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高山真のよしなしごと(旧)

2017-06-28 つれなかった恋人、人の手に渡る

 基本的にこのブログでは、友人知人が芸能人だったり漫画家だったり物書きだったりスポーツ選手だったりする場合は、その実名を挙げずに「友人」という表記でお茶を濁してきました。理由らしい理由もないのですが、「有名な方との交流を報告するのが目的のブログではないし」とぼんやり思っていたから…、というのがいちばん近いでしょうか。

 ただ、脚本家山本むつみさんが手がけられた映画『いつまた、君と』のことは前回のエントリーで書きましたし、『コスプレアニマル』という漫画作品の中であたくしをモデルにしたキャラを創造してくださった栄羽弥(さこう・わたり)さんとの女子力アップデートのことも昨年に書いていますし、よくよく考えたら、けっこう実名を挙げてのブログも書いていることに気づきました。

 今後はオトコの子のお友達のことも、本人から許可が出たら書いてしまってもいいかな、と。いや、もちろん「はずみであれ、計算ずくのアバンチュールであれ、体の関係をもった人」のことを実名で書くつもりは今後もありませんが、「お友達として、気持ちがちゃんとつながってる」ノンケくんとの楽しい時間のことは大丈夫かしら、と。

 さて、前置きが長くなりました。「多発性の病巣に対して、いたちごっこのような対処をしている」という状況をなかなか信じてもらえないほどのワガママボディを誇っているあたくしですが、(病気ではなくワガママボディ歴が)これだけ長くなると、見切りをつけなくてはいけないことも出てきます。その最大の案件が、これ。

「人生でいちばんシュッとしていた時期に『ものすごくタイトに着れば大丈夫!』と自己暗示をかけて買ったお洋服を、どうするか」

 パーソナルトレーナーだった恋人と死に別れてから、あたくし本当にボディメイクに関して長続きがしない人間になってしまいまして。2000年代に買ったお洋服のうち、自分的にかなりお気に入りのアイテムの相当数を、「メンズのお洋服はわりと流行に関係なく着られるものが多いしね」と思って保管しているうちに、完全なタンスの肥やしになってしまっているのです。

 たとえば、あたくし10年以上前、こんなお洋服を買っております。

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 これは2004年のグッチのパッチワークのレザージャケット。コレクション動画の、いちばん最初に出てくるモデルが着用している、いわゆるファーストルックです。

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 あたくしったら何をトチ狂っていたんだか、人生でいちばん痩せていた時期に「もう少し落とせば、これも完璧に着こなせるはず」と思って買っちゃったのに、結局、着用回数は10回にも満たない有様。「いつか…。きっといつか…」などと思っているうちに、あたくしはもう47歳。いまからこのジャケットが着られるくらいまでガッツリ落としたら、今度はシワシワ感との壮絶な闘いが待っているお年頃になってしまいました。自然な加齢によるシワ感は大好きですが、ちょっと不健康に見えてしまうようなシワ感は、他人様を不安にさせないためにも避けなくてはいけません。

 こんなに好きなのに、あたくしの体には寄り添ってくれない…、つれない恋人のような存在のジャケット…。そんな相手への未練を、そろそろ断ち切るタイミングなのかもしれません。

 というわけで、あたくし遂に、断捨離敢行です。このジャケットを、今日、お友達の俳優ちゃんに差し上げました。その相手とは、徳山秀典くん。

 もともとあたくしは漫画家森恒二くんと長い友情を温めているのですが(あたくしの恋人が亡くなったとき、「姐さんをひとりにしておけないから」という森くん夫婦の気持ちに甘え、お家にしばらく身を寄せていたほど)、森くんの『ホーリーランド』という作品がドラマ化されたとき、「伊沢マサキ」役を演じたのが徳山くん。で、森くんがらみの集まりで何度もおしゃべりを楽しんだ仲なのです。

 あたくしは、その人がいくらお友達であろうと、おべんちゃらを言って自分の読者の方々をだまくらかすタイプではまったくないのですが、「彼のファンでいらっしゃる方々はお目が高いわね」とつくづく思ったことが何度もあります。とにかく、優しくてアツいのよ。あたくし、自分の本『恋愛がらみ。 〜不器用スパイラルからの脱出法、教えちゃうわ』(小学館)の中で、「アタシの恋人が死んだとき、泣きながらなぐさめてくれた俳優がいた」ということを書いていますが、それ、徳山くんのことなのです。ええそうね、10歳以上年下のお友達だけれど、あたくし、徳山くんに確実に救われた時期があったのです。

 とは言え彼も忙しい身なので、携帯の番号の交換はしていたものの、「会おう」とは持ちかけず、離れたところからその活躍を応援するような距離感で、ここ数年を過ごしていた感じでした。

 今年の5月、あたくしの直近の退院を祝ってのお食事会を、森くん夫婦と、共通の友人の漫画家、そしてあたくしの計4人で開いているとき、森くんの携帯に徳山くんから電話があって、合流。会ったのは3〜4年ぶりくらいかしら。そのときに決意したわけですよ、「いちばん小さなサイズのグッチのジャケットをもらっていただきましょう」と。そう持ちかけたら、徳山くんも快諾してくれてね。

 んで、今日、体調もけっこうよかったので、待ち合わせをして、お茶の席でお渡ししたのです。本人とても喜んでくれたみたいだし、よかったわ。まあ、肩幅から袖丈から身頃から、何から何まで測ったようにピッタリだったのは、さすがにちょっと悔しかったけれどね。うふふ。似合う人がきっちりとグッチを着こなす姿は、徳山くんのツイッターかインスタで、そのうちアップされるんじゃないかしら。

https://twitter.com/tokuyama0130

https://www.instagram.com/hidenoritokuyama/

 お茶の時間もとても実り多いものでした。あたくしの体調をものすごく心配してくれるイケメンの友人がいるってのは、あたくしのようなタイプの人間にとっては、効きのよいお薬みたいなもの。ま、そうは言ってもお洋服の数には限りがあるし、「もう少し痩せたら着られるかしら」ってくらいのサイズ感のお洋服は手元に残しておきたいから、「マコト姐さんが徳山くんに洋服をあげた」という情報がほかの俳優ちゃんたち、モデルちゃんたちの耳に入らないことを祈りましょう。