野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ホエールトーン・オペラ

いよいよ明日が本番です。舞台美術もすごいことになってきました。ロビーも中庭にも、バーカウンターにもエントランスにも、外にも、あちこちに大小あらゆる羊がいます。エントランスには、カバもいます。現代美術作家の井上信太さんによる素晴らしいインスタレーションで、えずこホール中に、すごいテンションが出ています。

で、今日は、とにかく明日の本番に向けて、今のうちに問題点を出し尽くす。これが、今日の重要な作業です。一度、失敗しておいたり、この辺で失敗しそう、とか、この辺がまだ中途半端だな、というあたりを確認する作業です。

それと、1幕から4幕まで、全部順番にやりながら、ちょっとずつ場面に修正を加えていきました。第3幕では、有馬純寿さんの火花飛び散るバネとグラインダーによるソロ演奏に刺激されて、菊地奈緒子さんが、柱を使わない箏の演奏で、立って膝の上にお琴を載せての演奏。すっごいカッコイイです。だんだん、みんなが過激になっていきます。山川さんの「Bad News From Japan」のソロも相当きているものがありました。この日本勢3人のソロは、すごいので、ぼくも明日は思いっきり弾けたソロをやりたいものです。そして、明日には梅津和時さんも来ます。梅津さんのソロにも、すっごく期待しています。

ワークショップ参加者の人は、今日は、1幕や3幕も見てもらったし、全体像を何となくつかんでもらえたかな、と思います。それと同時に、自分たちの出番じゃない時間、見ている時間も多くて、鑑賞モードから演奏モードにすぐ切り替わらないところもあったと、思います。その辺がうまくウォーミングアップされるように、いろいろ工夫しているところです。それと、今日はみんなにあんまり疲れないように体力温存してもらいました。これで、明日は、しっかり弾けましょう!

いよいよ明日が本番です!