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2017-05-10 私立リリアン女学園日記

[]肩書に憧れられるのと、素の自分を愛されるのは違う『伝説の勇者の婚活

伝説の勇者の婚活 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

伝説の勇者の婚活 2 (ジャンプコミックスDIGITAL)

伝説の勇者の婚活 3 (ジャンプコミックスDIGITAL)


ゲーム的描写も交えつつの、純ファンタジー。

魔王を倒した後の世界の話。

 

勇者ユーリたち一行は、魔王を倒して世界に平和をもたらした。

その後、パーティの中の戦士と僧侶が結婚。

冷静すぎて感情の起伏がほとんどない彼は、二人が嬉しそうにしているのを見て「愛すべき人に出会いたい。そして……その人と一緒になってみたい」とはじめて考えた。

花嫁候補を募った所、数え切れいない人数の女性がやってくる。

 

肩書にあこがれているのか、それともユーリ本人を好きになってくれたのかは、全く別物。

そもそも「勇者」は血筋であって、職業じゃない。「戦国武将の子孫」「すごーい!」みたいな感じ。

いや世界救ってる偉業は成し遂げているけど、それ以上に肩書が目立ちすぎる。「ユーリさんがすごい」じゃなくて「勇者様がすごい」になりがち。

 

ユーリは変装して自分の身分を隠し、結婚相談所に登録、バレたら次の町へ。

世間知らずな冒険者の彼。面白いくらいに、誰にも相手にされない。

 

いろんな女性と顔合わせしていくうちに、彼の中にある、人類が求めている「勇者」観がにじみ出てくるのが、えらい面白いしワクワクする(そんなにアクションは多くない)。

たとえば、ある村の娘は、おじいさんに結婚式をしてあげたいがために、彼と結婚すると言った。

彼は真っ正直だし、その娘の真摯さに心をうたれていたため、結婚してもいい、と本当に考えていた。

ただ、彼は「好きでもない男と一緒になって…あなたはそれでいいのですか…?」と、彼女の一生を深く心配する。

これだよ。人に対する慈愛を持った、人のために自己犠牲できる姿勢。そういうのが勇者だよ……!

 

3巻まできて、まだ結婚相手とは出会っていない。

「勇者」という色眼鏡抜きに、接してくれる相手がいればいいのだけど、また彼が面倒な男なので、ムリな感じしかしない。

世界は誰かが救えても、自分を愛して結婚する人は一人しかいない。

ぼくは独身なので、結婚した人たちはみんななにかしら偉業を成し遂げたんじゃないかと感じることがあります。ひょっとしてみんな世界救ってるの?

2017-05-09 私立リリアン女学園日記

[]『銀のニーナ』は、少女によって男性が成長する系マンガの目指すものど真ん中

銀のニーナ : 10 (アクションコミックス)

『銀のニーナ』は連載はじまってから、本当に好きで好きでどうにもならない作品。

っていうか、そもそもぼくは「成人男性と少女」の組み合わせにとことん弱い。

(作者・イトカツは、ゲーム「餓狼MOW」の双葉ほたるのモーション作家で、ほたるのペットの名前がイトカツだよ)

 

東京から田舎に帰ってきた修太郎27歳。彼が預かることになったのは、ヘルシンキに行った姉の娘、ニーナ。

銀髪、碧眼、10歳。日本大好き。アニメヒロイン大好き。

高原で、姪の世話をする生活が始まる。

 

このマンガの世界は、ほんっとに何にも「えぐさ」がない。

ニーナと母親はめちゃくちゃ仲がいいし、修太郎も(東京と違って)キャベツの収穫など仕事ができている。

修太郎の幼馴染・巴はとても面倒見がよく、大人になっても彼とは仲良し、ニーナのこともめちゃくちゃかわいがっている。

ニーナはきちんとのびのびと成長し、学校にも通うようになり、友達もできた。

 

ほんっと幸せ。

高原も美しいし、ニーナと一年無事過ごせたし、修太郎の母親(ニーナのおばあちゃん)とも仲良し。

 

クリーンになればなるほど、「お前ちゃんとやってるの?」という重しが、成人男性にはのしかかってくる。

ニーナは、彼を写す鏡だ。

 

「成人男性と少女」ものは、いくつかの方向性があると思う。

ひとつめは、成人男性が自分を見つめ直すきっかけの物語。(例・おたくの娘さん、29歳独身中堅冒険者の日常)

ふたつめは、少女の成長を、男性を定規にして記録していくスタイル。(例・アルテ、アリスと蔵六

みっつめは、一緒に年を重ね成長する中で、二人に恋愛が生まれるパターン。(例・高杉さん家のお弁当、これは恋のはなし)

きっとまだまだあると思うけど、大きくはこの3つ。

 

で、『銀のニーナ』はひとつめのど真ん中も真ん中。

幼馴染の巴とフラグが立ちまくっているため、ニーナとの恋愛という道はまずない。

というか巴がいるからなおのこと、「お前ちゃんとやってるの?」の共鳴がすごい。

ニーナの前で「ちゃんとした大人」になれているのか、巴の前で「一人の人間」として成長できているのか。

できてない。それでもニーナは慕ってくれるし、巴はケツ蹴ってくれるから、一歩ずつ前に進める。

 

10巻までくると、ニーナもすっかり学校に慣れ、修太郎と離れていても友達ととても仲良く過ごせている。

修太郎もニーナをしっかり育てようという意思が芽生え、仕事への意識も強くなった。

今までどおり、一切心配するような展開はない。

つまり、テーマ(成人男性の成長)にずーっと向き合っている。これはすごい。

 

ただ「女性に対して向き合う男性」としては驚くほど育っていない。

無理しなくていいところだけど、巴が哀れ。

そんな「イライラしまくるけどやっぱり幼馴染の彼が好きでもうアラサーなきっぷのいいお姉ちゃん・巴」が真ヒロインだと思ってます。

ニーナはかわいさが天元突破していて、ヒロインってより妖精に近いんだよー。最近人間度合い増してきたけど、それでもフェアリーだよー。

2017-05-08 私立リリアン女学園日記

[]楽しいものを見つけると、恋とかエロとかどうでもよくなる「のぼる小寺さん」完結

のぼる小寺さん(4) (アフタヌーンコミックス)

終わっちゃったねえ、小寺さん。

「筋肉のついた、しなやかで小さくて金髪の少女による、ボルダリング」というフェチ要素全開で始まった作品。

ずーーーっと見てたかったんだけど、4巻の終わり方が美しすぎて、拍手拍手です。コレ以上のラストないでしょう。

 

表紙の小寺さんは、全然変わらないというか、ボルダリングバカ。のぼることしか頭に無くて、将来の夢にクライマーと書いちゃうくらい。さすがにボルダリング仲間たちも「それは将来の選択なのか?」と首をかしげるくらい。

彼女は本当に最後の最後まで、小寺さんでした。

最後、試合でみんなの応援の中、登りきる。「自分との戦い」というストイックな部分もあるけど、同時に「競技に勝つ」というスポーツ性もちゃんと楽しんでいる小寺さんは、孤独な戦いじゃなくて、みんなと登っている。

 

んで。

小寺さんはまあ表情もずーっと一巻から変わらないんだけど、周囲の人間が成長しまくり。

 

特に、高身長で小寺が好きだったからボルダリングを始めた男の子、四条

なにさっくり彼女作ってるの! 4巻の頭の方でしれっと彼女いたからびっくりしたよ。

 

小寺への思いがその程度だった云々じゃない。

四条くんはシンプルに、ボルダリングが大好きになった。そうなると最初の思いはキレイに削ぎ落とされていく。

そこにたまたま(どういう流れかわからんけど)彼女が出来て付き合った。

登っているうちに、自分探し大成功。

4巻で一番感動したのここかも。

二番目は四条が、根性論に傾かず、怪我をした指をかばって棄権するシーン。やるよりやらないほうがツライよ。

 

その一方で、小寺さんが好きすぎたけどきちんと自分も頑張ろうと卓球に挑んだ近藤くんは、超一途でこれまたキュンとくる。

また決勝戦で小寺さんに触発された、ボルダリングの鬼・迫田さんも、一回の試合ですっかり小寺さんの「ボルダリング面白い」オーラに飲まれて、成長する。

小寺さんに色んな人が惹きつけられて、もりもり変化していく。爽やかな群像劇でした。

 

とシメたいけど、やっぱり小寺さんがフェチいのは間違いないわけで。

彼女のボルダリングをはたから見て、その姿に興奮して、家帰ってハッスルした男子山ほどいるから。いないわけないから。健康な男子が彼女の身体見て興奮しないとかないから。

2017-05-07 私立リリアン女学園日記

[]カワイイは正義を超えて世界そのもの「明日ちゃんのセーラー服

明日ちゃんのセーラー服 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

ぼくの中で、「描く少女が全て美しい」作家として、おおた慶文と並んで崇めている博の「明日ちゃんのセーラー服」。

もう表紙がやばいよね。「かわいい」っていう名前の鈍器で滅多打ちにするつもり満々だもんね。好き。

 

セーラー服のアイドル・幹ちゃんに憧れる、小学6年生の明日小路。

1学年クラスに一人しかいない田舎の学校に通う彼女は、セーラ服を着たいがゆえに蝋梅学園に入学

お母さんにセーラ服を作ってもらい(?!)学校に着ていくことに。

ところがそのセーラ服は昔のもので、現在はブレザーだった(!?)。

それでも彼女は思いを曲げることなく、クラスで一人セーラ服で通うことになる。

 

いやいや色々おかしいでしょう! 特にお母さん、調べなさいよ!

って気はするんだけど、作者の前作「ゆめくり」はもっとファンタジーな作品だったので、作風に慣れていたらあんまり気にならないと思う。

 

トーンをあまり使わず黒ベタで、はつらつとした少女たちを、全てのページに描いているので、もー眼福。

特に、わりとやんちゃで素朴で元気いっぱいの小路が動くシーン。アニメーションかパラパラマンガみたいに、動作一つ一つを、枠のないページに描かれるという特殊な手法で表現。

これが少女美の研究成果、と言わんばかりの身体表現。かなりびっくりするマンガ術なので、これは見てほしいなあ。

 

おおらかさゆえに彼女にはどんどん友達ができる。彼女自身、今まで友達がいなかったので(田舎なので)「友達百人できるかな」スタンス。楽しそう。かわいい。

やっぱセーラー服で通したの自体が、彼女の本質的魅力の表現なんだよなー。ゆるがない、純粋、ついかまいたくなる。

美少女ってほんと見ていて、ドキドキじゃなくて安心します。

 

ゆめくり 1 (MFコミックス アライブシリーズ)

「ゆめくり」はさらに、温泉舞台なので眼福度高し。ずーっと見てたくなる。

2017-05-06 私立リリアン女学園日記

[]胡蝶しのぶさんかわいいし蜜璃かわいいしアオイかわいいし善逸うっとうしい「鬼滅の刃」6

鬼滅の刃 6 (ジャンプコミックスDIGITAL)

ほんと「鬼滅の刃」は、生真面目・炭治郎、口枷鬼妹・禰豆子バーサーカー伊之助、ヘタレ善逸の4人体制になってから、面白さがうなぎのぼり。

一巻のヒリヒリした復讐に向ける炭治郎の追い詰められた感じもたまらなく好きなんだけど、兄妹の生真面目に対してコメディメーカーを2人くっつけたことで、エンタメバランスが抜群によくなってる。しかも三者三様の戦い方+禰豆子のチートな爆発力で、戦闘にもバリエーションが出てきた。

 

6巻は蜘蛛にやられて壊滅状態になった一同+鬼殺隊が一旦休憩する箸休め巻であり、鬼殺隊のトップ連中と鬼の下弦・上弦のメンツ紹介。もっとも顔出し程度だけど、キャラのクセがチョロチョロ描かれているので楽しい。

特に鬼殺隊の恋柱・甘露寺蜜璃はなんなの! 強いの!? 何にでも惚れたりときめいたりする乙女でしかないんだけど、こういう子が一番強かったりするんだよなあ。

 

最初からギャグキャラとして出てきていた善逸の「使い方」がどえらいいい具合。絵柄と時代背景、炭治郎の一途さと、禰豆子の耽美な見た目でどうしても作品が重たくなるのを、善逸が動くことですごくまろやかになる。

そもそもおっかない相手が来たら「逃げたい!」って思うし、かわいい女の子がいたら「仲良くなりたい!」って考えるし、腹が減ったら「食べたい!」とまんじゅうをあさる。ある意味全員が戦闘狂なこの世界で、実はむしろ真人間な方。

身体がボロボロになった面々が「機能回復訓練」で女の子隊員に稽古を付けられている時。炭治郎と伊之助はぐったりしてるのに「幸せ!! うわああ幸せ!!」と超思春期男子しているのは、とても好感持てます。女の子には嫌われます。

アオイ、しのぶ、カナヲとカワイイ子だらけなのでまあ、ハッスルするよ、してくれてよかったよ。炭治郎と伊之助そういうの興味ないし。

 

大分ストーリー比重とシリアスさがキャラごとに分散されてきている中、ちゃんと最終的に禰豆子に物語が戻ってきているのがすごい。

禰豆子があれをああするのは、ちょっと驚いた。そうかおさえこめるのか。