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2009-03-18(Wednesday)

4歳閉め出し、死体1年放置事件 悲劇繰り返さぬために

asahi.com(朝日新聞社):4歳閉め出し、死体1年放置事件 悲劇繰り返さぬために - 社会 2009年3月14日15時29分


青森県七戸町の住宅の玄関で昨年11月、死後1年近くたった女児の遺体が見つかった。死体遺棄罪で起訴された母親に26日、判決が言い渡される。近所の人たちは「1年間もなぜ気づかなかったのか」と衝撃を受けた。一方で「何人家族かも知らなかった」と話す人もいた。母親は地域とのつながりがなく、孤立した状態だったと見られる。どうすれば子どもを安全に守り、育てることができるのか。取り組みや課題を取材した。(石川瀬里)


玄関先で放置

七戸町の住宅で小林令奈(はるな)被告(25)は小1の長男、長女由奈(ゆうな)ちゃん(当時4)、内縁関係の男(同27)=事件後に自殺、死体遺棄容疑で書類送検=と暮らしていた。

小林被告は男の子どもを妊娠中。そして事件は07年12月に起こった。

今月6日の公判での検察側の冒頭陳述によると、以下のようなことがあった。

由奈ちゃんは男に勉強を教えてもらっていた。男は「何度やっても覚えない」などと責め、由奈ちゃんを半袖の肌着とハーフパンツ、裸足のままで、コンクリ敷きの玄関に閉め出した。

由奈ちゃんは小林被告に助けを求めた。だが、そのまま放置。小林被告が由奈ちゃんを見たのは由奈ちゃんが死亡し、翌朝になって遺体が冷たくなってからだった。

由奈ちゃんの遺体には段ボールなどが掛けられ、1年間も放置された。発見されたのは08年11月だった。

内縁関係にあった男が自殺し、事件当時の状況に不明の部分が多く、結局、養育義務を放棄して死なせたとされる保護責任者遺棄致死容疑での立件は見送られた。

検察側は、小林被告が由奈ちゃんを1年も放置したことについて「日に日に腐敗していく由奈を見るのが怖かった」と指摘した。

どうして、幼い娘を助けることができなかったのか。玄関に放置したまま、小林被告は何を考えていたのか。

渡辺英敬裁判官は「どうして母親になりきれなかったのか。この子の人生ってなんだったんだろう、と思う」と尋ねた。小林被告は涙を流すばかりだった。


出会い系サイト

小林被告が長男を産んだのは高校3年の時だった。長男の父親は出会い系サイトで知り合った男性。両親は結婚に猛反対したという。「それ以来親に頼ってはいけないし、相談も出来ないと思っていた」と話しているという。

さらに小林被告は、別の男性と出会い系サイトで知り合い由奈ちゃんを出産した。両親には父親の名前を言わなかったという。

その後、今回の事件を起こした男と知り合い、07年から事件のあったアパートで暮らしていたという。

小林被告は誰にも相談することができず、地域からも孤立していった。

「逮捕されてから、小さい子がいるのを知った」と、現場アパートの隣に住む女性は言った。

小林被告らの生活時間はバラバラで「夜中に車の音がするなというくらいしかわからなかった」と、この女性。子どもの夜泣きや「生活音」もほとんど聞こえず、どんな生活をしているかも全くわからなかったという。

「(由奈ちゃんを)ほとんど見たことがない。1年も見つけられなかったのは近所としてもショックだが、誰とも付き合いがなかったので」

小林被告の家から約20メートルほど離れると、「事件のことは何も知らない」「誰が住んでるかも知らない」という声ばかりが聞こえてきた。


二度と起きないために

七戸町によると、小林被告は町内会や子供会に所属せず、由奈ちゃんの4歳児検診も「後で来る」などと拒否したという。

社会生活課の担当者は「(由奈ちゃんがちゃんと暮らしているかどうか)目視したいと言ったが、(小林被告から)『後で』を繰り返されてしまった。検診に強制力はなく保護者の言葉を信じすぎてしまった」と話す。


同課によると、町内で幼稚園や保育所などに通っていない未就学児は約150人。

各相談窓口の連携が急務になっている。同町の場合、虐待、夫の妻への暴力などドメスティックバイオレンス(DV)は社会生活課、子供会の加入促進は生涯学習課、母子保健は健康福祉課と細分化されている。今後は児童相談所への報告も迅速化し、早急に対応するルート作りを整えているという。

同町では事件を受け、町と児童相談所、保健所などの担当者ら10人で事件の「検証会議」を設置した。今月中をめどに報告書を作成し、再発防止を図るという。


地域のつながり

子どもを守る取り組みで注目されているのは、地域のつながり、民間の力だ。

青森市和光保育園。2階に20組ほどの親子が集まっていた。毎月第2、3水曜日に行われている子育てサークル「さくらクラブ」。

クラブの子どもは1歳から就園前まで。子どもらは積み木や滑り台で遊んでいる。子どもを何人もあやす母親もいれば、ママ同士でおしゃべりをする姿も。

同保育園では無料で、乳幼児が対象のアロマセラピー講座、化粧品メーカーが協力する美顔エステ講座、本の読み聞かせの講座などを開いている。

むつ市NPO法人「むつ下北子育て支援ネットワークひろば」。

小川千恵代表はこう振り返る。「自分の子が問題を抱えると親も孤立する。周りも気にしながら、声をかけにくくなり疎遠になってしまう」 小川さんが夫の転勤で宮城県から五所川原市に引っ越した時、小1の娘が「(学校にいくのは)もうイヤ」と保健室登校になったという。

そんなとき、小川さんを支えてくれたのは、キャンプやお誕生会をする子育てのサークルだった。

小川さんは00年、むつ市に引っ越した。当時は子育て支援のサークルもなく、「本当に孤立してしまうのでは」と感じたという。


「地域の居場所作りは子どもの居場所作りから」。市内の主婦らと協力し04年、同市新町に「ひろば」を発足させた。障害児も含め、子育てのための情報を交換しながらお互いに助け合う地域作りを目指した。

現在、登録者数は約160人。子育て中の人、定年退職した人などスタッフが約20人、ボランティアも20人ほどいるという。むつ市内に一軒家を借り、より多くの交流の場を作っている。

「官」と「民」の隔たりを感じることもある。「たとえば、このお宅にはもっと支援が必要では、と思う家庭があっても市は『守秘義務』と言い、情報交換がうまくいかなかった。親身になってやらないと、力は発揮できない」

現在、市の保健師とともにひろばのプログラムを考えるなど、情報交換も行われるようになってきた。

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