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2011-12-11 私立桜が丘高校軽音楽部日記

[]みんなで頑張りたかった。ただそれだけだった。「アイドルマスター」22話・23話

アイマス22と23話見たよー。

いやーよかったですねー。

新幹少女TVな!

ぼく新幹少女結構好きなので、どっかで出ないかなーと思ったら、彼女たちも看板番組持ってました。

なんかうれしいねー。

新幹少女の薄い本出ないかしら……。

というか、最近モバゲーの「アイドルマスター シンデレラガール」にはまってるんですが、いちいちアイドルの子たちがかわいいのであれのオンリーイベントがありそうな予感がする昨今です。

ストーリーが特になく、キャラは100人全員立っている分、面白そうなんだけどなー。

個人的には双葉杏が一番好きです。「働いたら負け」なアイドルってなんだよ!

 

さて、22話・23話は割りと続きになる話でした。

正確には続いてはいません、個別の話です。

しかしテーマはおもいっきり重なっています。

正直、冷静に見られません。

最高峰は千早復活回か生っすか回だと思っていたけど、どんどん越えますね、2クール目。

 

22話と23話、まとめて感想を書いてみます。

 

 

 

 

 

●きっと変わらないもの、だった●

クリスマスシーズンから年末年始。

といえば当然アイドルの一番忙しい時期です。逆に最も休めない時期。

おそらく彼女たちは今AからSランク。ソロライブを大ホールでできるくらい、一人ひとりが人気のある状態まで来ました。

すごいよね。今一話とか二話とか見るとギャップに驚きます。ここまでくるのかーと。

こりゃすごいね・・・。貴音はなんでラーメンの仕事ばっかりしてるのかわかりませんが、お姫ちんなのでしかたない。

注目しておかないといけないのは、竜宮小町と違って「765プロ」はグループ名じゃないこと。

ユニットではないから、ソロなんですよね、活動が。

特に光っているのは彼女でしょう。

美希。シャイニングアイドル賞新人部門受賞。

天性の才能のみならず、努力することを覚えたため、今やトップアイドルへの第一歩まで上り詰めました。

・・・シャイニングって聞いて「娘」的なものを思いついた人は僕と一緒にごめんなさいしましょう。

すごいことですよ。あの寝っ転がってばかりいた子がね。765プロのみんなが喜びました。春香も、プロデューサーも。全員が祝福しました。

 

それだけ全員が売れっ子になれば、当然仕事でバラバラ行動になるわけで。

今までのように「事務所にいけば誰かいる」という状態はなくなりました。

いいことです。

いいことなはず。

 

ふっと、アニメアイマス最初の頃を思い出させられます。

確かにあの頃、みんな全然売れず、オーディションにもうからず、途方に暮れていました。

けれども全員が765プロにいて、和気あいあいと過ごしていたのもまた事実。

ツライ時期だからこそ、楽しかった。

そう、見ていて楽しいんだよ序盤。最初アニメ見始めた時あまりにも毎週Fランク状態なので「このままFランクでおわるんじゃないか」と考えたくらい。それでもいいんじゃないかと思ったくらい。

モラトリアムを、ぼくは楽しんでいました。

違うよね。春香も、千早も、美希も、みんな、前に向かって「がんばろう!」って言ってたんだよね。ごめんよ。ほんとお恥ずかしい。

 

しかし、誰もいない事務所は、とても寂しいよ。

 

春香はクリスマスパーティー+雪歩の誕生日パーティーを企画します。プロデューサーと一緒に。

去年はみんなでやりました、やれました。

「クリスマスですよ、クリスマス!」

今年? 全員集まってできるわけないよね、忙しいもの。

でも本当にできないのかな。春香の気持ちをプロデューサーは押します。

もちろん大人ですもの、仕事優先、来れる人だけ。

来れる人だけって心に刻んで。

 

みんないる!!!

この一瞬の幸せときたらなかったですよ。見た瞬間こっちが幸せになりました。

そうだよ、そう。みんなが集まってこその765プロだよ。

春香はみんなが集まれるように奔走してまわりました。みんなに電話をしました。

(ここで、美希は忙しいからとメールにしたのは何かのフラグかしら)

みんなで集まりたい。それは春香の強い願いであり、プロデューサーさんの曲がらない信念であり、そして全員の気持ちです。

765プロは、色々トラブルもあるけどいつも一致団結して乗り越えてきた。

春香はいつもポジティブに、前向きに「みんなでやればできるよ」って思って来ました。

 

ほらね、みんながいればこんなに幸せになれる。おめでとう雪歩。

忙しい中、みんなが一生懸命に時間を削って、そのわずかな瞬間ではあるけれども集まってこうやってクリスマスをお祝いできた。

 

ここで伊織が茶化したり茶化されたりするのもいい・・・かわいい・・・伊織ーーーー!

すいません取り乱しました。

 

伊織がすごいなあと感じるのは、ここまでの回のみならず、特に今「自分たちがやるべきこと」を強く言えることです。

まあ基本ツンデレなので、相手を叱った後に「でも伊織だって○○」と逆手には取られるんですが。

とはいえ、伊織は「アイドルとしての自覚」を常に語ります。

クリスマスはみんなで集まるよりも、ファンといるべきなのではないか。

この歳でそれを言えるのはすごいよ。そしてそれは、一つの解。

 

一方千早と春香もその言葉には同意ではあるものの、彼女たち自身の中の強い希望もありました。

確かに伊織の言うとおりで、ファンの前にいる存在になるべきだろう。

けれども。

 

千早「水瀬さんの言うとおり、こういう日はファンの人と過ごすべきなのかも。少しづつ、色々なことを変えていくことが前に進むということかもしれないわ」

春香「うん……」

沈黙

千早「でも、変わって欲しくない、って思うものも、あるわ」

春香「……うん! 来年も、再来年も、こうやってみんなで集まれるといいよね」

千早「えぇ」

(アイドルマスター22話)

この春香の「うん……」の演技がね、すごいの。

肯定してない「うん」なのですよ、で、その次の「うん!」が、心からの肯定。

千早がここで言っているのも、もちろん本心でしょう。彼女は「みんな」に助けられて踏み出すことができたのですから。

 

春香はみんなと過ごす楽しいクリスマスパーティーの狭間で、「みんなといたい」思いと、「離れていかなければいけない思い」に揺れています。

千早も揺れています。

ふたりともわかってはいる。

でも今この瞬間の幸せ、失ってまで得る価値のあるものを捉えに駆け出せない。

 

●「繋」●

年末年始になると、さらに全員が忙しくなり、集まることはできなくなります。

それはとてもいいこと。

いいことのはず。

だけれども。

事務所にいるのは春香一人。

春香だって仕事があって忙しいのですが、どうしてもここに帰ってから、家に帰る、という習慣がついています。

「事務所に戻ってこないと、一日が終わった気がしなくて」

つまり、春香にとっての居場所は、765プロだと、自分で分かっているんです。

アイドルであること、頑張って仕事をすること、ファンに喜んでもらうこと。それも居場所だって分かってるけども。

彼女はこの765プロで、みんなで頑張りたいです。

事務所の後ろに貼られた紙。そこにはこう書かれています。

「繋」

 

765プロオールスターズのニューイヤーライブがあるので、もちろん来れる人は集まって練習をしています。

けれども物理的に来られない子が増えてしまうのも仕方ありません。

今日はこれだけ。でもみんなだって来たくないわけじゃない、来たいし、練習したいけど、来れないんです。

 

これ、社会人なら多くの人がが経験していることだと思います。

仕事をするということは、夢に向かって歩むということは、何かを犠牲にしなければなりません。

それが、彼女たちにとっては「一緒にいる時間」。一緒にいられればいいけどそうはいかない。両方は無理。

そうだよね。わかってるよ。

でも春香はそれが……それが苦痛で仕方ないのも、わかる。

 

いや、苦痛なんて言ったら失礼かもしれません。だって春香は何も言わないもの。

春香というキャラは、このアニメで何もかも思ったことは全て言います。

と同時に、語らないところは徹底して語りません。口をつぐみ、「うん」とだけ言います。

だからぼくはこのアニメがすごい好きです。彼女の心情はモノローグやセリフじゃなくて表情に刻まれるから。

顕著なのはここ。

 

一人、事務所でたたずんでいた春香のところに、仕事を終えたプロデューサーが帰ってきたシーンです。

すごいですよ! 笑顔になりきらないの。でも笑顔なの。これが彼女の気持ちのすべてなんですよ。

 

プロデューサーは割りと春香と近いところにいます。

「みんなでがんばろう!」

彼女たちのために、奔走します。彼女たちが一緒にいられるように、無茶をします。時々律子に怒られます。

みんなでやれば切り抜けられる。いいものを作れる。がんばろう!

春香が非常にプロデューサーに信頼を寄せているのは、このアニメの中では自分と思いが非常に似ているから、という描かれ方をしています。特に恋愛感情とかはないんですよね。尊敬の上司、というよりは「戦友」というか。

あるいは「一緒に歩いてくれる人」。「いつも一緒に前向きでいてくれる人」。

春香が前を向いたら、プロデューサーも前を向いてくれる。平行に歩いてくれるこの心強さ尋常じゃないはずです。

「全員で力をあわせれば、きっと素晴らしいライブになるはずだ。がんばろうな、春香」

「はい! みんなで、成功させましょう! プロデューサーさん!」

 

●前に進もう●

 

 

ここから、ニューイヤーライブに向けて「みんなで練習しよっ!」という春香の奮闘が始まります。

やはり全員が出る舞台だから、全員で練習したい。成功させたい。

電話をかけ、直接交渉し、みんな「一緒にがんばろう!」と言ってくれます。

ここまでは今までと同じでした。そして、一緒にやってきたはずです。

けれど、今回は違います。

物理的にできないのです。

 

今回いいなと思ったシーンがここ。

 

「みんなでがんばろう」の気持ちでここまで支えてきてくれて、今もそう言ってくれる春香を真美が抱きしめるシーン。

真美もこのあと仕事が入っているのでいけないんですが、真美は春香の気持ちすごく分かってるんですよ。

でもできない。仕事だから、できないのが嫌なんじゃないけれども、春香の気持ちに答えられないのは真美にも辛いんです。

真美の感情は詳しくは描かれませんが、春香の提案には笑顔で賛成し、ギリギリまで待っています。同意しています。

真美は春香のことは好きだし、みんなと練習したいという気持ちも同じだし……そう考えると、この真美の抱擁の意味がいかに大きいか伝わってきます。

「じゃあ、明日の全体練習でがんばろうね」

春香が言います。

真美は、返事ができません。

 

 

春香の表情の変化は本当に23話は一刻も見逃せない。

この表情の変化だけでものすごくたくさんのことが語られています。もちろん一言もしゃべりません。

彼女はモラトリアムを求めているわけではない、とぼくは思います。

なぜなら、みんなが前に進むのは応援し、私もがんばらなきゃと言い、実際一点も妥協せずすべてこなして前に進んでいるからです。

 

千早は春香のこの表情の変化を敏感に察知して、自分の海外レコーディングの日程を変えるとまで言いました。

これは、千早が「みんなと練習したいから」なのか「春香の力になりたい」からなのか「このままではちゃんとしたライブができない」からなのか、判断が難しい所なんですが、……全部もかもしれませんね。

千早にとっては春香は特別な存在ですし、全員一人足りとも欠けてはならない、大切な仲間です。みんなのおかげで今の自分があるし、みんなと頑張りたい気持ちはある意味春香以上なはず。

しかし春香はちゃんと千早に言います。

「だったら、行ってきて! ちょっぴり、寂しいけどねー

「うん」

なにげに、春香の漏らす本当の弱音がここだったりします。

ちょっぴりなもんか。

すっごく、さみしいよ。

みんなが前に進むことで、どんなに頑張っても戻らないものができはじめてしまった。

 

●みんなで●

23話は春香から客観的に見た見たプロデューサーの姿が非常に多く、かつ力強いです。

「それが、みんなで作る765プロのライブなんですよ!」

電話で力説するプロデューサーを見て、春香の中に猛烈に感情が吹き荒れます。

そうだよ。春香が信じていたものと、プロデューサーが信じているものは、同じ。

もうだめだ、って諦める必要はない。「みんなで」。失われたわけじゃない。

がんばろう! そうだ、がんばろう。

がんばるって、なんだろう?

 

春香は猛烈な視野狭窄に陥り始めます。

全員が春香の「みんなでがんばろう」を理解し、納得しているけれども、春香の求めているものは自分でもわからなくなりはじめます。

実際、これから生放送で雪歩がセンターで歌うという時に「練習しよう!」と言い始めたときは、真に止められました。

 

「今の、この瞬間をがんばろうよ」

真は春香の「みんなで」を決して無碍にしているわけではない。真も「みんなで」はすごく大切だと思っているし、春香の思いに力を寄せたいと思っているのはすごく強調されます。

だけれども、今春香が、失いかけているものにしがみついて混乱しているのも分かっているから、しっかりと彼女は言うんです。

つらいよね。お互いね。

ここから先、みんなの前では絶対笑顔でニコニコしていようとしていた23話までの春香の顔は、徐々に無くなります。

なんだかもう、わかんない。

 

雪歩がものすごく頑張っていて、最初の頃じゃありえないくらいに強くなったのを春香はずっと見ています。

春香は常に、何かするときに必ず誰かの顔を見るように描かれてきました、どの回でも。

今回も、ダンスしながら見ているのは雪歩なんです。雪歩ががんばっているのをちゃんと見ている。

 

コメントで見てはっとなったのですが、春香、真、そしてセンター雪歩というのは3話の田舎営業で、全然しっかり出来なかった時と同じ配置です。

あの時、春香がいたから雪歩はガンバレました。成長がはっきり見えます。

これが嬉しくないわけは、当然ない。

嬉しいんです。嬉しいんだよ。

けれども。

だけど。

 

●一緒に●

春香も頑張っています。舞台のほうです。

主役は春香か、美希。今は並列状態。

春香は「一緒にがんばろうね」と言いますが、美希は「絶対主役をやりたいんだ」と言います。

「だから、一緒に頑張るってのは、ちょっと違うって思うな」

 

彼女の顔に、もう笑顔はありません。

 

トップアイドル争いをしているわけじゃないんです。

春香は競いあいたくない子に近い。

重要な点として、美希は春香のことを嫌っているわけでも、春香の考えに同意していないわけでもないということです。「みんなでがんばろう」は美希も同じなんです。

その証拠がこれ。

美希が、春香の呼びかけた全体練習に来られなくなったという知らせ。

行く気満々だったのです。ただ、行けなかった。ちゃんと連絡もしています。他にも、番組収録後に「ごめんね春香、今日も練習行けそうにないの」とちゃんと伝えています。

決して春香を敵対視しているわけでもなんでもない。ただ、真が先ほど言っていたのと同じ、今のこの瞬間を頑張っているだけなんです。

 

分かっているから春香は何も言いません。

けれども、同時に、何も言えなくなります。

夢があるとしたら。

春香の夢はなんなんだろう。

 

どんどん春香の顔から笑顔が消えていきます。

これは邪推ですが、ぶっちゃけここで春香負けてもいいと思ってんじゃないかと。美希がそれで主役になって幸せになれるなら。だから練習には身が入らないし、舞台で本気を出しきれず叱られます。

気もそぞろで、もう何がなんだかわからなくなっている。

 

このあと大惨事が起きてしまうのですが、それよりもぼくがショックだったのは「生っすか!?」の打ち切りでした。

「アイドルマスター」15話、「楽しい」を見つける千早、もう一歩前進! - たまごまごごはん

15話の「生っすか!?」回は非常に楽しく盛り上がった回でした。

もうこんな面白い番組を見ていていいんだろうかってくらいに、特にアイマスのキャラへの思い入れがある人達には「アイドルが幸せに活動している姿」を見せられた最高の回でした。

それがだよ。そんな幸せな番組がだよ。

打ち切りだなんて。

春香も目の前真っ暗になったでしょうけど、ぼくも目の前真っ暗になったよ。

 

打ち切りの理由は視聴率低下ではなく(むしろ高い)、765プロのアイドル全部を日曜日に抑えるのは困るという圧力からのものでした。

まあそうよね。超豪華番組に膨れ上がったわけだけど、膨れ上がりすぎてパンクしちゃったんです。

でも、そんな。それって。

・・・そうだよね。何も言えないよ。

みんなで集まれる、本当に貴重な瞬間。

それが無くなってしまった。

みんなだって当然辛いんですが、貴音が「始まりがあれば終わりもあるもの」と言う通り。永遠にこの番組ができるわけじゃないんだし、むしろ有終の美を飾ることができるくらい。いい話ですらある。最後まで楽しく面白く。

春香は搾り出すように言いました。はい、と。

 

どんなことにも始まりがあれば終わりもある。

永遠に「みんなで一緒に」はできない。

それがいいことだって分かってる。

分かってるけど、寂しい。辛い。苦しい。

 

律子のセリフがまたいいんです。

「分かってる。でもこの仕事は春香と美希にとってとても大切な経験になるわ。ライブとどっちが重要、とかじゃないのよ」

律子も春香の気持ち、ちゃんと分かっているんです。それを絶対に、絶対に否定しない。

ただ、今この瞬間を頑張りなさい、と言うんです。現実を述べるんです。

 

もうぼくが苦しくて仕方ないのは、春香の思いを、みんなで、という思いを絶対に誰も否定しないことなんです。

絶対だよ、絶対に。

思いは同じなんです。ただ、春香が見えなくなっていて、それに対しての答えが存在しないのは春香も全員もわかってる。

だから全員協力しようとしてくれるし、否定の言葉は絶対出さない。

絶対なんだよ。

でも、できない。

できないことに対して、誰も何も言えない。

みんなは「だから仕方ない」と言っているわけでもないんです。それでも諦めていないのは全員同じ。

だけど、できないものはできない。

春香の前にあるのは、希望じゃなくて絶望。

 

だから、美希にライバルとして戦うことができなくなっていました。もう見えなくなってしまって、すがりつこうとしているんです。

千早は今海外でレコーディングしている。

あんなに楽しかった「生っすか!?」は終わってしまう。

みんなで集まれないという現実を毎日思い知らされる。

でも、プロデューサーは・・・そう、プロデューサーはわかってくれる!わかってくれるはず!

 

春香のいいところは、いいことしか言わないことです。

いつもポジティブで、前向きで。作ったものじゃなくて根っからのもので、本当に最後まで諦めなくて。

みんなの幸せのためなら、なりふり構わなくて。

誰かがおちこんだりしても、いつも笑顔で「がんばろう!」って言えるところです。

そして、彼女の弱いところは、弱いところを出せないところです。

辛い。苦しい。

今回の件は大人の人なら誰もがなんとなくは感じる「どうしようもない部分」です。

一歩ずつ前に進んで、なかなか会う機会がなくなって・・・と受け入れられる人にはするっと受け入れられる点でもありますが、彼女はまだ高校生。みんなで切り抜けてきた山ほどのピンチや苦境を、信念で貫いてきた、人を傷つけないで前に向かいたいと思う心を、彼女は今も信じています。それはみんなと一緒だからできたとも。

でも、今「みんなで」ができなくなりつつある。喜ぶべきところだとわかっていても。そして彼女は人と戦うことが怖い。

 

仮に、誰かにそう打ち明けられたなら、どんなによかっただろう。

千早だって、プロデューサーだって、春香がただ「辛いです」って言えば聞いてくれるはずなんだよ。

いや、みんなだよ。全員。分かってるから、春香が苦しい気持ち分かってるし、「みんなで」は全員の思いでもあるから、ちょっと春香が「辛い」って言えば、必ず耳を傾けてくれたはず。

真美の抱擁はそこだと思うんです。言っていいんだよって。

でも彼女は「笑顔でいなきゃ」って思いつめすぎました。

起きてしまった事件は、結果でしかありません。

仮にこれでプロデューサーが回復しようとも、あるいは怪我が悪化しようとも、春香はそれだけでは今の辛い気持ちから抜けだせません。

当然だからってアイドルを辞めるってことにもならないでしょう。八方塞がりです。

はじめての悲しみの涙。

エンディングなのでセリフはありません。

あえていえば「どうすればいいかわからない」じゃないかと思います。

「私が間違ってたのかな」「私がわがままばっかり言うからこんなことに」

どうすれば、いいんだろう。

・・・24話待ちです。

せめて、プロデューサーに「辛い」って言えれば。

 

 

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ふっと思い出したのは、「プリキュア5」初期ののぞみや、マンガ「バガタウェイ」のヒロイン。

天真爛漫でみんなを引っ張る力のある子の一番の弱点は、みんなの絆が途切れること、という作品は少なく無いですが、ここまで掘り下げて、逃げ場がないくらいの落差を見せられると強烈なものがあります。「生っすか!?」が大々的に盛り上げられていた反動があまりにもでかくて、ちょっと心がパニックに……。

なるわあ。

しんどいです。大人になる、という経験をしてきた人に、居場所ということを考えてきた人に、是非見てもらいたい回ですが、これ最初から通して見ないと積み上げられてきたすごさが伝わらないのが恐ろしい。話の作りが緻密です。

でも、でも見て欲しい。春香の表情の機微。春香の声の演技。22と23、本当にすごいんだ、このアニメ。

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