どうしてもムヒョロジが少女漫画に見えてしまう……その理由は?
えっとですね、牧波さん、しつこいくらいにムヒョロジを「少女漫画」だと主張(?)しているんですけど。あれ本気なんですよ、本当に少女漫画としか読めないんですよ。本当にジャンプに掲載されていることに不安を覚えるくらい。
でもようやく、その理由がわかりました。牧波さんがムヒョロジを「少女漫画」としか読めない理由は、以下のエントリを参考にすることで見えてきました。
前回での主人公の定義は「物語内可能世界の中心人物」だった。
例えば『ドラえもん』の主人公はドラえもんではなくのび太だ。
物語の主人公をゲームのプレイヤーと対比すれば分かりやすい。
あるいは主人公と主役・ヒーローを分けてみるのもいいだろう。
上記を参考に、主人公とヒーローを分けるという作業を行うことにより、ムヒョロジにおける、以下の脳内事実が発覚しました。
- 主役(ヒーロー)……ムヒョ
- 主人公(読者の視点の中心人物)……ロージー
ムヒョロジの物語は基本的に*1、ロージーの視点によって展開されています。これはムヒョとロージーの心理描写の数の圧倒的な差が証明しています。
この差によって、読者は本編から容易に「ロージーの気持ち」を読み取ることができます。しかし逆に「ムヒョの気持ち」を読み取ることはとても難しい状況に置かれています。読者はムヒョのしぐさや言葉、またはロージーの言葉をもって、「ムヒョの心境」を読み取ることになるのです。
これは多くの少女漫画において使われる「主人公と主役*2の関係」です。多くは恋愛の関係において使われますが、男性にも判りやすいメジャーな例では「NANA」の「ハチとナナ」の関係*3がそれに当たるのではないかと思います*4。
つまりムヒョロジは、ヒロインであるロージーを起点として展開し、主役であるムヒョの終点へと収束していく「視点」によって展開されている作品であるが故に、牧波さんには少女漫画としてカテゴライズされてしまった模様です。たぶんほかにもいっぱい要素はあると思いますが(笑)