藤ノ木古墳

国指定史跡 藤ノ木古墳(出土品は国宝指定)
636-0114 生駒郡斑鳩町法隆寺西2-1795





JR難波駅から大和路線に乗り換える




この週末は珍しく関東に戻らずに過ごします。
初日の土曜日である今日は、
前回の奈良探訪で時間切れになってしまった、
法隆寺斑鳩方面と、
興福寺の期間限定・国宝特別公開が目的。
前回は近鉄のフリー切符でしたが、
今回は新大阪からJR西日本に乗ります。
大阪駅から大和路線の直行がなく、
やむを得ず環状線天王寺駅出て、
この普通電車に乗り換えました。





JR法隆寺駅  法隆寺参道




JR法隆寺駅北口に到着しました。
法隆寺」を冠する駅ではありますが、
ここから法隆寺までは徒歩20分程かかります。
南口からバスも出ているようですが、
とりまぷらぷらとお散歩しましょう。
10分ほど歩くとこの松並木のある参道に到着。
これを終えると法隆寺の南大門の前に出ますが、
法隆寺には入らずにプイと左に曲がり、
約350m西を目指します。




藤ノ木古墳




ずっと来て見たかった藤ノ木古墳です。
古墳時代後期の円墳で、
現在は高さ約7.6m、
径約40mしかありませんが、
調査によれば元々は、
高さ約9m・径約50mあったとか。



古墳の周囲の案内展示  古墳の周囲の案内展示





昭和六十年(1985)の第一次調査まで、
全くの未盗掘であった珍しい古墳で、
石室の石棺内にはなんと、
男性二人の被葬者が合葬されていました。
一人は蘇我馬子に暗殺された、
穴穂部皇子ではないかとされ、
もう一人は宅部皇子とも、
崇峻天皇とも言われています。
一度閉じた石棺を、
こじ開けた形跡があるそうです。
法隆寺関係の古文書によれば、
かっては「ミササキ」「陵山」と、
呼ばれていたそうですから、
中央政権に関連する人物二人の
墓であることに間違いはありません。




石室入口




石室の入口です。
古墳自体は国指定の史跡となっておりますが、
出土品は数少ない考古資料の部の、
国宝に指定されています。




石室内の照明のセンサーとガイダンス施設の案内  石室内を覗き込む




石室は鉄の扉で固く閉ざされておりますが、
ガラスの窓から中を覗くことが出来ます。
人感センサーにより人が前に立てば、
石室内を照明が点灯する仕掛けですが、
残念ながら9時〜19時までの限定で、
まだチョット早すぎたので時間前。。。
RX100M3のF1.8に頼り、
どうにか撮影したのがこちらです。




案内展示の石室写真  案内案内展示の展示の石棺内の写真




近くにガイダンス施設があり、
無料で見学出来るそうですが、
これまた時間前で残念デス。。。




高さ約7.6m、最大径約40mの円墳




後ろ髪をひかれながら、
藤ノ木古墳を後にしまして、
350m東に戻り、
法隆寺南大門前に戻ります。