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2007-12-29

ボールドホーム・ラフガイド(1)


お約束していたサーター王国首都・ボールドホームについて紹介です。


……ところで、Project Art さんの新作の、「サーター戦争」フラッシュの先行版を拝見したんですが、これはすごいです。

1602年の「ルーンゲートの戦い」から「ボールドホーム攻略戦」について、だれにも分かるようにイラストで説明したフラッシュです。ぜひみなさんブースへ行って見てみてください。


29日(土曜日)東地区 ピ−04a

ProjectART


うわー今日だー(笑)。


そのフラッシュから、ボールドホーム全景。


f:id:mallion:20071228233014j:image:w550


こうしてみると分かりますが、二又の谷間に創られた都市です。

城壁は東にあるのみで、ほかの3方は険しい山によって護られており、そこからの侵入はほぼ不可能になっています。(じつはほかにクィヴィン山脈をこえる山道をまもる北門がありますが、そちらは山脈踏破が兵士にはかなり難しい)




ボールドホーム


ボールドホームの都については、『グローランサ年代記』p.271〜詳しい説明があります。


特徴的なのは、サーター王がドワーフエルフと同盟を結んだため、崖の上に張り出したドワーフがつくった石造りの「ポケット」と呼ばれる街区があること。ポケットとポケットのあいだは階段で結ばれています。

あと、現在の都市や中世ヨーロッパの町のように、建物が密集していません。というか、すごく離れています。

なんといっても、都市のなかに馬の放牧地とかあったりする(笑)。

あと、都のなかにエルフの森があったり、トロウルの洞窟があったり、ドワーフの鉱山があったりします。うーむ、むちゃくちゃだ。


東の城壁は、サーター王によって一夜にして築かれたそうです。

幅6m(馬車がすれ違えるぐらい)のつづら折りの道が門に通じており、三回曲がるので「三曲りの道」と呼ばれています。


f:id:mallion:20070625060212j:image:w550

(クリックで拡大)


北が右になってますので注意。

ボールドホームはおおきく「中心街」「国際地域」「王宮」「右手の谷」「左手の谷」にわけられます。

詳しくは次回に。


サーターにおける「都市」


こちらからの再録になりますが、オーランス人、とくにサーターにおいては「都市」というものについての考えが今のわれわれと異なっています。


■定住してるか?


 氏族は領土をもっていて、その領土をめぐって争いが起こることもあります。もちろん「ゲルマン民族大移動」みたいに領土を捨てて移動することもあるみたいですけど。

 領土のなかに「ステッド」というもんがあります。これは「農場」というような意味で、ひとつのステッドには1〜2家族(20人ぐらい?)が住んでいます。


 オーランス人のほとんど(85%)は「カール」(自由農民)か「コッター」(小作農民)です。ただ、農民といっても武器をもって戦うことが期待されています(荒野のブルーとかは自分で追い払わねばならない)。非常時に召集される農民の戦士の一団を「フュルド」(民兵団)といいます。


 ただ、農民の戦士では実力はたかが知れているので、族長お抱えの専業戦士「近侍戦士」というのがいて、氏族の領土のパトロールを行っています。


■村


 ステッドの大きいのが「村」と呼ばれます。氏族の中心のステッドは、危機の際に氏族の者全員が立てこもれるようになっていて、柵砦といった感じになっています。族長のステッドには氏族の寺院が置かれていることも多いです。


■氏族と部族


 氏族より大きな集団は、一時的なものにすぎません。氏族が社会の中心です。


 カールとコッターは民会で投票する権利があり、投票によって族長が選ばれます。族長は世襲ではありません。カールとコッターは、一度選んだ族長の決定には従う義務があります。

 族長は6人の助言者を選び、7人で「内なる輪」評議会を作ります。


 部族は氏族の連合体です。部族に属する氏族は、不満があれば部族から抜けることもできます。部族の王は、氏族の評議によって氏族の族長の中から選ばれます。部族の王も評議会を作ってその助言をうけます。


 部族の連合体として「サーター高等評議会」というのもありました。サーター王家がその評議長をつとめていましたが、現在では存在しません。


■都市


 もともとオーランス人は都市を作りません(ケルト人のように)。サーターに都市があるのは、サーター王が部族に共同して都市を作らせたからです。都市は部族から独立していますが、実際には近隣の部族からの干渉を受けます。都市には氏族の館なんかが置かれて通商を行っていたりします。


■サーターの王権


 サーター王と呼ぶのは俗称であって、正確な称号は「クィヴィン族の皇子」(Prince)(すなわち「クィヴィン族の第一人者」)、また「戦王」(Warlord)といいます。そこから推測されるサーターにおける王権というのは、


(1)サーター王は、部族の評議会で第一の発言権を持つ。その発言は伝統的に評議会で尊重されるが、必ず従わねばならぬわけではない。アラコリングの法では「部族の王」(Rex)以上の地位は規定されていないからである。(ちなみに部族の王は“神々の王”オーランス(Orlanth Rex)の信者のことを言います)


(2)サーター王は、部族連合軍を指揮する権限を持つ。ただし、部族の軍はそれぞれ部族の王が指揮する。


 といったものではないかと思います。


 王権は世襲制のようです。というか、おそらく「サーターの炎を灯せること」がサーター王の証なんでしょう。サーター王の子孫以外がこれを試みたことがないので、結果として世襲制になっているんではないでしょうか?


■王家の財産


 サーター王家はボールドホームを所有します。ボールドホームにはサーターの24部族の出先の館があり、評議会が開かれていました。


 サーター王は、氏族の族長、部族の王と同様に、「近侍戦士」を抱えています。伝統的に、この近侍戦士にはテルモリ族が含まれます(彼らはサーター王家のみに忠誠を誓っていました)。この近侍戦士は超部族のもので優秀な戦士が集まってきているとはいえ、その戦力から言えばあまり王権は強いとは言えないでしょう。


 建国王サーターとの盟約から、エルフ、ドワーフ、トロウルとの取り引きがありました(現在もあるかは不明)。


 サーター王家は王の道、いくつかの橋などを所有します。また王家が建てた砦がいくつかあります(ターカロール砦、ジャロラー砦、王の塔など)。


■王家の税収


 サーターには「税」というものはなかったと思われます。というのは、税を取るというのは邪悪な「皇帝」のすることだからです。


 ではその収入はどこからきたかというと、すべての部族は、王家に対し伝統的に毎年いくらかの「貢物」(Tribute)を送るしきたりがあったものと思われます。

 また、各都市はサーターによって作られたので、各都市からも貢物が送られたでしょう。


 もちろん、ルナーの征服後には、帝国風の「税」というものが導入され、また都市は地方長官の支配下におかれました。理由もなしに収入の何割かを奪われる「税」というものに、サーターの人々は憤慨したことでしょう。


さて、中世以前における都市というのは、基本的に「無縁の場所」でした。

これはどういうことかというと、基本的に「贈り物」による縁から成り立っている氏族・部族の経済から切り離された、「モノの取引」がなりたつ「特殊な場」であったということです。


もともと「市」というのは、そういった「場」「空間」をつくる効果をもっていました。商いの神イサリーズの持つ《市場形成》という魔術はそのまんまそれを表しているものと思われます。


サーター王はじつはそのイサリーズの英雄だったらしいです。サーター王がやったことを見ると、「都市を作った」「道路を作った」「部族の間に和平を結ばせた」「だれだれを変身させた」とかそんなことばっかです(笑)。

サーターにおける都市というのは、氏族の縁、部族の縁、カルトなどの縁から切り離された特殊な空間であり、ボールドホームはその最たるものなのです。


次回はボールドホームのひとびとと、街の紹介です。(予定)

ルナー貨(インペリアル)の写真


検索中偶然みつけました。



ボールドホームを舞台にしたLive Action RPG 「Home of Bold」に使われたものらしいです。

裏は皇帝の肖像画ではないんですね。意外。