野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

結婚式

今日は、トモちゃんの結婚式に行きました。彼女は、ぼくが卒論指導した最初の学生で、卒業後も関わりの深かく、良き友人です。

ぼくが大学で教えていたのは、2001年から2004年の3年間。就任一年目の4月3日に、突然、野村ゼミに入りたいと訪ねて来たのが、当時4回生だったトモちゃんとエミちゃんの二人で、それが突破口になって、五人のゼミ生を持つことになりました。

児童音楽ゼミの第1期生な上に、就任直後で卒業研究をどう指導していいか皆目見当がつかない野村と、卒業研究をやろうという勇気は、強い好奇心と直感だったと思います。

そして、特筆すべきことは、彼女は、ぼくの授業を一度も受講することなく、ぼくのもとで卒論をやった学生でした。

ですから、卒業研究を進めるとともに、野村誠という人物を観察し、その性質/性格をつかみ、さらには、野村誠の音楽や発想を学ぶこと、という3つのことを、同時進行で進めなければいけなかった、今考えると、そんな大変なことをよく選択したなーと思います。

そして、今思い返すだけでも、保育問題研究会を一緒に訪ねたり、奈良にガールスカウトの歌を教わりに行ったり、仏大の先生を訪ねてパネルシアターの歴史を取材したり、小倉小学校に行って小学生と「しょうぎ作曲」をしたり、大学での授業は全くなかったけど、課外授業をずっとやっていた感じでした。

それ以前、幼児との音楽や、保育などとの接点の皆無だったぼくが、後に、番組「あいのて」の監修をしたりしたのも、彼女達との時間なくてはありません。彼女達に始まるゼミ生との卒業研究は、彼女達も猛烈に勉強しましたが、そのために、ぼくも猛烈に勉強させられることになりました。

ご結婚おめでとうございます。これからもよろしく。