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元・【東京】江戸御府内八十八ヶ所順打ち巡礼記【遍路】

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2014-06-26

「神々の山嶺」【上・下】(集英社文庫)



さてさて今日はまた電話番。

読書ネタも沢山溜まっているものの、

まだフレッシュな読んだばかりのこちらを紹介。





神々の山嶺(上) (集英社文庫)

神々の山嶺(上) (集英社文庫)

神々の山嶺(下) (集英社文庫)

神々の山嶺(下) (集英社文庫)





つい最近映画化が決定したそうで、

ホッコリさんのツイートをみて、

こちらの夢枕獏さんの山岳小説古典(?)を読んでみました。




→ 「七人の役小角」

→ 「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」(1)

→ 「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」(2)〜(4) 





夢枕獏さんといえば、

餓狼伝」だの「魔獣狩り」は全くの苦手ですが、

安倍晴明を描いた「陰陽師」シリーズや、

彼の描く弘法大師空海は私の想像する超人像に近く、

少なからず嫌いではない作家さん。

その夢枕さんが山岳小説を書いていたとは、

今までまったく知らなかったので意外でした。






エヴェレスト初登頂に成功したかどうか、

不明のままであるマロリーのものかもしれない、

カメラを手に入れたうだつの上がらないカメラマン・深町。

カトマンドゥで、このカメラの出処を辿り調べると、

伝説の孤高の単独クライマー羽生丈二と邂逅する。

前人未到のエヴェレスト南西壁冬季無酸素単独登頂を目指す羽生

彼に同行することでその酸欠の極限状況下、

自らの人生の自問自答を繰り返す深町。。。




何度かこのブログにも書いておりますが、

私は母方の叔父がかなり本格的な山男だったもので、

彼がとても遅い結婚をして子供が出来る前までは、

その跡取り候補として、中高生の頃までは、

様々な日本代表する山々に登りました。

遭難する一歩手前のようなことも度々ありましたが、

結局叔父は四十を過ぎて家庭をもうけ、

子供が次々と三人も生まれたもので、

私はまるで豊臣秀次の如く、

その山男の後継ぎを廃業し今に至ります。



→ 新田次郎の山岳小説

→ DVD「剱岳 点の記」

→ DVD「岳 〜ガク〜」




そんな訳で、若い頃から、

新田次郎の山岳小説など、

かなりハマって読み尽くしておりましたけれど、

この小説登山家の自問自答のような、

さの綿密な表現力はとても素晴らしい。。。




人生にも天候がある。

人は、生きている時に出会う様々なものに、

全て、ひとつずつ結論を出して生きているわけではない。

多くは、そのままひきずって生きてゆく。

生きてゆくということは、何かしらをひきずってゆくことなのだ。




D





さて実際そのマロリーの遺体は、

この小説発表後に発見されておりますが、

今もそのカメラは不明のままです。

エベレストには今も多くの登山家の遺体が、

全く腐敗せずにそのままそこに残ったまま、

後世、後続の登山家たちを導いているそうです。




D