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2015-09-02

新ケイオシアム版ルーンクエストってどうなるの? その3【完結】

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つづきです。

今回は、具体的にケイオシアム版ルーンクエストの内容について考察していきます。


前回前々回にひきつづきこちらを参考にしています。


Adventures in Glorantha Preview (RQ6) First Look




キャラクター作成


ルーンクエスト6版のキャラ作成は、基本的には以下の流れになっています。


  1. 能力値の決定
  2. 属性値(部位別HP、MP、移動等)の決定
  3. 文化の決定と、規定技能の成長(100ポイント割り振り)、文化特有の〈激情〉技能の取得
  4. 生まれ表を振る
  5. 社会階層、所持金の決定
  6. 諸々の関係表を振る(家族、親族、その他)
  7. 職業の決定と、選択技能の成長(100ポイント割り振り)
  8. カルト等の決定と魔術の取得
  9. 年齢の決定と、ボーナスポイントによる成長(年齢により100〜300ポイント)
  10. 初期装備の決定(社会階層による)と買い足し

くわしくはこちら!

D


AiG では、ルーン・アフィニティの導入と、グローランサに合わせた戦闘スタイルが導入されるそうです。


ルーン・アフィニティは、個人が持っているルーンで、HeroQuest で導入された概念です。HeroQuest では、ゲーム開始時にエレメンタル・ルーン(暗黒・水・大地・火・風)から一つ、8つのパワールーン(真実・幻影/安定・移動/生命・死/調和・無秩序)から1つ、あと1つのルーンを自由選択できます(ただしパワールーンの対立するものを2つもつことはできない)。

戦闘スタイルは、職業・カルトなどにより伝承されている特殊戦闘技能で、たとえばルーンクエスト6版では以下のようなものが例として挙げられています。


  • 〈暗殺〉:通常は使用を禁止されている【隠密に殺す】(Kill Silently)の特殊効果を使うことができるようになる。
  • 〈騎乗戦闘〉:騎乗した際の技能制限のルールを無視することができる。
  • 〈散兵戦闘〉:走りながら射撃武器を行うことができるようになる。(ただし全力疾走時はダメ)

ルーンクエスト6版では自作を推奨されていることもあり、あまり戦闘スタイルの種類はなかったのですが、ケイオシアム版ルーンクエストでは文化やカルトで規定されるようになるみたいです。

グローランサで考えられるのは、プラックス人の〈騎乗戦闘〉とか、フマクトの〈暗殺者感知〉とか、ストーム・ブルの〈混沌感知〉とか〈バーサーク〉とかでしょうか? あとはサーター人の〈かんじきを履いて歩く〉とか。(戦闘じゃねえ)


そして文化は以下のものが使用できるそうです。


  • サーター人
  • ターシュ人
  • ルナー・ハートランド
  • ルナー属領地
  • エスロリア人
  • 忘神群島
  • バラザール人
  • プラックス人
  • テルモリ(スンチェン)

おおぉぉ……( ;∀;) という感じですね。ターシュやルナー帝国本土がフォローされているのは嬉しい! 

基本的には中原というか、ドラゴン・パスと聖王国を中心としており、西方とか東方はとりあえずは対象外のようですね。(魔道文化は忘神群島、精霊文化はスンチェンとプラックス人)

それぞれ技能、使用言語、戦闘スタイル、民間魔術(ルーンクエスト3版の精霊魔術相当)、文化に典型的な〈激情〉などが解説されます。内容は Guide to Glorantha 準拠にアップデートされているそうです。


生まれ表も、グローランサに合わせたものが用意されるようです。


所持金と装備


グローランサにおける物品の価格表。交易ルールもある。装備としてはルナー系の武器(シミターとかでしょうか?)と、さまざまな盾が追加。

あとルーン鉱(鉄)のルールが追加されているそうです。


民間魔術


ルーンクエスト3版の精霊魔術相当の民間魔術(Folk Magic)ですが、ルーンクエスト6版とは違うものになるということ。

Progressive と書かれているけど、これはあれかな、呪文の効果が「可変」(Progressive)形式になるということかな(ルーンクエスト6版では、民間魔術はすべて固定のポイントで効果もおまじない程度だった)。

5ページ程度とコンパクトにまとまっているようです。


ルーン魔術


ルーンクエスト3版の神性魔術相当。ルーンクエスト6版では、〈帰依〉技能の1/10が呪文の強度に直接影響していたんですが(たとえば〈帰依 90〉があれば強度9になる。むっちゃ強い)、AiG では個人の所有するルーン・アフィニティをベースに呪文を投射するルールになるようです(詳細は不明)。でも〈帰依〉技能は残るようで、どう運用するんだろう。


また、AiG ドラフト版の段階ではまだできていなかったようですが、HeroQuest の神儀(Feat)というルーン魔術のアッパーバージョン(強力でカルトやヒーロークエスト特有のもの)も導入される予定とか。これは必殺技相当の魔術で、帰依者のみ習得可能なものです。


こういった感じで、基本的には HeroQuest Glorantha の魔法ルールをベースに、それをどう表現するか、といった内容になっている感じです。


そして、ルーン魔術の呪文は、なんと384個が収録されているそうです。過去最大規模(;^ω^)。

ちなみにルーンクエスト3版のカルトブックに収録の神性呪文は261個ぐらいでした。


呪文の書式は、「その呪文を使うためのルーン、取得コスト、持続時間、効果」といった感じだそうで、カルトに限定した記述はないとのこと。


HeroQuest Glorantha のルールから類推すると、こんな感じになるのではないでしょうか。

たとえばオーランス「風」「移動」「支配」のルーンをもっています。このうち、一つのルーンを中心に信仰する相を選びます。「移動」のルーンを中心にするのなら冒険者オーランス、「嵐」のルーンなら雷鳴轟かすオーランス、「支配」のルーンなら神々の王オーランスといった具合です。

冒険者オーランスに入信すると、「移動」のルーンに関するルーン魔術を、自分の「移動」ルーン・アフィニティを使って使用することができるようになります。

「移動」のルーン魔術はいろいろとあるのでしょうが、そこからある程度自由に選択してルーン魔術を習得するのでしょう。


最近の HeroQuest の流れでは、ルーン魔術はカルトによってベースでできることが決まっていて、実際の効果はプレイヤーまかせという感じだったのですが、それをこういう力づくの運用でくるとは思いませんでした('◇')。


ただ、たとえばオーランスとストームブルは同じ「風」のルーンを持っていますが、このカルトによる習得呪文の違いをどのように表現するのか、その辺はよくわかりません。ストーム・ブルが《稲妻》撃ってきたらやっぱり変だもんね。

推奨ルーン呪文リストとかがカルトにつくのかな。


魔道


魔道は、ルーンクエスト3版からも、6版からも、大きく変更になったようです。

こちらも Guide to Glorantha 準拠、ということは HeroQuest Glorantha 準拠になるのですが、その大まかな概要は以下になります。


  • 魔道は、特定のルーンに対して「〈召喚/退去〉、〈支配〉、〈合成/分離〉、〈切開〉」の4つの「原則」を適用することで働く。
  • その適用の仕方を「公式」にしたものが魔道呪文。魔道呪文は、魔道書を読み解くことで習得される。

HeroQuest Glorantha では、ランカー・マイは魔道を「法」のルーンを使って使用できる(!)のですが、ランカー・マイの魔道呪文を例にすると、


  • ランカー・マイの魔道書としては「トルヴァルド断章」などがある。魔道書に収録されている呪文は
    • 《魔術分析》:「法」と「真実」のルーンを合成し、1つの魔術的存在、アイテム、物質の真実の状態を知るために使う。
    • 《神なき魔道への抵抗》:「法」と「魔術」のルーンを合成し、魔道士から投射された魔道に抵抗する。
    • 《自白》:「法」と「調和」のルーンを合成し、対象に質問に対して真実しか話せなくする。

気になるのは、魔道ルールが「Free Form」だとされているところで、解説ブログを書いている人も「もっとよく読み込んでみないとわからない」と述べているところです。

これは、もしかすると魔道呪文をスクラッチ(自作)して使うような、Ars Magica のような、ルールになっているということでしょうか?

しかし「通常のルーンクエスト6版のルールを使うことも可能」みたいな事も書いてあり、なにやらまだ定まっていないような状況が読み取れます。ケイオシアム版ルーンクエストではだいぶルールが変わる可能性もあるかと思います。


精霊魔術


精霊魔術については「精霊戦闘の方法と、精霊の持つ能力がたくさん、精霊と付き合う方法と、8つの大精霊が紹介されている」とぼんやりとしか書かれていません。

基本的にはルーンクエスト6版の呪術(Animism)ルールに従うとみてよいのでしょうか。


ルーンクエスト3版では、基本的には精霊魔術を使うわけですが、ルーンクエスト6版のルールは「精霊と交渉したり精霊戦闘で従えて、その精霊を使役して魔術を使う」というルールになっていました。

……実はよく読んでいいので理解していません(;^ω^)


HeroQuest Glorantha では、伝承(Tradition、たとえばプラックス伝承)の中の精霊結社(たとえばワッハの精霊結社)に属することで、さまざまな精霊を封じ込めた呪物(Charm)を得ることができるようなルールになっていました。

精霊結社には複数属することができ、また属するのが普通ですが、それぞれがタブー禁忌)を持っています。

むかし「ブック・オブ・ドラスティック・レゾリューション:プラックスの書」を読んだ方は、たくさんの精霊結社があったことを覚えていらっしゃるかもしれませんが、ああいうのがいっぱいあるということです。

呪物は、たぶん「1回限りの神性呪文」みたいに使うんじゃないかなあ。(使うと精霊が解放されちゃう)


ルーンクエスト6版では、精霊にはエレメンタルの精霊、呪いの精霊、病の精霊、死の精霊、祖霊、痛みの精霊、魔精、守護精霊、死霊、自然の精霊……などなど、多数の精霊が収録されており、多彩な能力を持っています。

扱うのはちょっと大変そうですが、いろいろとできることは多く、ちょっとマニアックな魔法を使うことができそうです。


生物


生物の章は、50ページで80以上の生物を収録!とのことです。

ルーンクエスト6版の生物の章では、「グローランサにいない生物」をのぞくと41の生物と13の精霊、合計54種が収録されています。(数えました)

これにさらに80種の生物を追加ですから、130種以上の生物が収録されることになりますね!


なお、ルーンクエスト日本語版の「モンスター・コロシアム」に収録の「クリーチャー・ブック」では、ルーンクエスト6版と重ならない生物が93種ありました。(数えました)

ということは、ほぼルーンクエスト3版全て(トロウルパックのおかげでやたらと虫が多い)と同等の種類の生物が収録されることになりそうです。


最後に


ルナー魔術、悟法、ヒーロークエストについては、AiGドラフト版には含まれていなかったようですが、ルナー帝国のキャラクターが作成できるということで、こちらも独自ルールが収録されると信じています。


なお、カルトについてはルールブックには収録されず、コンバートルールが付属するということです。

それで遊べるのかなあ、とも思いますが、今は Cult Compedium という本も売っていて、ルーン魔術が前述したような体系であれば、まあ大丈夫なのかな、とも思います。(ほんとは Gods of Glorantha みたいなサプリほしいけど) まあしばらくするとネット上にコンバートされたカルトがいっぱいアップされるんじゃないかな!(-ω-)


そんなことで楽しみなケイオシアム版ルーンクエスト。ルーンクエスト6版と基本のところは変わらないということなので、今から予習しておくのもいいかもしれませんね。


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