必死な三十路（近く）の女教師がこんなにかわいいに決まっている「みつどもえ２１１卵性」

えー、ロリコンな僕ですが（最近開き直り済み）、ひとつだけ言わせていただく。
駄目な女教師を心から愛しております。
三十路近くで、しっかり先生しているようでちょっとだめな女の先生、もう大好き、愛していると言っていい。
具体的に言うと「けいおん！！」のさわ子とか、「ちとせげっちゅ！」の麻子先生とか、「らき☆すた」の黒井先生とかです。
ほんといいよね。駄目な女教師。
　
そんなわけで、「みつどもえ」の途中からものすごいオーラとともに登場した駄目女教師海江田先生がどストライクなわけですよ。
へい、早く俺のところに嫁にこいよ、ってくらいです。

・・・と思ったけどちょっと考えさせてください。
２９歳独身。小学生の夢を砕く女。
　

●女の先生は大変なんです●

まーリアルな話、女の先生は大変です。
男の先生も大変ですが、女の先生はさらに大変。
具体的に言うと先生向けの教育実践書の他に、女の先生向けの特別実践書がたくさん売られているくらいに。
教育関係のコーナーに行くと結構あります。なぜか？
女の先生は「女性」というだけで生徒になめられがち。セクハラも子供にされがち。男の先生のもつ強さが「女」であるというだけで軽視されてしまうから。大人にしてみたら「男女差別なんてもってのほか！」なんですが、子供にそんなの通用しないのよね。
加えて、学校という職場はなんせ出会いが少ない。まあ男性教員もそうですが、特に女の先生は。
　
なので、三十路……じゃなくて海江田先生はちょっとリアルな部分のあるキャラだと思います。
結婚ができなくて焦るのは大いにわかりますし、矢部っちと比べてなめられないようにかなり厳しめに生徒に接している姿勢も非常に「らしい」。
だけど、でも。

婚活バスツアーに行く必死さはどうフォローすればいいかよくわかりません。
そんなのあるんだ。
しかも生徒に知られているということは、海江田先生、浮かれてつい口走ったんじゃないかと考えるともうニヤニヤがたまりませんね。
海江田「私婚活バスツアーに行くの！（ニコニコ」
ありうるから困る。いや困らない。かわいい。
　

●時間の経たない世界の、過ぎ去った時間●

このシーン割と衝撃的でした。
普通の漫画ならまあ、よくあるシーンなんですが、「みつどもえ」ってループしているじゃないですか６年生が。
なので、はっきりとした「先生の過去」が明かされる、時間の流れが明確になるというのはなかなか貴重。
　
今までだと６年３組メンツの幼児時代や、杉ママの若いころの写真なんかがありましたね。
しかし今回のこの鬼気迫る顔と「人間関係っつうのは変わるんだよ」という脅迫的な物言い。
海江田先生パないの。
ちょっとアップにします。

真ん中のちょっと茶髪なのが海江田先生。染めてなくて地毛なんですね。
ああ、青春じゃないですか。見えないけどルーズソックスとか履いてたのかな。でも周りの子を見るに割と真面目グループのようですね。
ものっすごい「けいおん！」の姫子に見えてしかたない、というのは余談。
あの頃の私たちは、毎日が楽しかった。
だのに、なぜ。皆結婚してしまうのか。
　
これ笑えるところなんですが、なんかもう海江田先生が好きすぎて笑えないよ！
もっとも海江田先生は割とバカ（褒め言葉）なので、結婚相手見つけたらすんなり結婚しちゃいそうなんですが、それはさて置いても「かつて仲良くしていたみんな」が結婚していく、というのは、自分が結婚していない焦り以上に猛烈な寂しさを運んできます。
そこをうまく「でも仲良しなんだよね」とまとまればいいんですが、そうじゃないのが海江田先生流。
結婚した友人達の写真を持って歩いている時点で、何気に海江田先生このへんの情にもろい予感がするのは、ぼくが贔屓目なだけじゃないと思うんだなあ。
　

●いい先生の条件●

まー今回は海江田先生の駄目っぷり（褒め言葉）がキュート極まりない回だったんですが、それでも海江田先生相当に慕われています。
６の３のメンバーには「用事なんでもしてくれるからね…」と突っ込まれていましたが、それだけじゃないと思うんですよ。
以前も矢部っちの二人羽織で厳しく生徒たちを叱っていたとき、生徒たちはそれを高く評価していました。
そう、子供たちは怒られたいという一面があります。
この「厳しいけど時々優しい所もあるし」って、本音だと思うんですよね。
海江田先生は矢部っちなんて比べ物にならないくらい厳しい先生です。６の３に変人が集まったというのもありますが（というか普通ふたご・みつごは同じクラスにしないのに！）、そうでなくとも教育に対しても必死です。婚活ばかりに必死なんじゃなくて、何に対しても必死。そこはみつば達も以前評価していました。
ちょっとやりすぎちゃうだけなんですよ！
子供たちはちゃんとそのへん見ています。あ、この先生自分のために厳しくしてくれるんだと。たしかに「怖いからいやだ」と思うこともあるかも知れないけど、怒られることで安心するってあるよ。
　
「駄目な女教師」キャラが大好き、と冒頭でも述べましたが、往々にして「駄目な女教師」って大抵「いい先生」なこと多いんですよね。
例えば生徒思いだとか。生徒と仲がいいとか。だらしなさげにみえてやることはやってるとか。

それを、クラスの子のみならず６の３のメンツにも知らしめたのは本当によかった。
暴走ばかりだけれども、彼女たちもまたそんなに海江田先生が嫌いじゃない。
　
と同時にですよ。
今回は矢部っちの株がすごい高かった回だと思うんです。
矢部っちといえばひよわでしょんぼりな先生の代名詞みたいなキャラですが、自分は矢部っちはすごい先生だと思ってます。
上のコマをまずよく見てください。チーム杉崎とみつばのこの笑顔。いい顔してますよね。
実は矢部っち、１ページ目でちゃんとそれを見抜いています。

すっごいさりげないコマなんですが、これ貴重！
たしかに海江田先生と比べたら生徒になめられているし、やられキャラな矢部っちですが、それぞれの子のよいところや、人間関係の成果をきちんと見守っています。
ひとはがクラスで浮いていたのをフォローしたのも、みつばと杉崎たちが仲良くなったのも、なんだかんだで矢部っちちょっと気にかけて一枚かんでるんですよね。
それをこの一言でサクっと言える矢部っち、みつばにしてみたら赤面ものの、ツンデレ大解禁な引き金ワードではありますが、こういう声かけと気遣いで人間関係はどんどん変わります。それが出来るんです彼は。
いい先生じゃないの。６の３の担任が矢部っちでよかったんじゃないかな。
　
にしても。

なにげに一番えぐいところと無邪気についてくるのって吉岡だよね。
ほんとこの子がある意味一番怖いかもしれない。
　
　
言うまでもないことですが、最後のページの海江田先生のアレには、ものすごく興奮しました。
もちろん性的な意味で。性的な意味で。性的な意味で。
これはもう、見てみんな興奮してください。まじで。たまらん。
　
Made in USSR : みつどもえ211卵性女同士に友情なんてないのよ／教師の鑑･･････!!
そこで若かりし頃の海江田先生達を描きますか……！もうあの写真見ていると切なくて切なくて。
さわ子の友人みたいに海江田先生のところに彼女らが遊びに来たらいいのにな。
あと「「ふたしん」を引き裂ける筈もありません。」には心から同意。そこは海江田先生、無理だよ。
　