デスノート考察

2005年07月13日(水) キラは正義か

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月は犯罪者を殺してはいたが、犯罪数を減らし人々から支持もされていた事実もある。悪ではなかったはず。(ということにしておく)

新世界の神となり「長く君臨したいから寿命が減るのは…」と目の取引を拒んだ発言は明らかに偽善なのだが。

本来なら自分を犠牲にしてでも犯罪者を裁こうとするべきだ。

世界を平和にしたいという目的ではなく、世界の神として君臨することを重要視するようになった。

ただ犯罪者の人権というものが尊重されている世の中では、被害者のためにもキラの存在は必要なのかも知れない。(ミサのように)

犯罪者といえど人を殺すという行為だけでとらえると善ではないが、結果を見ると悪とも言い切れない。

人の痛みがわかる月だったからこそ犯罪者を許せなかったのだろうし。(捜査に助言したり警察を目指していたくらい)

ただ、火口をキラに仕立てた件においては犯罪者以外の人間を殺すというのをわかっていたわけだから、自分が神になることしか考えていない。

世界を良くするなんて自分が正義だと思いこむ建前で、本心は自分にとって理想の社会を作ることが全てだろう。

犠牲は覚悟のうえだと言うが、法を犯している月が犠牲を払う権限はない。

しかしヨツバ編でデスノートを手放した月(白月)の正義感の強さはL以上。

火口を捕まえるためにキラの殺しを見届けようとしたLを止めたのは月と夜神局長だったし、正義感のない火口がキラになると自分の利益しか考えない殺し方をする。

そのうえ自分が犯罪者になってまで裁こうとは思わない、とまで言っている。

人を殺せる能力を持った人間が以前のままでいられるか…それがデスノートを使った人間が不幸になるということなのかも知れない。

ということは、デスノートを手に入れたのがLや夜神局長だったとしてもキラになる可能性はあるということか。

まぁ、月のように「退屈」でなければ興味も示さなかったと思うが。

要するに夜神局長が言っていたように本当に悪いのは人を殺せるデスノートだということ。

悪とも善ともとれない月だから共感され支持されているんだろう。

2005年07月12日(火) Lは正義か

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月が悪かどうかというのはともかくとして、Lの正義というものにも共感できない部分はある。

キラの行為は犯罪者を一掃しているとはいえ、個人の判断で動いているため秩序の崩壊であるし、Lはそれを止めようとしているように見えるのだけど。

潜伏地域を割り出すために(了承を得ていたとはいえ)死刑囚の命を使い、火口逮捕の証拠のためヨツバグループによる殺人を続けさせようと直接手をくだすのが自分ではないにしろ見殺しにする提案…細かい部分だと矢神家での盗聴盗撮ミサに対する尋問、詐欺師や泥棒を使っての捜査、といった点ではLの正義は手段を選ばない自己正義に思える。

キラが罪のないFBIや警察官を殺すにいたってもLがキラを追い込む上での犠牲に過ぎないし、理想のために人を犠牲にするのはキラとなんら変わりはない。

そもそもキラを捕まえようとしたり、報道されるほどの犯罪を犯さなければ、キラの裁きは時間が解決すると思うのだけど…そう簡単にはいかないのでしょうか。

犯罪者を裁くキラを頭から否定するのは秩序を守るためでも、いくら罪人とはいえ命を弄ぶのは反していると思っているわけでもなさそう…そうしなければキラを追い詰められないと判断しただけなのかも知れないが、Lの捜査は明らかに法や人命を捨てているように見える。それらを重要視しなければいけない立場なのにね。

キラを捕えたいだけだろうが、そのために世の中の秩序を乱している部分は結局キラと似ている。

目的のためには法や人命を重視するわけにはいかないと判断するのは分かるが…キラを捕まえるためには「どんなことをしてでも」という行動では被害が増えていく一方だったのでは。

ただLが本当に正しい捜査をしキラを逮捕できたとしても、その結果が大衆にとっての正義であるとも限らない。

両親の仇をとってもらえたらミサじゃなくてもキラを正義だと思うかも知れないし、キラを逮捕したLに感謝はしないだろう。

結局、僕はL派なのでLが正義だと思っているし大衆にとっても正義であってほしい。