たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

オタクのカラオケ術 〜アニソンカラオケの純情な感情〜

ちょっとぼんやーり考えていたこと書いてみます。
オタクのカラオケの話です。
あ、基本的にアニメ系オタクということで。特撮とかアイドルは今回は考えないことにします。
割とどうでもいい話のようで、結構その場に出くわすと悩むネタです。
 

●アニソンの大きな枠組み●

オタクが集まると、「アニソンしばり」と言ってないのになぜかアニソン大会になるものです。
あれってなんでだろうねー。謎です。
「ほんとにー?」とおもう人は、たまにカラオケの履歴見れば分かるよ!
明らかにアニメファン層が行った後は、アニソンばっかりだから。すっごいわかりやすいから。
 
で、アニソンアニソンっていうけど、カラオケにおいてのアニソンとなると三種類に分けられる気がするんですよ。
 
1・誰でも知ってるアニメソングらしいアニソン
代表例は「残酷な天使のテーゼ」とか「ハレ晴レユカイ」とか。もっとベタだと「宇宙戦艦ヤマト」とか。
みんな知ってて、合いの手も入れやすい盛り上がる曲です。
最近なら「プリキュア」系とか、ニャル子さんとか。うーにゃー。
一発聞いてすぐアニソンとわかるタイプのものです。とりあえず歌手名がキャラクターなのはコレ。
 
2・有名なアーティストを使っているアニソン
「そばかす」とか「光のロック」とか「ロマンチック」とか。90年代から00年代にものすごーく多かった気がします。
今もありますが、それほどでもなくなったような? 統計取ったわけじゃないのでわからないですが。
オリオンをなぞる」とかやくしまるえつことかは、1と2の間みたいな感じです。
 
3・知る人ぞ知る、なタイプのアニソン
ボーカロイド曲とか、キャラソンとか。
同好の士が集まれば最高に楽しいですが、そうじゃない場合は「?」となる曲。
世代にもよりますね。30代で集まって歌う曲と10代で集まって歌う曲はギャップが出るというもの。
これは仕方ない。
 
基本的にオタクが集まって歌うのって、暗黙の了解で1と2になりやすいなと。
3は同好の士で集まるか、みんなが割り切るかしないと非常に微妙な空気になります。
とはいっても、「残酷な天使のテーゼ」じゃなくて「魂のルフラン」にするとか、ひねりたくなるのもオタクのサガってものでしてな。
翔べ!ガンダム」じゃなくて「シャアが来る」を歌うとかね。
安田成美の「風の谷のナウシカ」歌うとかね。そんなん。
 

●オタクバレを避けたくて●

オタクじゃない友だちと行くときは、まあ普通に流行りの曲を歌うわけですよ。
会社の上司といくなら、10年前のくらいの歌とか。
合コンや大学の飲み会なら、それとない当り障りのないのとか。
 
なんつーか、「好きな曲をカラオケで歌う」んじゃなくて「カラオケのために持ち歌を作っておく」状況ってどうしてもあるんですよね、大人も子供も。
なーんかおかしな感じですが、社交辞令みたいなもんあるんですよねえ。
 
そういう意味ではオタクカラオケは「好きだから歌うぜ!」とはっきりしていていいんですが。
まあそれはそれとして、オタク隠しをしている状態でカラオケに行くと割りと困ります。
なぜなら!
アニソンだけじゃなくて……オタク気質だと音楽の趣味もマニアックになりがちだからです!
……と思うんだけど違いますかね。ぼくの周りは割とそうなんですが……。
 
となると、いろいろ「うーん」と悩んで、上のジャンル分けで言うところの2を選択することが多かったりします。
ここで、大体隠れオタク同士が「ピン!」と発見するんですよね。
具体的に言うと、男性の場合the pillowsラルク、FLOWあたり歌うと大体釣れます。
ラルクも「the forth avenue cafe」とか歌ったらもう一発ですね。オタク気質隠れてません。
(蛇足的説明・「るろうに剣心」でエンディングになったものの、オクスリ絡みですぐ別の曲に変わったといういわくつきの曲で、かつかっこいいから、そのエピソード知っていると選んでしまう心理がムクムクと目覚めてしまうのです)
そうじゃなかったら後は、カラオケ用の曲準備するしかないんですが、それもなんだかね。
 

●歌うなら最後まで堂々とな!●

逆にオタク同士でアニソンカラオケやるなら、照れずに堂々とがっつり歌うのが筋。
というか、それができるから、楽しいんだよねー。
水を得た魚のようですよ。妹キャラを得た桐乃のようですよ。
 
面白いのは、まあ同好の士、例えば「けいおん!」友達でカラオケに行くと、メイン曲は譲り合うんですよねいつの間にか。
U&I」は最後のほうでしょー、みたいな。アイマス友達なら「THE IDOLM@STER」はラストでしょーとか。
なんなんでしょうねこの暗黙の了解。嫌いじゃない。
逆に「なんでもあり」にした場合、緩急を付けたくなるもの。
 
具体例。主観です。
 
序盤戦


「GO!!!(FLOW)」(まずはアニソンだけどアーティスト曲かつどの世代でもみんなが知っていてわかりやすい)
「ReadySteadyGo(L'Arc〜en〜Ciel)」(同じく。あとそこまでハイテンションじゃないので楽)
トライアングラー坂本真綾)」(比較的メジャー。これが最初から「星間飛行」だとちょっとノリきるのがきつい)
「ロマンス(ペニシリン)」(みんな知っていてはずさない安心安全のクオリティ。音ゲーマーにもやさしい。)
「輪舞-revolution(奥井雅美)」(このくらいの曲のスピードから入るとスタートしやすい)
「ハナマル☆センセイション(Little Non)」(逆に最初からかっ飛ばしたい人向け。ノリはいいので曲知らない相手でもあんまり外さない)
ブルーウォーター森川美穂)」(旬だしねー)
 ↓
中盤戦



「秘密基地(高田梢枝)」(そこそこマニアックで、かつちょっとスローに息抜き)
絶望ビリーマキシマムザホルモン)」(テンション上向き真っ最中。お酒入ってたら歌えないのもネタになる)
「Danzen! ふたりはプリキュア五條真由美)」(照れを吹っ切るには最適な上に、合いの手を入れてくれやすい、かなりおいしい曲)
「スターダストボーイズ(影山ヒロノブ)」(リアルタイムかどうかはおいておいて、古い曲を歌いたくなる心理。渋いのを攻めたいところ)
「疾風ザブングル串田アキラ)」(なんつーか、スパロボありがとう!ロボ系はだいたいてきとーに入れられる、世代超えた共通言語)
空想メソロギヰ妖精帝國)」(みんながテンション高い時に勢いに任せて歌えるので中盤向き)
コブラ前野曜子)」(逆に最近みんなニコニコで知ってるので安心。フフフフーン)
「Shangri La(Angela)」(これとか「アンインストール」「ヘミソフィア」のようなシリアス系は入れるタイミングが難しい!でも歌いたい!)
Highschool Of The Dead岸田教団&the明星ロケッツ)」(中盤になると声出てきて歌いやすい&間奏が長いからジュース飲める)
 ↓
後半戦



キングゲイナー・オーバー(福山芳樹)」(最後まで歌うとたいていノドが死ぬので)
「コネクト(ClariS)」(みんなが知っていてクライマックスに持ってこい。デュエットできるのもミソ)
「カルマ(BUMP OF CHICKEN)」(僕の経験上大体大合唱になる、なぜか。)
鳥の詩Lia)」NHK公認国歌(くにうた)斉唱。もうゴールしてもいいよね)
君の知らない物語supercell)」(曲のラストがどんどん終わりっぽくなって、曲の〆のあとのエンディング感が半端じゃない)
「GONG(JAM Project)」(みんなで盛り上がって、あとは蛍の光状態。男女どっちも歌えるのが最大のポイント)
 
てきとーに並べましたけど、序盤戦はOP多めな感じしますね。
ED曲やしっとり曲は中盤。「空からこぼれたSTORY」とかもいいですね。
あとネタ曲(「キルミーのベイベー」「もってけ!セーラーふく」とか)や歌唱力系(「蒼い鳥」など)も中盤な気がします。
いきなり序盤で歌ったらそれはすごい猛者だかっこいい。まあ単純にノドあったまってないですしね。
 
ここまでくると、あとはどこまで照れずに自分をさらけ出せるかになってきます。
ちょっと古いですが、踏み絵になりやすいのはこの曲。

歌自体は歌いやすいですが、選曲もそうだし、なんといってもセリフな!
ここを照れるともったいない。やるなら叫ぶしか!
「突撃軍歌ガンパレードマーチ」も、サンホラも、ちゃんとセリフをしゃべろう!
やりすぎると微妙だけど!
どっちだよ! その日の雰囲気によるよ!
 
遊び方なんて人それぞれなんですが、なーんか不思議とこういう「流れ」みたいのが自然にできているのは、オタクである以前に日本人だからなんですかね。
全員で空気読まずに好き勝手歌うのも楽しいんですけど、やっぱ後半戦はみんなであわせたい心理はちょっとあります。
なので「これは最後!」とおいしいもののように取っておいたり。
そういうのも、気心の知れた、オタクであることを知ってる友達どうしだからできることなんですけどね。
 
そんなぼくは、最近一人カラオケが好きです。
みんなと行くのも好きだけどー、やっぱり「誰も知らないかもしれんなあ」って曲も歌いたいしー!
連続で5回でも6回でもトライアングラー歌いたいしー!
わがままなだけですはい。
でもね。一人カラオケでも「序盤・中盤・後半戦」と曲なんか分けて選んじゃうから不思議。
染み付いてるんですね多分。ノリが。