「鶯色」が「目白押し」について

花札





メジロ




→ 習志野 梅林園 その四




昨日はここに書きました通り、
習志野梅林園でメジロを見ました。




→ http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E7%9B%AE%E7%99%BD%E6%8A%BC%E3%81%97&dtype=0&dname=0na&stype=0&pagenum=1&index=20758018101600




大群で訪れ、梅の蜜を吸いうメジロたち。
狂喜乱舞しながら押し合って枝に並ぶ姿をみて、
ああ、これが「目白押し」なんだなぁ〜と、
つくづく改めて納得してしまいました。




さてそのメジロたち。
とってもその「鶯色」が美しく、
梅花にその緑色が良く映えます。




そもそもこの「鶯色」。
一般的にはこのメジロの色を「鶯色」と指すことが多く、
その理由として、
昔の人の「メジロとウグイスの混同」説があります。




メジロはこの通り梅の蜜が大好きで、
梅花に集団で集まります。
警戒心も緩く、姿も良く見掛けます。
一方、やはりこの季節に、
ホーホケキョとさえずるウグイスは、
花の蜜は吸わず、虫や木の実を食べるので、
声は聞こえど姿は滅多に見えません。
そんな訳で、メジロをウグイスと間違えて、
任天堂花札と同様、
古い絵画には往々にして「梅に鶯」として、
「梅に目白」が描かれています。




・・・って、あんた、
そんなバカなことがありますでしょうか。




現在、野鳥の捕獲や飼育については、
多くの保護や制約があり、
事実上すべて禁止されておりますが、
昔は、メジロだろうが、ウグイスだろうが、
ホトトギスだろうが、自由に捕獲・飼育し、
多く古文書には、その鳴き声を競い合ったという、
記述を度々目に致します。




「ホーホケキョ」と鳴く鳥を「法華経」と聞き
ブッポウソウ」という声を「仏法僧」と聞いた先人達。




はたして、そんな先人達が、
そんなバカな混同をするでしょうか。
いや、・・・ありないですよね。




現代では俗説であると片付けられておりますが、
豆を納めた「豆腐」と、豆を腐らせた「納豆」が、
歴史の途中で名前が取り違ったという説にも似て、
ひょっとすると「メジロ」を「ウグイス」と、
呼んでいた時期があった。と、いう説はないですか!?。




えっ、・・・・ないですか。




さて、このメジロさん、

学名 Zosterops japonicus
英名 Japanese White-eye

と、あのトキの、

学名 Nipponia nippon
英名 Crested ibis, Japanese crested ibis

に、並ぶ日本を代表をするような鳥なんです。




手元の籠に入れて飼いたい。
と、いう気持ちも分からなくはありませんが、
この野鳥の美しさは、野山にあってこそのものです。





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