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2008-02-13

『神は沈黙せず』山本弘



神は沈黙せず(上) (角川文庫)

神は沈黙せず(上) (角川文庫)

神は沈黙せず(下) (角川文庫)

神は沈黙せず(下) (角川文庫)


自分は神は非実在だと考えてますが、神を作り出した人の力は信じるものであります。




「サールの悪魔」この謎めいた言葉を残し、優歌の兄・良輔が失踪した。彼はコンピュータ上で人工生命進化を研究するうち、「神」の実在に理論的に到達。さらにその意図に気づき、恐怖に駆られたのだ。折しも世界各地では、もはや科学では説明できない現象が頻発。良輔の行方を追ううち、優歌もまた「神」の正体に戦慄する―。


ここに描かれた「神」は、じつに恐ろしい神です。

信仰を試すためにアブラハムに自分の息子イサクを捧げるように迫ったり、何の罪もない信仰篤いヨブを不幸のどん底に落として信仰を試したYHVHよりも恐ろしいかも。


まあ、2003年に書かれた本なのでディテールにひっかかりがあるとか(月20万PVで超有名人ってそんなことあるか!とか、そもそもブログがないとか)、小説の筋とは関係ない蘊蓄が多すぎとか、南京大虐殺について論破して有名になるなんてあり得ないとか、キャラクターがいまいち魅力的でないとか(妖魔夜行の摩耶たんとかのほうが楽しそうに描かれてたきがする)、まあいろいろありますが、ヨブの話と記号着地問題と神とパイオニア減速問題と死後の世界とUFOとをごっちゃにしてちゃんとまとめた作者に感服であります。

ああ、それからこの本の中で出てきた「フェッセンデンの宇宙」は、小学生のころ図書館で児童版を読んだ記憶があるなあ。これと「火の鳥 未来編」は子供心に衝撃だった。



あと、「百億の昼と千億の昼」とかですね。


最後に優歌に問いかけられた「それがお前の信仰か?」という問い。これは最後にでてきた「キャラが自分で動いて話したアドリブ」だったらしいですが、これにテーマをしぼったらもっと良い話になったと思います。おしい。


ちょっと真面目に言うと、現実には「意味」なんてないけど、人はそこに「物語」を見たいし、生きているあいだに幸せに生きなくちゃいけない。だけどそういう最近、現在はそういう意味での「哲学」が復権すべき時代じゃないかなあと思っています。(ポストモダンを越えて)


あと、気になるのはこの本をもとにシナリオを作ったという紅茶さんですが(笑)。

どういうシナリオだったんだろう。



それから、ギミックに関してですが、かなり松岡正剛氏の話とかぶるんですね人工知能と神に関してとか。

「千夜千冊」で言うと、2巻と3巻・4巻ですか。


つーことで、自分用関連書籍メモメモ。


第二巻「猫と量子が見てる」

生命を捉えなおす―生きている状態とは何か (中公新書)

生命を捉えなおす―生きている状態とは何か (中公新書)

ミーム・マシーンとしての私〈上〉

ミーム・マシーンとしての私〈上〉

ミーム・マシーンとしての私〈下〉

ミーム・マシーンとしての私〈下〉


第三巻「脳と心の編集学校」

身ぶりと言葉

身ぶりと言葉


第四巻「神の戦争・仏法の鬼」

旧約聖書 ヨブ記 (岩波文庫 青 801-4)

旧約聖書 ヨブ記 (岩波文庫 青 801-4)

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