無線ヲタ的にみるコンサートワッチ

779.125/780.000/797.125/800.000…

ちょっと理解のある人であれば、すぐに見当がつく数字であろう。
俗に言う『周波数』である。

コンサートワッチは、ワイヤレスマイクから放たれるFM800MHZ帯の周波数を受信機によって受信するものである。
ちなみに、松浦亜弥さんのラジオ@ニッポン放送を同様に表現すると、AM帯の1.242MHZ(1242KHZ)ということになり、実際、受信機で前記の周波数に合わせれば、当然、聞こえる。

さて、前回、無線は聞かれてナンボだというような議論をしました。
電波が激しく飛び交うこの社会において、99%はくだらない交信であると言っても過言ではありません。駅の構内放送ひとつを取ってみても、それをわざわざ無線機で聴こうとする人は、無線ヲタでも100人に一人以下といえるからです。
最近は、女性の駅員が増えて、それを聞くっつう人もいるみたいですけど。
あと、マク○ナルドのドライブスルーの無線とか…

そもそも、コンサートワッチという概念は、ここ十数年の過去しかないわけですよ。
マイクがワイヤレス化され、電波で歌声が飛ばされるようになってから…

週刊誌に撮られたとかいうときには、事務所の正式コメントがありますが、ワッチ音源が晒されたくらいでは、事務所はコメントをしないわけで、実際のところどれくらい重要視しているのかよくわからないのが実情なわけです。

あくまで、ヲタが晒してヲタが騒いで…という世界の騒動でしかないということ

ちょっと前ですけどそんなにワッチされたくなければ、デジタル化しろとか、コードありでハロプロやれとか面白い議論がありました。

まぁ、結論としては、
国家最大権力の警察が大金突っ込んでやっとこさ導入したデジタル無線を、一端のアイドルのコンサートで導入できるわけがないだろ、と。
50人がコード繋いで、右に左に走り回ったら、大変でしょ、と。

前回の最後に書いた件ですけど、
まず、無線ヲタは場内でワッチはしないでしょう。
というのも、そもそも、アイドルを見たいわけではない。というのが一点。
あくまで、「お金を払わずに」自らの装置・技術を駆使して最大限の音を聞きだすというのがそもそもコンサートワッチの醍醐味であったからです。
ここでは、装置・アンテナ等を調整・研究することで、内容如何ではなく、音質とかが極められてきました。もちろん内容はそれに付加するものとして。

第二に、ハイリスクすぎるということ。
場内だと、まともにアンテナも伸ばせないわけですし、イヤホンなどしてれば、速攻で係員に懐中電灯で照らされ(リアル過ぎるのてry
場外の搬入口あたりでマターリがいちばん。
ただ、搬入口≒楽屋口なので要注意。


その神聖な領域を興味本位で侵しているのが、無線ヲタなのか、アイドルヲタなのか、それ以外なのかよく分からないですけど、「昔に比べてやりづらくなった」というのが、無線界共通の意見です。
超えてはならない一線はやはり越えてはいけないのです。
晒すのはやめてくれ!by無線ヲタ一同。


少し話は逸れますが、多少の装置と技術があれば、コードレスホンくらいは傍受できるようになります。(※盗聴ではなくあくまで傍受の範囲で)
自分もずいぶん昔に一度聞きましたが、あまり心地よいもんじゃないですね、これは。
人の会話を聞くのはやはりイクナイ。そういう感覚が自分に残っていただけまだましかなと…(苦笑

p.s
よく意見のある、途中でマイクの電源を切ればという件について
通常使われる業務用ワイヤレスマイクは、カラオケ屋のマイクみたいにマイク側にスイッチがないのれす。
内蔵なのかどうかわ分からん。
なんで、電波垂れ流しなわけですよ。開演と終演では切ってるから、たぶん途中でも切ることはできるんだろうけど、いちいちやってたら、ただでさえ音割れすぎな酷いPAなのに、数十本のマイク管理だけでヒイヒイですよ。