ルーンクエスト情報局

新ルーンクエストの情報です。

地誌:バラザール~グリフィンの荒野~

バラザール地方

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ルーンクエストの設定資料集「ジェナーテラブック」では、バラザール地方は「空白地帯」(ケイオシアムの設定がされない地方)とされています。


しかしながら、それ以前の2版では詳細な設定が存在しました。キャンペーンモジュール「Griffin Mountain」(1981, Chaosium)です。空白地帯とされながらもこの本で行われた設定は放棄されたわけではないようで、たとえば「古の秘密」ではバラザールについて言及がありますし、未訳ですが「Drastor : Land of Doom」掲載のテルモーのカルトでは「バラザールの犬の民」について触れられています。


ではなぜ「ジェナーテラブック」でバラザールが空白地帯とされているのでしょうか? これは私の推察ですが、「ゲートウェイ」(RQ用汎用セッティング)として「グリフィン・アイランド」が出版されたからではないでしょうか。このモジュールは「Griffin Mountain」を元にしているのですが、これを出す上で設定のバッティングがあるとまずい、とのアヴァロンヒル/ケイオシアムが判断したのでしょう。このへんの経緯については「グリフィン・アイランド」のシナリオブック、「はじめに」の項でも触れられています。


しかしながら、Guide to Glorantha にバラザールの項が設けられているのをみてもわかるように、新ルーンクエストではバラザールを冒険の舞台として再び扱うことにしたようです。


ここでは、「グリフィン・アイランド」の設定とどこがどう違うのかを比較しつつバラザールを紹介していきたいと思います。

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