たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

「僕らはみんな河合荘」の律っちゃんかわいいよねって話。

21世紀版「めぞん一刻」? ディスコミュニケーション青春コメディにモヤモヤする『僕らはみんな河合荘』(エキサイトレビュー) - エキサイトニュース
 
エキサイトニュース書かせていただきました。

マンガオタク同士の会話、というノリで書いてみました。
このマンガの技法とかそういう話は全部エキサイトニュースの方に突っ込んだので、こっちでは律かわいいよ律って話だけします。
 

●本好き小動物律っちゃんかわいい●

この作品のヒロイン、河合律は、まさに絵に描いたような憧れの先輩してくれています。
本に夢中になりまくる子で、その佇まいに主人公釘付け。
・・・なんですが、ひとつ屋根の下だと色々なものが見えてくるのもいいですね。単なる「憧れのヒロイン」じゃなくなってくる。
例えばこんなシーン。

本を読みながら歩いていたら、夢中になって止まったり歩いたりの繰り返し。
なにこれ! かわいい!
先輩キャラでありつつ、まるで小動物みたいなんですよね。
 
この作品自体が全体的に主人公宇佐(年下)の視線なので、それはもう憧れの律っちゃんはキラッキラ輝いて見えるわけですよ。
と同時に「大きな存在」としての律っちゃんと「小動物的にかわいい存在」としての律っちゃんが混在しはじめます。
これもひとつ屋根の下で暮らしているがゆえ、ですね。
「好きな子の新しい側面見てそのインパクトにやられた!」という感覚。
 
みんなでホラー映画を見ていた時に、普段はキリッとした顔つきの(本人は別にそこまでキリッとしているつもりないけど)律っちゃんが見せる表情も素晴らしいんですな。

なにこれ! かわいい!
涙目で上目遣いで「うそつき・・・」は男の夢の一つですね。シチュエーションによっては最悪な気もしますがそれはそれとして。
男子高校生にこれは破壊力抜群すぎです。この目線が明らかに宇佐目線から見た「先輩かわいい!」なのがまたたまらんですね。好きな女の子を見ている視線ですよこれは。
 
基本無表情な律っちゃん。
別に感情を覆い隠しているからとかじゃないです。素なんですよね。
とはいえ、ちょっぴり感情表現がヘタなところはありますが、どこまでが素でどこまでが出せていないのかははっきりしません。
なぜなら、宇佐視点で描かれているから。宇佐がわからないから読者も推測するしかない。
とはいえどもまあ、なんとなーくはわかるようにはなってるんですよね。このへんも面白い。
そんな彼女も、時折パァっと表情を光らせることがあります。

なにこれ! かわいい!
これは間違いなく素。花が飛び散ってキラキラ輝いて見えるのはもちろん!宇佐がそう感じているから!
律っちゃん、この作品で本当に輝きっぱなしなんですが、本人がかわいいのはもちろん、恋している相手から見ているから、というのは大いにありそうです。
かわいいなあもう。
 

●M心とS心くすぐる律っちゃんかわいい●

律っちゃんの魅力は、こっちのサディスティックな気持ちとマゾヒスティックな気持ちを同時にくすぐる部分だと思います。
上に上げた「うそつき・・・」なんてS心くすぐりまくりですよね。
 
やはり高校生ともなれば性欲の塊になるわけで、「そういう目」で好きな子を見るのは当然なわけでして。

この一連のコンボはキますねえー。
「苦い」っていったらアレですよ。
しかも顔赤くして「もう一回」なんて言われたらもうね、勃っても仕方ないよ。
だけど必死に「好きな子に欲情しちゃいけない!」と頑張るオトコノコ心がまたかわいい。
かわいいけど、ここで芽生えてしまうS心は止めようがありませぬ。第三者的には。
 
同時に、彼女けーっこう気が強いです。
いざという時に逃げずに戦いますし、言うべき時にはっきり言う子です。
かつ、潔癖症なところもあるので(周りの住民が雑なので)、こんな顔もします。

ヒャー。
たまらんですね。こんな顔されたいものです。M心グイグイくすぐってきます。
やはりこのへん、「先輩」という立ち位置なのがいいのでしょうね。
 
先輩にちょっかいだしてみたい!
先輩に振り回されたい!
同時に満たしてくれる律っちゃんに、もうなんというか、ぼくのなかのオトコノコが抑えきれないです。
 

●アンド、ディスコミュニケーション

まあ、本作は「律っちゃんかわいいまじかわいい」でも十二分に楽しめる作品なんですが、人間関係のディスコミュニケーションっぷりやプライバシー問題にも踏み込んでいます。
河合荘に住んでいる住民、律っちゃんと宇佐以外はかなり変人揃いなんですが、やっぱり年上なんですよ、うまく距離感保ってやってるんです。
だけど律っちゃんと宇佐はどうもその距離感がうまくとれない。
宇佐はすごいいいやつなんですが、律っちゃんの気持ちをどう尊重すればいいのかわからず行き詰まることがあります。

ここが宮原るり先生節。どうにも噛み合わなくてすれ違う心をうまーくとらえています。
律っちゃんは寂しいのか、独りが好きなのか。それは本人にしかわかりません。
いや違う、本人にもわかりません。
それを分かって住人の大人たちはうまく距離とって受け流すんですが、宇佐にはそれができない。だからぶつかっちゃう。
このへんのぎこちなさも、甘酸っぱいねえ。
 
結局のところ、「律っちゃんがかわいい」のは間違いないんですが「宇佐といる律っちゃんがかわいい」というのもまた事実。
もう、二人けんかしまくって仲良くなれよ! ええい!
 

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で、自分は、チョロかわいいダメお姉さん、麻弓さんも好きです。
かわいいですよねえ、たまらんです。この(生活と男への)だらしなさ。
どのキャラもかわいいんですが、読み終えた周りの人の反応を聞くと「管理人の住子さん(おばあちゃん)が一番かわいいんじゃないか」という人が多いです。
うん、ちょっと分かるよ!