野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ひなちゃんの結婚式へ

京都女子大で3年間講師をしたのですが、その一年目の5人のゼミ生の一人、ひなちゃんの結婚披露宴に行ってきました。もともと児童保健学のゼミに行く予定なのに、学生生活の最後に何かワクワクする刺激を求めて、授業を一度も受けたことのない新任の教員(当時32歳)の野村誠のもとで卒業研究をするという冒険家で、さらに卒業の1ヶ月前に、既に内定していた企業の就職をやめて、やっぱり自分のやりたいことをしたいと、保育士を目指す決断をした人です。その後も保育園でのバイトから始まり、働きながら勉強して保育士の資格を取得して、結局、保育士になった人です。人生のいろんな分岐点で、ぼくも少し背中を押した役割を担っていたので、今日の結婚式で幸せそうな彼女の姿を見られて、よかった。彼女の迷いにブレーキをかけるんじゃなくって、背中を押して良かったんだなぁ、と思いました。

初めて大学の先生になって、初めてのゼミ生で、全部試行錯誤でした。一緒に小倉小学校に行ってしょうぎ作曲したり、仏教大学の先生の研究室まで訪ねて行って取材したり、保育問題研究会に行ったり、論文提出間際は、ぼくの家に合宿状態で論文書いていたし。そうした色んな思い出ができたのも、ぼく自身が論文指導ってどうやっていいのか、やったことないし、模索しながらやっていたからだ、と思います。無駄の多い指導だったと、つくづく思う。伝えた情報量で言ったら、2年目、3年目の学生の方が、もっと効率よく教えてあげられたと思うけど、でも、無駄なこといっぱいした分、思い出も多いのかもなぁ。

黒のあいのてさん

結婚式の服装のまま、青と黄色のあいのてさんのライブを見に行く。そして、飛び入りゲストとして出演。スーツ姿であいのてさんやるのも、新鮮です。

今、あいのてさんのツアーをしていますが、歴史をたどれば、

2001年〜04年、京都女子大の児童音楽ゼミ→2005年「音・リズム・からだ」上梓→2006〜07年「あいのて」放送→2007年〜あいのてさん

という流れでして、結局、今、あいのてさんでやっていることの根っこは、ほとんど京都女子大で学生たちと幼児との音楽について試行錯誤したことがあるんですよね。結婚式の後、あいのてさんに来たら、そうだなぁ、って思いました。