バタバタとごはん

makisuke2005-04-12

  
仕事の後、会社によって性急に対処しなければならない利用者さんの現状などを報告したり、打ち合わせたりしていると、すっかり帰宅が遅くなりました。バタバタと買い物をして、帰りの電車に乗り込みますと、Aさんとばったり出くわす。私のケータイの電源がうっかり落ちていて気が付かなかったのですね。私にしては少々遅め、彼にしてはやや早めの帰宅が重なった本日。ノープランのまま、ダッシュで飯作り。まとまらないアタマのままに作り出したのは、餃子のスープ鍋とワケギのチヂミ(コチジャンソース)。じゃが芋のカリカリ焼きチーズのせに長芋の千切り。若竹煮でした。私も腹ぺこだったので、ガツガツとそれらを平らげた所で、母・仲ちゃの誕生日を思い出して、実家にTELをば。少し眠そうにしていた母上ですが、孫に囲まれ嬉しそうに鼻の下を伸ばしているような声でもありましたね。6○歳、おめでとうでありますよ。お母さん、月並みですけど、元気で長生きをしてちょーだい。畑仕事に精を出して、美味い米と野菜と怪しげな瓶詰めををせっせと送ってくれる事、熱く熱く希望しておる次第でありますよ、アナタの娘は。

トゥー・ウィークス・ノーティス/マーク・ローレンス@WOWOW

トゥー・ウィークス・ノーティス 特別版 [DVD]
この原題をそのままカタカナにしただけのタイトルも覚えにくいし、普段はラブ・ストーリーは洒落臭いので見ないのだけれど、WOWOWでやっていたので見てみました。結果なかなか楽しめたのでありますよ。二人の食事シーン(お互いの嫌いなものをベラベラ喋りながら相手の皿にのっけてく所)良かったな。長年連れ添った夫婦並の息の合い方を感じさせてくれましたよ。細かい所や終わりなんかも結構洒落てて、終始クスクス笑わせてもらいましたし。しかし、サンドラ・ブロックってお世辞にも美人とは言えないし、際立って個性的とも言えないのだけれど、なんだか魅力的に見えてきてしまうのね。映画が終わって、サンドラはナゼ魅力的に見えてきてしまうのか?というタイトルでAさんとしばし語らいましたよ。アヒルのような走り方も可愛いし、ガサツでギスギスしてるけれど、決して下品じゃない感じ(設定は絶対B型女だね)も良いんじゃないの?ぽんぽん飛び出す小気味よい喋りと、大事な所で口籠っちゃう不器用な感じも悪くないよね。結構大きな芝居をしてくれる所も嫌いじゃないな。「アバウト・ア・ボーイ」のヒュー・グランド(Aさんに言わせると、スピードワゴンのイトダ)も、優柔不断で頼りないけど、ツボは外さなくって、軽やかで、お見事。たまには、こういう映画も悪くないのだねぇ。なんて。

バトル・ロワイヤル/深作欣二@WOWOW

バトル・ロワイアル [DVD]
ツッコミ所はたくさんあるし、手放しで「良かったー」とは思わないのだけど、スゴク初々しいものを感じました。コレって深作監督の遺作に当たるのだろうけど、新人の監督が撮ったみたいな感じ?初々しいエネルギーを感じましたよ。いろんな事件にまつわる恒例の原因探しに引っ掛かって、いろいろと問題視されてたような記憶があるけど、全然オッケーじゃないの?コレ。残酷シーン云々よりも、老いてなお溌剌としてる監督のエネルギーやタランティーノも惚れるわ。と、しみじみ思い知らされた栗山千明のカッコヨサを堪能すれば良いのでは?薹は立っていたけれど「奪う側にいたかった」って言う、柴崎コウも見応え有りだし。まっすぐで可憐な前田亜希も可愛かったな。全体的に男子の方が役者不足という感じかな。タケシは、充分過ぎるほどに恐さが出ていて「血と骨」見てみたくなりました。文句を言うなら、自殺するのが早すぎるように思った事。三日間では追い込まれる度合いが弱いように思った事。気が触れてしまう人が出てこないのが残念だった事。想像通りのメンバーが生き残ってしまう事。ぐらいかな?ラストは希望を感じさせるようでも、絶望を感じさせるようでもあるのな。「カナリア」を見終わって、まだまだあの世界から抜け切れない私としては、前田亜希(の役)にももっともっと強く化けて欲しかったな。隣の男の子を奮い立たせてしまうような。最後に見終わったAさんが「うっすらとだけど憧れるな」と、言ってましたが、私は毎日が命がけで生きてますので、こんな命がけに巻き込まれたくは、全くこれっぽっちもありませんので。と、思いました。