政治: 上から目線の『排除』の言葉


言葉は政治家の武器だが、自分にふりかかるブーメランでもある。それも周辺をなぎ倒す。


サンスポ
 小池百合子東京都知事が率いる希望の党は、小池氏のお膝元・東京で立候補した結成メンバーですら次々に落選した。他党から移ってきた候補は有権者から怒声を浴びせられ、生き残りを懸けた前職は党名を伏せて自身の名前を連呼した。


 「『排除』は強すぎる言葉だった。これで有権者が希望ではなく立憲民主党に流れた面は否めないと思う」。小池氏の側近で、東京10区で落選した前職若狭勝氏は22日深夜、事務所で会見。淡々とした表情で、民進党議員の希望入りを巡る小池氏の発言が自身を含む希望候補の苦戦につながったとの見方を示した。


 党の立ち上げ業務に忙殺され、選挙区での訴えが十分にできなかったと振り返り「選挙期間が短かった。小池代表から引き継いだところを失うのはじくじたる思いがある」と声を落とした。台風の接近で、支持者の大半は若狭氏が姿を見せる前に事務所を後にし、若狭氏は陣営幹部数人らに深々と礼をした。