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高山真のよしなしごと

2016-12-29 ババア渡世はこれからが本番

 今年もあっという間に過ぎてしまいました。推定4人の読者の皆様、今年も本当にありがとうございました。

『恋愛がらみ 〜不器用スパイラルからの脱出法、教えちゃうわ』(小学館)の発売に始まり、5年ぶりくらいで開いたトークサロン、『小説すばる』(集英社)と『レタスクラブ』(KADOKAWA)での連載スタートと、あたくしとしてはけっこうイベント続きの1年だったような気がいたします。

 そうそう、「お仕事」としてフィギュアスケートのことを書き始めるようになったのも今年から。いままで、「好き」が昂じすぎているものについては書くのをためらってきたのですが、ま、いままで手がけてきた「このカテゴリーならそれなりに冷静に書けるはず」という分野も、客観的に見たらたいしたクオリティではないかもしれないわけで、「そう考えたら別にフィギュアスケートのことだけ勿体ぶるのもおかしな話ね…」と、思うまま感じたままを綴ってみようかと。そんなスケオタの暴走に一言の文句も言わないサイゾーpremiumさんに改めて感謝。フィギュアスケートのエッセイであたくしのことを知ってくださった方々から、心温まるメールをいただいたのも嬉しかったわ。本当にありがとうございました。メールをくださった方おひとりにつき、必ず1回はお返事したいと思っていますが、仕事の都合でちょっと時間がかかってしまうかもしれないこと、ご了承くださいね。

 さて、12月30日でマイナビウーマンさんの期間限定連載「マダム・マコトのギフトショップ」が最終回を迎えます。最近の連ドラのようにワンクールでお送りするスタイルね。マイナビウーマンさんとお仕事をさせていただく機会も、今年2回ありました。最初の「マコトねえさんの恋愛相談バー」が終了したあと、もう1度お声をかけてくださったマイナビウーマンさんにも感謝の気持ちでいっぱいです。

https://woman.mynavi.jp/article/161223-41/ (12月23日アップ分)

https://woman.mynavi.jp/article/161230-60/ (12月30日アップ予定)

 よかったらご一読ください。

 そして『小説すばる』が12月17日に発売されています。今回は、あたくしの18〜19歳当時の思い出と、帝国ホテル「ガルガンチュワ」のブルーベリーパイをからめたエッセイです。あたくしにもあんな青い時期があったんだわね…と、原稿書きながら甘酸っぱい気持ちになってみたり。年末の読書タイムのひとつに加えていただけたら幸甚です。

小説すばる』の仕事をやるようになってつくづく感じていることなのですが、人生の折り返しを過ぎて、「あの頃を懐かしむ」というニュアンスよりは「あの頃をもう一度克明に再生しようと努める」時間を持つのは、かなりのアンチエイジング効果があるのかもしれない。あたくしこの2カ月ほど、某俳優とか某格闘家とか某スポーツ系大学生に、年齢をサバ読まずに言った瞬間に叫ばれたりしちゃったもの。あたくしは「ビバ!ババア」体質なので、そんなリアクションによろめいたりはしません(その中でアバンチュールめいたものがあったのも格闘家だけです)が、ここ1〜2年と比べて明らかにそういう機会が増えたのは、インナートリップで10代や20代を追体験する機会が増えたせいなのかも。そんな気づきとともに、今後やっていきたいお仕事への可能性もなんとなく見えてきそうな予感。実を言うと、今年、通算2度目の手術もしたのですが、喜ばしいことにまあまあうまくいったみたいだし、新しい欲も出てきたし、まだまだしぶとく生き抜く気力充分よ。あと40年は世にはばかってやるわ! うふふ。

 みなさまの2017年が素晴らしい年になりますことを心からお祈りいたします。お互い、ビューティフル・サバイバーとして、実り多きババア渡世を!

 どうぞよいお年をお迎えくださいね!

2016-12-24 フィギュアスケートマニアとクリスマスイブ

 今年のイブ、私はダンナ(仮名称)の家で、イデミ・スギノのクリスマスケーキ2種類と紅茶をいただきながらテレビを見ておりました。マンゴーパッションフルーツ、グァバなど6種類の果物を組み合わせ、それぞれの酸味や風味の「独立性」と「マリアージュ」を凄まじいバランスで両立させた『フィースト』と、ショコラ×ピスタチオ×スミレ×カシスの、口どけも香りも圧倒的な『ラウレッタ』。はあ、素晴らしかった…。

 で、見ていたテレビは、当然、フィギュアスケート全日本選手権です。宇野昌磨が「ステップシークエンスやコレオシークエンスのときだけでなく、プログラム全編にわたって『不明確なエッジが見あたらない』という選手になりつつある」ことに、あらためて感服。そんな明確なエッジに、音楽をからめていく。これができてこそ、世界の超一流の選手なんですよね…。

 2位に入った田中刑事。NHK杯のフリーが特に素晴らしかったのですが、今回も、それに近いところまで出してきた。2戦続けてかなりいい出来で滑るって、本当に難しいはず。なんというか、ひとつ壁を超えたのかもしれません。

 フリーの曲は、歴史に名を残すイタリア映画監督フェリーニの『アマルコルド』『カビリアの夜』『81/2』をメドレーで。フェリーニ超好き。『道』と『81/2』は25年前、大学生のときに見てその日は眠れなくなるくらい感動したり興奮したことを今でも覚えています。

 で、田中選手が使った『カビリアの夜』『81/2』のあたりは、あたくしの世代としてはどうしてもウソワ&ズーリンのリレハンメル五輪フリーダンスを思い起こさせます。

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 久しぶりに見てみましたが、やはり素晴らしい。冒頭、軽く3歩蹴っただけで、なんでこんなにスムーズにシャープなカーブを描けるのか(しかもお互いのホールドが微動だにしません)。その後も、何度も「ひゃあー」と声が出てしまうほど、滑らかで無駄がなく、上手い。F1レースでいうところの「ヘアピンカーブ」みたいなエッジワークや、進行方向に対して90度に近い角度でスケートの刃を出していく(前に進むスピードをガッツリ削りかねないということです)エッジワークを盛り盛りに入れても、スピードも態勢もまったくゆるみがないって、いったいどうなっているんでしょう。

 世界選手権覇者であり、オリンピックでも複数のメダルを持っているアイスダンサーと、シングルの選手を、エッジワークで比較するのは野暮なので、ウソワ&ズーリンのことはこれくらいにしましょう。個人的には、田中選手が去年の『椿姫』からガラリと変え、こういったコミカルな曲にチャレンジしたことに拍手を送りたい気持ちです。ドラマティックな曲の力を借りて演技にドラマ性を出すより、こういった曲で演技全体から小粋さを浮かび上がらせるほうがはるかに難しいと私は思うのです。で、その小粋さ、とてもよく出ていたのでは。最後のコンビネーションスピン、特に足替え前のスピードもいいですねえ…!

 女子のシングルは、本当に素晴らしい演技がたくさん…! 宮原知子のとことん精緻でありながらスピードあふれる(あの小柄な体、絶対に少ないはずの体重で、あそこまでスピードに乗るって只事ではありません)演技も、本郷理華のダイナミックで躍動感あふれる演技も特筆すべきものでした。浅田真央は、個人的にファンなので冷静には語れませんが、ただただ本人が納得する道を進んでほしい、それを本人ができていると思っているのならそれだけでいい、という感じです。

 で、温故知新派としては、やはり樋口新葉が使っていた曲に肩入れしないわけにはいきません。思い出すのは何と言ってもベレズナヤ&シハルリドゼのソルトレークシティーショートプログラム。私は、ペアの歴代ナンバーワンにゴルデーワ&グリンコフを置いているのですが、それでも、この演技は、オリンピックの歴史上でも1,2を争う名プログラムであり、出来栄えです。まだ15歳の樋口選手はともかく、コーチがこの演技を知らないはずがありません。「この曲を使う」という決断をしただけで、コーチがどれだけ樋口選手の能力を信頼しているか、わかりますわ。

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2016-12-22 星野源に屈しない女の会

逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)通称「逃げ恥」の最終回を見て、いろいろ心に浮かんだことをエッセイにまとめてみました。ラブピースクラブさんでアップしていただいています。よかったらご一読くださいませ。

http://www.lovepiececlub.com/culture/gourmet/2016/12/21/entry_006373.html

「愛情の搾取」「好きの搾取」から脱却するには、結局コミュニケーションをとるしかない。ベタすぎるくらいベタですが、それを正面切って描こうとしたドラマって、実はめったにないのではないか。そんなことを中心に書いてみたつもりです。加えて、ノンケの恋とゲイの恋を、並列というか、同じカテゴリーで描こうとしたドラマも、ちょっと記憶にないかも。そういう意味でも、非常に野心的でいいドラマだったと思います。

 その原稿が終わって、さるお方とお茶を。その方とも「逃げ恥」の話題を少々。その方、「星野源に屈しない女の会」という言葉を最初に口にした方だそうで、ご友人が面白がってツイッターにあげたら、ハッシュタグ(っていうんですか?)がついて「#星野源に屈しない女の会」というワードで広まってしまったとか。

「私の中の『あれに引きずられてしまったら負けだ』魂を絶妙にくすぐってきやがったんですよ! 同じように思ってる女性が多かったんですねえ」

 そんな言葉に声をあげて笑いつつも、みなさんにおうかがいしたい。星野源の声って、群を抜いてエロくないですか? 「逃げ恥」の最終回でも、新垣結衣演じるみくりが「日曜日は、平匡さんが(おはようのキスで、私を)起こしてください」とおねだりしたあと、「そのあとは…?」と訪ねるシーンがあったのですが、その声のトーンがちょっととんでもなかったことを思い出しました。ひゃーこわい。って、これってあたくしも「すでに屈してる」ってことなのかしら…。

2016-12-15 子犬の目をした脅迫者

 松居一代が、『櫻井・有吉 THE夜会』(TBS系)にて、「3億円の豪邸」という昔の報道を「4億5千万よ!」と上方修正しながら自宅を公開していました。かの林真理子大先生が、同じくTBSの『ぴったんこカン・カン』にて豪邸を紹介していたとき、安住アナの「駅から徒歩10分ほどの…」という言葉をぶった切り「7分よ!」と訂正していたのを思い出しました。大先生の偉業を思い起こさせてくれてありがとう、一代…。

 さて、ラブピースクラブさんのエッセイですが、2カ月ほど間が空いてしまって大変失礼いたしました。ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)、通称「逃げ恥」についてのエッセイです。

http://www.lovepiececlub.com/culture/gourmet/2016/12/14/entry_006363.html

 いや、本当に面白い回でした。脱・童貞という意味だけでなく、悪い意味でも男になって「しまった」平匡。あんなプロポーズ、断られるのは当然ですが、悪手中の悪手ばかり打っている自分自身に気づかずに、「みくりさんは僕を好きではないということですか?」(訳/僕のことを好きなら●●をしてくれるものじゃないの?)と訴えかける、あの目! 星野源はかなりの名優ね。あれは「子犬の目をした脅迫者」よ! 正直、うなったわ。あの「目」に押し切られなかったみくりは偉い!

 よかったらご一読くださいませ。

 サイゾーpremiumさんで連載している「男と女と、アイドルと」は、私が芸能界の何十倍も思い入れを抱いているフィギュアスケートについて。グランプリファイナルの羽生結弦宇野昌磨、ネイサン・チェンのことを中心に書きました。フィギュアスケートオタク全開ですので、たぶんお読みになる方の7〜8割は「このオカマが語っているのは、日本語か?」というレベルでしょうが、よかったらご一読くださいませ。「まあ、高山フィギュアスケートをいうスポーツを愛しているんだろうな。それは最低限伝わった」というご感想をもっていただけたら、嬉しいです。

http://www.premiumcyzo.com/modules/member/2016/12/post_7206/

 マイナビウーマンさんで連載させていただいている「マダム・マコトのギフトショップ」、紹介が遅れて申し訳ありません。

https://woman.mynavi.jp/article/161111-319/

https://woman.mynavi.jp/article/6165064/

https://woman.mynavi.jp/article/161125/

https://woman.mynavi.jp/article/161202/

https://woman.mynavi.jp/article/161209/

https://woman.mynavi.jp/article/161216/

(最後のURLのみ、12月16日公開予定)

 私なりに、様々な人たちと楽しい時間を過ごしてきた、そのスパイスとしてのプレゼントと、それを贈るうえでの私なりの考えを書いています。よかったらこちらもご一読くださいませ。

 楽しんで読んでいただけることをいつも第一に考えているのですが、うまくいっていますかしら…。もし、その答えが「YES」なら、SNSなどでご紹介いただけたら望外の喜びです。

 さ、病院に行く時間をつくるため、レタスクラブの原稿がんばらなきゃ…。

2016-12-10 人生相談・電話編

 ダンナが「浮気癖あり・借金持ち」の二冠王だったことが判明した女友達に、「もう私の人生、大逆転はないわ…」と電話でこぼされ、思わずウザい応援をしてしまいました。

「いや、だったら浮気相手から慰謝料ガッツリ巻き上げて、ダンナからの慰謝料は給料からの天引き・分割払いの強制執行ができるように裁判起こしてもいいじゃない。財産分与のときに相手の有責を理由にすれば、借金なんて背負わずに済むんだから」

「つかさ、サヨナラ満塁ホームランを打つことだけが大逆転じゃないでしょう。振り逃げでもフォアボールでもデッドボールでも相手のエラーでのポテンヒットでも、とにかく塁に出て、ポツポツでもいいから点取っていきな。10年後、20年後にそれが60点とか75点になってたら、それも立派な大逆転。いまの0点より全然いいじゃないよ」

 ……はあ、落ち込んでいる真っ最中に、こういうことって言ってよかったものなのかどうなのか…。まだ答えは出ないわね。もちろん、私なりに全力はつくして答えのつもりだったのですが。

レタスクラブ』12月10日発売の号で、人生相談の連載2回目が掲載されています。よかったらご一読ください。私なりに全精力を傾けた原稿ではあります。届いたり、刺さったり、そんなご感想を持ってくださるといいのだけれど…。