーイ

ああ、いいものですね。ほんとうに良い化学反応をありがとう。

しかし逆になんか、ここまでくると潔すぎて「かわいい」けど「エロ」くないのがすごいですね。このへんのバランスが、黙っていることでエロティシズムを感じさせるたかみち作風と、エロいのにエロくなくなるくらいテンションで押し切る松林イズムの融合でしょうか。といいつつガン見です。

このコマなんかはまんま「松林悟先生の漫画をたかみち先生が描きました」というコマなんですが、LOの表紙で美麗な温泉絵を最近描いたばっかりなのでなおのこと笑えて仕方ありません。あれ確かに飲みたかったもんなあ。

多分元ネタこれだと思うのです。

ほんのり「飲みたい」と思ったのが、まさかここで成立するとは。なんてこったい。

 

これ、真面目に読んで真面目に考えるような漫画じゃありませんでした。

あまりにも二人の化学反応が異常すぎて、松林悟先生ファン、たかみち先生ファン双方がお酒飲みながらゲラゲラ腹抱えて笑える作品に仕上がっています。

なんちゅーものを作ってくれんじゃ。

で、多分これ限りだと思います。

なので今回のいちごは永久保存版。単行本収録もされるとしても遠い未来になりそうです。

そもそも載るとしてもどの単行本に載るのやら……。

しっかし、全然ぶれない松林悟先生の原作もすごいし、そのコマを自分の絵にしてしまうたかみち先生もすごい。

歴史に残る、ほんとうにどうでもいい内容のひどい(褒め言葉)作品が誕生してしまいました。

両作家さん、そして企画した人にありがとう。

続編みたいんですが、出来るんですか?

 

メイドいんジャパン」が終わって絶望してたんですが、すっかり元気になりました。

あ、でも次回はこれないのか・・・。

とりあえず松林悟先生ファン、たかみち先生ファンはこれだけのためでも買っていいと思います。ほんとえらいものを作ってくれおった。

 

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