野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

音楽ファシリテーター養成講座3日目

音楽ファシリテーター養成講座の3日目。本日は、西郷小学校でのワークショップを受講生たちが見学します。4年生21人。

鍵ハモイントロダクションでの導入で、「いろいろな奏法がある」、「正解は一つではない」、「自分でいろいろ考えてもよい」ということを理解していただいた上で、音楽室にあったブームワッカー(筒状の教育楽器)をやってみる。子どもたちは17もの奏法を考えだした。次々に思いつくのは凄い。最後に考案されたブームワッカーをロウソクに見立てて立てて息を吹きかけて倒す奏法「誕生日」は、素晴らしい発明だった。

その後、リコーダーでも次々に色々な奏法を考案してくれて、最後には、音楽室にあった21種類の楽器を駆使しての3グループに分かれての即興演奏。非常に渋い第1楽章、メロディー楽器で始まり打楽器ばかりになる中間部を経てメロディー楽器で終わる第2楽章、最も激しいフィナーレで終わる第3楽章。ここで時間切れ。

午後は、劇場に戻りビデオを見て分析し解説し、その後、ディスカッション。2時間半くらいで一度、講座をしめましたが、その後も、残って語り合い、気がつくと、ここでのディスカッションだけで4時間。非常に濃密な講座でした。5日後に、また戻ってくるのが楽しみです。

皆さんが帰られた後、劇場で、ちょっとだけハイドン交響曲の楽曲分析をする。

ということで、10日間の遠征は終わり、関東の大雪で大幅にダイヤが乱れた新幹線に飛び乗り、車内で久しぶりにヘンリー・カウエルの伝記を読み、京都の家に辿り着く。