株価急落は一時的か?

朝日新聞

 日経平均株価も米ダウ平均と同様に上昇を続けていた。先月23日は約26年ぶりとなる2万4000円台をつけた。しかし米金利上昇懸念でじりじり下落。今月5日までの9日間で1400円以上も値下がりした。


 これまで世界的な株価下落局面では、先行きのリスクを避けるため、外国為替市場で「安全資産」の円が買われて円高となり、日経平均の下落につながった。今回円相場は小幅な値動きだ。それでも株価は600円近くも急落しており、一段の円高となればさらなる株安につながりかねない。


 市場では「値下がりはこれまでの急上昇の反動で一時的」(野村証券の沢田麻希氏)「世界経済の堅調さは続く。リーマン・ショックの時などとは異なる」(ニッセイ基礎研究所の井出真吾氏)との見方がある一方、「経済指標の悪化などはっきりと米国の景気減速が見えてくれば、円高・株安方向に振れる」(大和証券の亀岡氏)と指摘する声もある。(大和田武士、真海喬生)