Hatena::ブログ(Diary)

たまごまごごはん このページをアンテナに追加 RSSフィード


・乃梨子×瞳子・優子×夏紀応援サイト。
・書いていることの真偽は自分で確かめてください。

2011-12-08 私立桜が丘高校軽音楽部日記

[]さわ子から見た、もう一つの空「劇場版けいおん!」感想その2

あの時きらめいていた光はどこまでもどこまでも眩しくて。「劇場版けいおん!」感想その1 - たまごまごごはん

その1の続きです。

 

 

 

 

●さわ子インロンドン

さわちゃんは今回ちょいちょいと出てきます。

メイン、ではないです。圧倒的に出番は少ない。

けれど実はこの作品、さわ子にはじまりさわ子に終わってるんです。

 

最初の偽「音楽性の違い」ごっこは、さわ子たちが後輩に贈るために作った歌を録音したものでした。

(ニセ「音楽性の違い」ごっこは、けいおん!ライブでも使われたネタ。)

後半、梓のために曲を作るシーンの前で、例の色紙を見つめているさわ子のカットが入ります。

これを高橋風子が企画しているシーンも挿入されているので、見ている側としてはもう泣きそうです。風子出た瞬間からやばかったけどまだ我慢。

 

軸になっているのは唯と梓のつながりなんですが、さらにその上でさわ子が軸になっています。

なにげに複雑な構造しているんですが、大人になっていればいるほどそう感じないんじゃないかな、とは思いました。

言葉で説明できない「わかるー」なんですよ。

 

さわ子は、さっくりとロンドンについて来ます。

その前には国際電話かけてますし。

さらっとは言っていますがこれすごいことですよ。律は「大人すげー」とはいうけど、大人からみたほうが「さわ子すげー」ですよ。

つまりなんだ、そんだけ気になっていたってことじゃないですか。

多分ライブハウスの仲間に聞いて、駆けつけたと。ロンドンで演奏する彼女たちのために。

マイルが余ったから? まさかそれだけで卒業前の忙しい時期に来ないよ。

 

●さわ子の見ていた場所●

後半、教室でのライブシーン(「Utauyo!MIRACLE」のアレ。ただしアニメOPは「放課後ティータイムの曲ではない」ので、演奏はしない)は、先輩の金谷ヒデユキが演じる先生に一度禁止はされるものの、早朝ならいいんじゃないか、と生徒側にさわ子が回ります。

これすごい苦しいシーンだと思うんです、ギャグタッチだけど。

大人であるということは秩序を保つこと。だから特別扱いはよくはない。わかってる。

けれども、どうしてもやらせてあげたい。

どうしても。どうしてもやらせてあげたいんだ。

 

それが最初のデスデビルごっこにつながってくるんだもんなー、ずるいよなー。

先生に叱られていた、幼き日のさわ子のあの悔しそうな顔。これもうほんと劇場で見て!

それがあってこその、決断でした。なんとかやらせてあげたい。

 

個人的には感情はこのさわ子の感覚にもあったんですが、先輩の掘込先生側にも行っていました。

掘込先生だって、別に四角四面で「何もかもやめさせたい」わけじゃないんです。

さわ子と同じ、できるならやらせたいけど、自分は立場として秩序を保たねばならない。

言わねばいけない。

これはしんどいことです。放任のほうが楽だもん。

しかしさわ子の必死の説得、画策の両方を受け止めた上で、黙認。

この流れ、たまらなく好きだなあ。

 

唯たちがね、梓に曲を送るじゃないですか。

同じなんですよ。

さわ子は卒業する子達になにかあげたい。

先生としてというのもあるけど、先生もまたHTTの一員であり、一緒にキラキラの瞬間を味わっている。

ただし、先生だから一緒に駆け抜けることはできない。

唯は「梓のために」と必死になります。打算なんてありません、ただ「やってあげたい」の一念。

さわちゃんも同じ。「やってあげたい」。

卒業式で一番辛く悲しく泣いたのはさわ子なんだろうなあ、とアニメ版二期最終回を思い出します。

 

●キラキラとかがやくもの●

卒業する4人は、本人達は気づいていないくらいの眩しい光の中にいます。

無論、それは彼女たちが頑張ってきた成果。見えない所で努力すら楽しんできた彼女たちの蓄積。

これが眩しかったと感じるのは、大人になってから。渦中にいるときはわからない。

 

さわ子は、ちょうどその位置です。

今唯たちは、梓は、そのキラキラの中にいる。それを邪魔することはしない。道化にはなるけどエッセンスの一つ。

ただし、その枠は守る。背中は押す。

前に進め、と言う。

自分たちがキラキラの渦中にいた瞬間の幸福を知っているから。キラキラしている彼女たちに「もっとキラキラしろ!」と言う。

もちろん、唯達は進む。どんどん進む。

 

一人残される梓の寂しさは尋常なものではありませんが、彼女に次の「未来の今」のキラキラが訪れるのも知っています。

ぼくらも知っているけれども。高校生編のマンガね!

とはいえマンガが4巻完結したときはやっぱりハラハラしましたとも。梓と同じでしたとも。

でもでも。今高校生編を読んでいるように、さわ子には分かっている。

 

HTTがロンドンに行ったのも、卒業前にライブをやったのも、彼女達なりの行き当たりばったりなキラキラです。

本当に行き当たりばったりで、計画性とかはあまりないんですが、大きな差が生まれるとしたら「動くか」「動かないか」です。

さわ子の仕事は一つ。「動け!」って言うこと。

ロンドンでさわ子が飛び込んでくるシーンは本当に格好良かったです。

しかも現実的には大したことじゃない部分(シールドをさすかささないか)なんですが、テンパってる彼女たちにしてみたら「うごく?うごかない?」の大事件だったところです。

このへんがワールドワイドなのに、部室の中レベルないいところ。そして、その規模についてもさわ子はよーくわかってる。

 

勝手な類推ですが、さわ子は唯タイプだったんだと放映時に考えていました。

イコールではないけど、似た立ち位置、ですかね。

常に楽しいことを探して、楽しんでいた。いっつも輝いてた。

梓にとっても、さわ子にとっても、唯の存在は特別なんだと思います。

唯は「けいおん!」の世界のシンボルだと思うんです。唯が「けいおん!」という作品をがっちり牽引してくれているので、そこは忘れないようにしたいなと。それに対して梓はストーリーテラーだと思っていまして。

パンフレット山田尚子監督インタビュー)

かつてはこの位置にいたのが、さわ子だったんじゃないかなあ。後輩に曲作ったの、さわちゃんなんじゃないかなあ。

類推ですけどね。

でもそうだったら、いいな。

 

基本的には一期・二期を総括するような構成と、全女子高生キャラの青春総ざらいな盛り込み方をしていましたが、このリアル女子高校生の世界にきっちり「さわ子の青春時代」を落とし込んでいるのが今作で一番ぐっときた、個人的好みのポイント。

すっごく眩しくて、瞬間ごとのキラキラしているからこそ、それを見ている「こっち側」のキャラが欲しいんですよ。

それがさわちゃんと、先輩の掘込先生。

そして、梓。年下になるけど「輝いている先輩」を見ているので彼女も同じ。

さわ子と同じ気持ちになったときに、「もう一回見に行こう」って気持ちになる。

何回か出てきた鳥は、もしかしたら唯達であると同時に、唯を見ているさわちゃんの心象風景なのかも。

 

----------------------------------------------------------------------

 

見所はいっぱいあるんです。

布団で赤面中野梓とか。

ムギインタビューとか。

4つの演奏シーンとか。

アキヨとか。

律・いちごの仲良さとか。

和さんのコスプレとか。

すっごい豪華な「青春」って食材が、豪華に並べられたバイキングみたいな作品でした。それぞれ緻密に計算されて、それこそ「いらないことなんて一つもない」ような。

逆に、すっごい肩の力抜いて「いいなー」って眺めることもできる。花を見るように。

「面白い!」「感動した!」というよりも「不思議な作品を見ているな・・・」という気持ちでいっぱいになったんだなあ。

もう一度味わいたいから、見に行きます。原稿終わったら。

 

Unmei♪wa♪Endless!(初回限定盤)
放課後ティータイム[平沢唯秋山澪田井中律琴吹紬・中野梓(CV:豊崎愛生日笠陽子佐藤聡美寿美菜子竹達彩奈)]
ポニーキャニオン (2011-12-07)
売り上げランキング: 6

いろいろ考えていたんですが、「高校生」にとことんこだわっているので、テレビ三期は難しいのかなーと感じたりしました。

やってほしいですけどね。高校生編も、大学生編も。

あまりにも映画が完璧にキラキラしてしまっていて、あれを超えるのは相当難しそう。だからこそ見たい、見たいけど。悩ましい!

とりあえずマンガ面白いので見続けます。特に梓編・・・めちゃくちゃ面白いんですがどうしよう。

 

ルート十二面体 【ネタバレ注意】劇場版けいおん!感想

個人的に面白かった感想。

けいおん!:1話から「唯がキラキラしていた」 監督が語る大ヒットの秘密 - MANTANWEB(まんたんウェブ)

 

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/makaronisan/20111208/1323305203