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2009-05-25

SAN値減少がよく分からない人のためのクトゥルフガイド

前々から書くと(mixiで)いっていて、書いておりませんでしたので、ちょっとやっつけでも書いてみる。



最近、ニコニコ動画とかで、クトゥルフ関係の動画がけっこう盛況です。


D



でも、ニコ動を見てると「SANチェック」について詳しくしらない人が多いみたいなのでまとめてみるよ。

ちなみに私が持っているのは5.1版(1993年発売版)ですので、現行版とは多少違うかもしらん。

f:id:mallion:20090525042903j:image:w250:right


■SANチェック

正気度

  • SAN値といわれているが、5.1版では「正気度」が正しい。
  • 正気度のスタート値はPOW(=Power,精神力)×5。平均では52.5ポイントになる。
  • 最大正気度ポイントは「99-〈クトゥルフ神話知識〉」で、〈クトゥルフ神話〉についてよく知っているほど正気度の最大値は下がっていく。
  • SANチェック:1d100で正気度以下を出す。成功すればだいたい正気度は減らない(減ることもある)。

狂気

  • 「一時的な狂気」と「不定の狂気」がある。
  • 「一時的な狂気」は5ポイント以上の正気度を一度に失い、かつ〈アイデア〉ロール(別名:「怖い考えになってしまった」ロール)に成功したときに発生する。
    • 〈アイデア〉ロールはINT(Inteligence,知性)×5で判定。頭がよいほど「真実」に気づき狂いやすいことになる。
    • 失神する、金切り声をあげる、赤ん坊のようにヨダレを垂らしながらキーキー声をあげる、けいれんするなど。
  • 「不定の狂気」は、1ゲーム時間内に現在の正気度の20%を超える正気度を失ったときに発生する。
    • 平均的な人(正気度52.5ポイント)であれば、10.5ポイントということになる。
    • 正気度が減れば減るほど発生しやすくなる。
    • 一般的な不定の狂気には「緊張症・痴ほう症」「記憶喪失」「偏執症(パラノイア)」「恐怖症またはフェティッシュ」「強迫観念、中毒、けいれん発作」「誇大妄想」「精神分裂症」「犯罪性精神異常」「多重人格」などがある。
    • だいたいプレイヤーキャラクターとしては使い物にならなくなる。演じるのが大変で(笑)

たとえば、クトゥルフをみると、正気度は1d10/1d100減ります。(前がSANチェックに成功した場合、後ろが失敗した場合)

SANチェックに成功したとしても一発で不定の狂気に陥る可能性もあります(1d10で10を振った場合)。

よくホラー映画に出てくるゾンビの場合は 1/1d8 ですから、クトゥルフに出会うというのがどれだけ破滅的なことかよくわかるでしょう。




サブカルチャーとしてのクトゥルフ

で、最近の傾向として、クトゥルフ神話がネタとして消費されているという状況がありますね。

これは TRPG の「クトゥルフの呼び声」で遊んだ人たちがいまちょうど作り手になっていろいろやっているという状況もあると思うのですが(デモンベインとか)・・・


クトゥルカ

ボーカロイドシリーズの「巡音ルカ」のデフォルメキャラクター「たこルカ」がいつのまにかクトゥルフ神話の邪神として崇拝されるようになったもの。バリエーションとしてハスタルカというのもある。



(でっかい画像は元ページでご覧ください)


・・・こんなんでクトゥルフが世に知られることになろうとは誰が予想したであろうか。


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だれかクトゥルカがでてくるシナリオをつくって遊んでみてください(笑)


デモンベイン


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じつはやったことないんですが、ネクロノミコンがヒロインとか、ナイアルラトホテップが「ぼく口調の短髪お姉さま系色白巨乳美女」だとかいろいろ聞きますね(笑)。



■上記とかでクトゥルフを知ってちょっと手をだしてみたい人は


以下のをお勧めします。


クトゥルー神話ダークナビゲーション

クトゥルー神話ダークナビゲーション


ちょっと表紙で敬遠していたんですが、買ってみたらすごい良作でした。

デモンベインの作者さんインタビューからはじまり、ネットゲーム88〜蓬莱学園とか芝村祐吏・友野詳インタビューとか激突!ルルイエ軍団vs海上自衛隊架空戦記とか。いったい誰をターゲットにしているんですか。俺ですか(笑)


巻末に邦訳・日本語で読める書物リスト(聖典からコミック、ライトノベルまで)があって便利。クトゥルフ神話TRPG(旧「クトゥルフの呼び声」)のサプリメントリストまであるぞ。


召喚の蛮名―学園奇覯譚 (Beam comix)

召喚の蛮名―学園奇覯譚 (Beam comix)


RPGマガジン?に連載されていた漫画をまとめたもの。デモンベインの元ネタだったらしい。(作者インタビューによる)

ここに描かれたクトゥルフさんはすごく美麗なのでぜひ見るべし。




タイタス・クロウものはすごく読みやすいし、文章は楽しいし最初に読むのにはいいと思います。

すごくTRPGのシナリオっぽいし。

あと、「ああ!窓に!窓に!」ではないですが、定番の残された手記も登場するのでそれもよし(笑)。



関連エントリ

EpiktEpikt 2009/05/25 07:15 クトゥルフ知識が増えると正気度の最大値が下がる(クトゥルフ神話は人間の正気と相容れない)、クトゥルフ知識が100%になっても、それはクトゥルフ神話を完全に理解したことにはならない(人間の限界)といったあたりがしびれるルールです。

pirokipiroki 2009/05/25 08:41 「やっぱダニッチやインスマスからでしょう!」と主張する原理主義者としましては、タイタス・クロウは入門用にしてはチト展開がおおざっぱすぎるような・・・でもデモンベインから入る人もいる時代だからいいのかなあ。

石頭石頭 2009/05/25 14:14 あとはぜひともいかを。

ラミア (ノーラコミックス 邪神伝説シリーズ)
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%A9%E3%83%9F%E3%82%A2-%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9-%E9%82%AA%E7%A5%9E%E4%BC%9D%E8%AA%AC%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA-%E7%9F%A2%E9%87%8E-%E5%81%A5%E5%A4%AA%E9%83%8E/dp/4051033864

デモンベインは、「ラミア」から端を発するクトゥルフ神話のキャラクタービジネス化に対して大いに影響を及ぼしたと思います。
やるほどのゲームではないですが、それなりに面白いですよ。

ヒロイン毎に設定されたクトゥルフ的な?テーマの解決をしています(「永劫回帰」「タイムパラドックス」他)。あとはクトゥルフ巨大ロボットという発想が受けたのかもしれません。

オタクに対しての基礎教養として今では立派に萌クトゥルフがあることに、感慨を覚えます。

石頭石頭 2009/05/25 14:36 あと思うのは、TRPGは本質的にアニメとは異なり、コンテンツ展開として一番売れるであろうキャラクタービジネスへの展開が致命的にできない商品で、クトゥルフ神話体系はTRPGとは別にキャラクタービジネス展開ができた稀有な商品かとも思っています。

そこが他の盆百のTRPGとクトゥルフ神話体系とを分けたような気がしています。厳密にはクトゥルフTRPGは結局クトゥルフとは別なので、しかしクトゥルフ神話体系のキャラクタービジネスにのっかかることができたがゆえの、人気なのではないかと。

関係ない話っすね、すいません。

あとできれば誰かに「初音ミクは岡田有希子の夢を見るのか」という話を書いてほしいんですがwまたまた関係ない話ですね、すんません。

mallionmallion 2009/05/26 05:52 >Epiktさん
このゲーム、このシステムで20年?30年?生き残っているということがすごいですよね。

>piroki
ダニッチとかいいんですけど、デモンベインとかから入った人はけっこう厳しいかなーと思ってこっちにしました。お勧め本の「ダークナビゲーション」には随所に情報でてきてるので、興味をもったら読んでもらうというのがいいかなと。
でも俺、「インスマウスを覆う影」読んだことがないんだ・・・

>石頭さん
ぜひ復刊希望です>邪神伝説シリーズ 最後のエピソードで顎が外れた。引越しの際に売ってしまったのが悔やまれる・・・

ナイトウィザードはわりとキャラクター展開していたと思いますが、どうだったんでしょうかねえ。アニメは結構よくできていたと思うのですが・・・

deep_onedeep_one 2009/05/26 09:34 デモンベインと同じメーカのゲームなら「沙耶の歌」の方がクトゥルフ的のような気がする…。明白な固有名詞は出てこないのだが、コズミックホラーである点で。

pirokipiroki 2009/05/27 21:23 インスマスを読んでないなら映画「DAGON」がマジオススメ。

laevalaeva 2009/05/29 23:44 御紹介ありがとうございます。わざわざ触れていただけて、
生産精神のない自分に自意識過剰にも恥じ入るばかりですw

不定の狂気は難しいですよねー。私の卓では、PC離脱というのもあれですので、何とかセッションに参加できてかつ、明らかにその流れで狂気に陥った、と言えるような形をその場で相談しています。
まあなに、一定以上の年代のゲーマーは、ガープスで明らかに過剰に病的な人格を持ったキャラクターを(一応は)扱ってきたはずですから、何とかなりますよw

>>作品
どなたも言及されていないので、これを挙げておきたいと思います。

・諸星大二郎『栞と紙魚子』シリーズ(ただし初期に限る)

諸☆先生がクトゥルフネタをよく使うのはよく知られているかと思いますが、『栞と紙魚子』シリーズは、適度にSANが減っていて微妙に周囲の一般人から敬遠される主人公たちが、自分たちよりレベルの高い狂気/怪異に突っ込んでいく様がとても探索者っぽさを出していていいと思う次第。最近ドラマになったり賞もらったりして知名度も上がったでしょうしね。
初期に限るというのは、後期になると作品世界全体が怪異寄りになってしまうので……別に面白くはあるんだけど、作品の質は違うよね、というところでしょうか。

ここまで書いて「ちょっとクトゥルフに手を出すとすると」というネタだったことを思い出しましたw。やっぱ栗本先生を祈念して『魔界水滸伝(ただし初期に限ry』でも挙げておくべきか……と言うと老害になるという流れでしたっけかw

>>キャラクター展開
海外でも、SNEをはじめとする国内各社からも、キャラクター展開は古来から大々的にやられていますし、むしろ我が国のRPG市場拡大のきっかけは大体キャラクター展開だったと思いますが……
それをさておきましても、「RPGのクトゥルフが、コンテンツ展開として一番売れるキャラクター展開に乗っかれた希有な事情によって、他のRPGと一線を分かつ人気を得た」という主張には違和感を感じざるをえないわけですが、正直クトゥルフはあくまでも「根強い支持がある中堅どころ」程度の作品であって、「人気作!」と呼ぶような真似はあまり適切ではないかな、と思います。
「マンパワーが膨大に注がれてきた各社のメイン作品、以外の作品の中では」、という条件の下ならともかくですが。

mallionmallion 2009/05/30 07:19 >deep_one
ふむ、どんなのかな? 

>piroki
DAGON はダークナビゲーションでもおススメされてたかな。見てみようか…

>leava
吹きました(笑)>GURPS の例

クトゥルフはソードワールド、ロードス以来はじめていわゆる「オタクの常識」的な知名度を得るようになった?(SANチェックがニコニコ動画のコメントで吹き荒れるくらいには)のが感慨深いでですね。

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