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売れないジョッキーMaki Moritaの「君のKISSしか欲しくない」

2011-05-05 尻餅をつく騎手 「シッティングプッシュ」

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最近の日本の競馬を見てると、尻もちをついて馬を追う騎手が増えてる気がするんだがこれは流行ってるの?




一応これは「sitting push」と呼ばれてるみたいだけど。

昔はK・ファロン騎手やS・サンダース騎手など短期で来日した英国ジョッキー、あとは障害の田中剛騎手(現調教師)も、1完歩ごとに鞍に尻もちをつきながら豪快に追うアクションがかなり異彩を放ってたのを覚えています。




それが最近になって岩田康成騎手川田将雅騎手という日本のトップジョッキーであるお二人。

彼ら独特の、長めに手綱を持って上体を起こし脚を使って下から追いまくるというスタイルだけど、特にズブい馬に騎乗した際や、ゴール前ではあとひと踏ん張りさせたい時などに、尻もちをついて追う場面がよく見られるようになりました。




それにしても変わった追い方するなぁーと興味深く見てたら、ミルコ・デムーロクリストフ・スミヨンといった海外のジョッキーも、みんな尻もちついて追うようになってるんやね。

いつの間にこれ流行り出したの。




尻もちをつくこと自体は良いことでは無いと思うんやけどね。

でも極度にズブイ馬や、最後の直線であと1ハロン、あと100m、馬が頭を上げて走るのを止めようとしてる時に、もう一度ハミをかけて下からグイっと推進力を与えるにはかなり有効なんではないかと思います。




競馬学校では馬に負担のない乗り方を徹底されるためか、JRAジョッキーはまずこういう乗り方はしないね。

追う時の腰の位置が高いというか、下半身を使わずに腕で馬の首を押してるだけという印象で、もうちょっと勝ちにこだわって少々荒っぽい騎乗スタイルにしても良いのでは? と思ってたんやけど。




すると先日のGIIフローラSで、あのカリスマ三浦皇成騎手がなんと尻もちをつきながらのシッティングプッシュで、外から豪快に追い込んできたのにはびっくりしました。

ちょっと見ない間にずいぶんイメージ変わったなぁ、彼も。

さすがにいろいろと研究してるんやろね。




ここまでくると、自分もこの「シッティングプッシュ」とやらを試さないわけにはいかんわ。

でも追い切り調教とかで練習しようにも、調教であまり強く追う機会なんてほとんど無いし、一杯に追うことがあっても、馬がハミを取って格好良く走ってるうちは尻もちをついて追う意味が無いので。

まぁそのうち、実戦のレースでここぞ!という時、あと100m踏ん張ってくれ!! という時にやってみる。

馬の走りを邪魔してしまうだけかもしれんけどね。








2014,12,30




岩田

川田

蛯名

戸崎

浜中

三浦

高倉

松田




こんな身内ネタ95%で細々とやってるブログに、

「尻餅騎乗」

「トントン」

シッティングプッシュ」

という検索ワードでやって来られる方が多いようです。

上に挙げたのはもちろん、そういう騎乗スタイルをされるのJRAジョッキーの方々です。




ジョッキーはただ首を押してるだけのように見えるけど、実際は下半身をもの凄く使ってウマを追っつけています。

その際に尻をついたほうがより強くウマを強く押し出せるんですね。




だいたい、ウマを追うときに首をいくら押したってウマは早く走ってくれません。

むしろ「押す」よりも「引っ張る」動作をします。

クイッと手綱を引いてハミをかけてやるんです。

この手綱を引いてハミかける、という動作をすることにも尻餅をつくのは有効なんです。

手首を寝かせて、馬の首の上を撫でるようなアクションで追うジョッキーをたまに見かけるけど、あんな追い方でウマは動くんやろかと疑問に思いますね。




ただ、「尻餅をつく」という動作自体は明らかにウマの走りを邪魔していることは間違いないので、よほど馬とのリズムを合わせて綺麗に尻餅をしないと、この騎乗スタイルの意味がありません。

マイナスでしかなくなる。

「ダンス」と形容されるほど、アクションがバラバラになってしまってるジョッキーは、どうなのか?と正直思うことはありますね。




脚を使って押し出すのだから、基本的にヒザは少し開いて追うはずです。

蛯名騎手のようにヒザをピッタリ閉じて尻餅をつくのは、いったいどうやって追ってるのか?とこれまた不思議ですね。




また、この騎乗スタイルが実はジョッキーが楽をしている」という意見をチラッと聞いたんやけど、とんでもない。

めっちゃシンドイわ。

疲れるし、この騎乗スタイルを習得するのは相当難しいです。

尻餅をつきつつ脚で全力で押し出し、さらにムチを打とうと思えばかなり大変。

馬の背で身体が跳ねて、すぐに「ダンス」状態になってしまいます。

木馬の練習でリズムを掴んでも、実馬でやるのは違う。

たとえば川田ジョッキーは、これだけ長くこのスタイルで乗ってても、まだ左ムチを使いながらのシッティングプッシュは苦手にしているように見える。




それから「馬に負担がかかる」という意見もよく聞くけど、何なのかな。

手を抜けと言うの?

馬が背中を痛めるとかいう事実があるならまた話も変わってくるけど、レースで勝つために全力出すのがジョッキーの仕事でございます。

入着の見込みもなくなったバテ馬にムチをバシバシ入れるのは「無理追い」とされ、海外では制裁などペナルティもあります。

尻餅騎乗が「馬に負担かかる」「無理追いしてる」というのは、全く意味の分からん話。




欧州や日本の地方競馬などでは何も特別なことはない、昔から当たり前のようにやられてきたスタイルですが、JRAジョッキーではじめてこれを実戦で導入したのは、おそらく田中剛(現調教師)さんではないかと。

平地のレースで、もの凄く特徴あるアクションで追い込んできたのを見て、衝撃を受けたのを覚えています。




個人的にはこの騎乗スタイルは、あまり実戦で使おうとは思わない。

調教ではズブイ馬でよくやってしまうけど。

尻餅をつくまでしなくても、シッカリと腰を落として追えばウマはそれなりに動いてくれるはずだから。

実戦ならダート戦や芝のドロンコ馬場、あるいはズブくてしょうがないウマに喝を入れるため勝負所で一時的に使うくらいか。


木馬で一生懸命練習してた頃の、撮ったビデオがあった。




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MuzzaMuzza 2011/05/06 06:29 今、気になってフローラS見ました!ホンマやぁ!! 皇成もやってるーーー!でも、まだぎこちない(笑)

ホンマに外国人ジョッキーに多いですょネ!

maki-moritamaki-morita 2011/05/06 12:08 Muzzaもやってみたら?
今んとこオージーでやってる人見たことないから話題になるで。
でもこれ、簡単なようだけどマスターしようと思ったらなかなか難しい。

いなかの猫いなかの猫 2011/05/08 22:41 ほんとだ、気づいてませんでした。あとよく思うんですが、馬上でよく揺れてる騎手と揺れてない騎手の差は足腰なんでしょうか?どちらにせよあんまり勝ち負けには影響ないようですが、気になってたんですよね。

勝利、おめでとうございます♪

maki-moritamaki-morita 2011/05/09 17:05 ありがとうございます。
揺れない騎手といえば池添騎手、武豊騎手あたりですか?
あとは河内調教師が現役の頃は追っても上体のほとんど動かないフォームの綺麗なジョッキーでしたね。
反対に揺れてる騎手というのは、騎座がしっかりしているのでそれだけ激しいアクションで追うことができるわけです。(無駄に無意味に激しく動いてしまう人もいますが)
どっちが良いとはいえず、騎乗馬やレースの条件、馬場状態などで相性が違ってきます。
たとえば武豊騎手なら芝の良馬場で瞬発力のあるタイプの馬(特に牝馬)、反対にダートや重馬場ズブい馬と相性良さそうなのは和田騎手や小牧騎手。
タイプの違う騎手へ乗り変わった時は馬の走りが一変することがあるので、ジョッキーの特徴をつかんでおくと馬券のヒントになるかもしれませんよ。

いなかの猫いなかの猫 2011/05/19 21:50 なるほど、どちらがいいという訳じゃないんですね。てっきり、揺れない方が馬の走りの邪魔にならなくていいのだと思ってました^^;トップジョッキーの武騎手がまったく揺れないので、とくにそう思って見てしまっていました。