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2012-01-28 私立桜が丘高校軽音楽部日記

[]アイマス」という名前の、不思議な箱舟に乗って

 

キャラ☆メルFebri」の10号は、アイマス好きな人にはおすすめします。

アニメ版アイマスが好きな人はもちろん。なんせ山ほど絵コンテ載ってますしね。

それだけじゃなくて「アイマスとはなんなのか」「アイドルってなんだろう?」というテーマについて触れているので、ぜひ見て欲しいのです。

 

掲載されているのは、1話から25話までのあらすじ・・・と見せかけた各話考察でした。これだけでもかなり濃いので見る価値あったなあと感じました。

逆に言うと、この本だけ買ってあらすじを知ろうとしても全くわからないはず。全話見た上で(途中でもダメ)読むと非常によくわかる仕組みになっています。すごい。

 

アニメアイマスは、1話からずーっと細かく伏線というか、テーマをばらまき続けている作品でした。

やっていることは意外とめちゃくちゃ・・・というかそもそもアイマス本体が破天荒な作品なので、一見ギャグだったり笑えたりファンタジーだったり、という「遊び回」みたいなのも多いんですが、それらが実は最後の最後になって収束して一つになるのがすごい。

響回とかどうでもいい回かと思ったら、最後のテーマにつながっていくんだもんなあ。

それらをきっちりまとめながら書いているので、24から25話の展開にグッときた人には読んでもらいたいのです。

 

インタビューは、錦織監督と、中村先生&ミンゴス

錦織監督インタビューは、肥大化した「アイマス」というコンテンツをどう扱っていくか、ストーリー方向に向かっていった顛末が語られています。それほど長くはないです。もっと聞きたい。

濃いのは中村・今井インタビュー。

そりゃそうだよなー、ずーーーっと長い間アイマスに関わってきていて、しかも念願の、悲願のアニメ化、加えて「アリーナですよ、アリーナ!」だもんなあ。

中村繪里子今井麻美という声優さんのキャラを知っていたら存分に楽しめる、そうじゃない人はびっくりするかもしれないくらいぶっちゃけた感じのインタビューになってます。

まあ、その二人のキャラ自体が面白いってのはあるんですが、アイマスという文化の特異性について二人が語っているので、これはちょっと読んでみてもらいたいなあと。

全部を書いたら無粋なので、ちょっとだけ抜粋。

今井「『アイマス』はプロデューサーとアイドルの関係性がべースだから、本当はプロデューサーの思っているアイドル像が全てのはずなんだけど、私たちはそれをなぞる時もあれば付け加えることもある、ちょっと不思議な関係性なんだと思います。それはたぶん「プロデュース」っていう言葉があるがゆえの『アイマス』特有の文化だと思うんですが。」

中村「知らないことでも「っぽい!」って「あ、そうか!」って思えるんですよ。その説得力って、発信する側に覚悟とか自信がないと生まれないと思うんです」

今井「小鳥さんは、冬はやっぱりどてら着てるんだろうって、私もアニメ見て思いましたもん。」

ゲーム、しかも女の子それぞれにエンディングがあるタイプの作品(これをギャルゲーととりあえず呼ぶとして)はアニメ化がめちゃくちゃ難しい。それはプレイヤーも知ってる。

しかもアイマスは元来横の繋がりがない。ドラマCDごとにもマンガでも曲でも、イメージが微妙にばらばら。自由にとっていいよ、というタイプの作品。こりゃ大変だ。

しかも、今井麻美さんの言うとおり、プロデュースっていう言葉でくくられていて、恋愛関係とかではないちょっと特別なつながりで、長い期間の間に二次創作(公式のものも含めて)も数多くあり、混沌としているアイマスの海。

その中の解釈の一つとしてのアニメについて語っているのはなかなか面白いです。

美希の話(12話)なんかはこのインタビューを読んで「なるほど!」となりました。うーん、すげえなあ。

今井「そう。もともとはゲームが原作だから。それ以外のものって公式ではあっても二次創作だと思うんですよね。でも2人(春香と千早)がここまでの絆を持っていたっていうことは、ひょっとしたら私と中村さんの関係性を見てくださっていたからなのかなって思うようなことがすごく多かったように思います。『アイマス』ってありとあらゆるものを吸収して昇華してしまう貪欲な姿勢が見られるので。

太字にしたのはぼくです。

これ、ここなんだよなあ、面白いのは。

いろんな人が「アイマス」って作品に興味をもつのは。なんでも吸収していっちゃう。

中村「(ラジオについて)こちら側が踏みにじる気持ちでいたら絶対駄目だったんだと思うんですよ。「私たちはこういうつもりだったのに」っていうのは言い訳になっちゃうと思うんです。私たちが恐る恐るでも出したものを受け止めてくれいたっていうのが愛なのかなって」

今井「人間が感動するっていうのはその空気が伝わるか伝わらないかだと思っているんですが、自分が感動するときっていうのはそこから発する何かしらのエネルギーを感じているからなんだと思うんです。そのエネルギーを私たちもアニメを通して一話から詰め込んだつもりでいるし、それを受け取った人がいてくれるから、アニメがすごく良かったって言ってくれる人がこんなにたくさんいるんだろうなって思っていて。」

アニメアイマスは、わかりやすい感動もあれば、得体のしれない、説明のしようのない不思議な感動もありました。

感動っていうと陳腐かしら? 情動? えっなにこれなんでこんな、おかしいな、っていう。

それを「エネルギー」というなら、エネルギー受け取りました。

ぼくもこの数年の変遷を見て、色々なモヤモヤがあったりしたものの、プチピーマンさんになろうと強く思いましたし(18話より)。

今井「一度船に乗った人は永遠に乗り続けて欲しいです! アニメもゲームも、一度関わった人たちのなかから「もう疲れたからお休み」って言う人が出ないことを願います。」

−−生々しいですね(笑)

今井「あ、もちろんファンの方、プロデューサーの皆さんもですよ?」

中村「この箱舟はひどいよ〜(笑)」

中村「箱舟から降りる梯子は無いよ?」

今井「と、中村先生が申しております(笑)」

アイマスという箱舟はもう出発しています。

アニメのテーマの一つ「擬似家族」。24話の時も僕散々見て悩みました。これでいいの? 本当にそっちでいいの? なんか違うんじゃないの?

昨日までの生き方を否定するだけじゃなくて、これから進む道が見えてきた「アイドルマスター」24話 - たまごまごごはん

友人たちとずーっと討論して、結論として「彼女たちは前に進むため、一旦家族である765プロに戻るんだ、家族ならいいんだ」と納得したものです。なにやってるんだろうねえ。でも楽しかったよ。

感動して泣いた人、モヤモヤをかかえて見ていた人、とにかく動きや演出だけでもすげえよと思った人、生活臭あふれる描写が気になった人、人間のコミュニケーションに興味がある人、アニメ見てないけど「アイマス」という文化に興味がある人、毎朝「自分REST@RT」を聴いてる人(ぼくだ!)、ぜひとも見て欲しいインタビューです。ぜひ。

ちょっと思わせぶりなところだけ抜き出してみます。

今井「その場を生み出すのがアイドルだと思うので、なるとかならないとかではなくて、現象なのかなって。

「アイドル」とは場を作る「現象」。これは脳みそを刺激してくれる一言です。

 

25話感想まだ書けてませんね。

一部の方に「アイマス最終回感想書かないでモゲマスにうつつを抜かして!」と言われたりもしましたが、なんつーか、年末最終回見てブワーってなって、すぐ東京コミケに行って帰ってきてモゲマスやって、自分の中のアイマスが更に倍増でふくれあがってまとまらなくて。収集がつかない。

どこかで書きます。今更かもですが自分のために。プチピーマンさんを見習う気持ちで。

 

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余談どころじゃないんですが、一緒に掲載されているgdgd妖精s」の明坂聡美水原薫三森すずこ座談会が、本編の番外編みたいなノリで面白いのでぜひ。

 

アニメスタイルといいキャラ☆メルといい、限りなく製作者側視点に寄り添って作っているアニメの本は面白いですねえ。

インタビューも凄く面白かったですが、個人的に各話解説を短くも芯を捉えて書いているライターの人、すげえなあーと思って読んでました。

学天則学天則 2012/01/28 23:02 >「アイドル」とは場を作る「現象」
妖怪は「モノ」じゃなくて「コト」ってのを思い出した

で、本そのものは気になっていたけど、此処を見て
是非とも買わねばと言う気になりましたよ。

sytlosytlo 2012/02/02 16:12 この記事を読んでキャラ☆メルFebriを購入しました。
絵コンテや各話解説、監督と声優さんたちのインタビューと、アイドルマスター特集が充実していて非常に満足しました。

「アイドルマスター」というアニメに隠された「家族」というテーマについて、改めて納得がいきました。只アイドルとしてブレイクしていくストーリーではなく、765プロ全員が誰一人脇役になることなく支え合っていたからこそ、各ライブシーンが輝いて見えたのだと思います。
これからも、不思議な箱舟に乗って行きたいですね。

最終話の考察、楽しみにしています。

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